GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [赤城神社・パークコート神楽坂]
事業主体名
三井不動産レジデンシャル株式会社
分類
住宅
受賞企業
三井不動産レジデンシャル株式会社 (東京都)
受賞番号
11G05017
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

東京の新宿区にある神楽坂は、情緒のある街の佇まいや風情のある石畳の路地が魅力のエリアである。この神楽坂に700年以上の歴史を持つ赤城神社。同神社は、老朽化した神社施設の建替え時期を迎えていたが、主な収入源である奉納金の減少や少子化に伴う幼稚園経営の不振により、建替えは困難な状況にあった。そこで、神社資産の土地売却を伴わない定期借地権(70年)の等価交換を提案し、神社の建替えとマンションの共同事業が実現した。神社という神聖かつ伝統を重んじる建物とマンションという現代的な建物を融合させ、新しい価値を生み出す。都心に生まれる住まいは、なつかしく、そして新しい暮らしのあり方を提案している。

プロデューサー

三井不動産レジデンシャル株式会社 開発事業本部 都市開発二部長 村 裕太

ディレクター

株式会社 熊谷組首都圏一級建築士事務所 管理建築士 永島 仁/設計責任者 飯田 宏/担当 高島誠也、真島知之

デザイナー

隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾、弥田俊男、飴野りつ子

隈 研吾

利用開始
2010年9月21日
価格

8,900万円台 (最多販売価格(販売済))

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都新宿区赤城元町1-10

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

神楽殿の再生をはじめ、参集殿を利用した伝統芸能活動(能・落語・献茶など)のバックアップ、「あかぎカフェ」という新たなコミュニティ形成の場の創出など、赤城神社が神楽坂地区の活性化における中心的役割を果たすことができるよう、三井不動産レジデンシャルもプロモーション活動などに積極的な支援を実施した。なお、定期借地権契約終了後は、更地となり、神楽坂に赤城神社の杜が再興。新たな歴史を刻んでいくことになる。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

参拝者に対しては、厳かな新社殿と既存樹と新たな樹木が織り成す植栽空間により、心身の浄化を促す効果を提供。神社ならではの静寂に包まれながら、日常の中の非日常を体感できる。一方、居住者も参道から続くエントランスの石貼り空間、光が差し込む内廊下を抜ける中で、緊張からリラックスへと緩やかに変化していく。そして住空間にも連子格子など神社の余韻をもたらす演出が施されなど、神社との一体感を醸し出している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

駅から徒歩2分というアクセスの良さも魅力の一つであり、その利便性を求める声に応える意味でも、マンションの低層階には独身者やDINKSを対象としたプランを配した。また、中層階ではファミリー層をターゲットとしたプランを、そして高層階ではシニアを対象とした広めのプランを用意した。マンションに様々な世代向けのプランを用意し多世代交流を形成することは、街の再生というテーマに対する一つの解答でもあった。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

現在、複数の神社が赤城神社と同様の運営課題を抱えている。赤城神社の建替えから、そのソリューションとして定期借地権の等価交換による神社と街の再生が可能であることが実証された。神社側は新規の投資を行わず、安定した収入を確保しながら、かつ将来的には更地となって、新たな歴史を刻んでいくことができる。この新たな事業スキームには、特に、課題解決を図ろうとする都心の神社から大きな注目が寄せられている。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

神社は古くから地域の人々にとって、その土地の鎮守様として崇め奉るなど、特別な空間であった。ハレとしての非日常の空間である神社は、現代を生きる都市の人々にとっても不可欠な存在である。そうした意味を有する神社の再生とともに、神社を中心とした街の活性化をも見据えた事業は、日本が培ってきた伝統や風習を未来へ受け継いでいくという意味も持つ。このプロジェクトは、都市の神社のあり方に、新たな方向性を指し示した。

ユーザー・社会に伝えたいこと

参道にある鳥居から見ると、まず最初に、高台にある神殿が目に入るはずです。神社とマンションの共存、神社が主、マンションを従という考えで街づくりを行うことを心掛けた結果、参拝者や周辺にお住まいの氏子の皆様にも本開発を喜んでいただけたとともに、入居者の皆様にも満足いただけたと思う。

審査委員の評価

縦ラインを強調させたファサードが絶妙に神社と調和していて美しい。今後は神社のこうした建替えも増えてくるであろうことが予想されるのでいい見本となるであろう。内部のデザインも格調の高さを感じられるものとなっている。

担当審査委員| 難波 和彦   千葉 学   手塚 由比  

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