GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [ほとんど外の家(カゼノトオリミチ)]
事業主体名
山下喜明
分類
住宅
受賞企業
ycf/山下喜明建築設計事務所 (奈良県)
受賞番号
11G05064
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

奈良市内の新興住宅地で売れ残っていた未造成宅地に建つ「現代の夏を旨とした住まい」 崖の様な雑木林に木造平屋を鉄骨で浮かせ、元の地形を崩さず周囲の雑木林を残す工夫をした。緑豊かな環境を最大限住空間に取り込むよう、建物の外周に回廊、中心に風の通り道となる大屋根で覆われた半屋外居間を設け、雨の日でも外を楽しむ事が出来る。3方を囲う太い格子は防犯と通風を兼ねている為、夏の夜は窓を開け放して眠ることができる。昼は高木が直射日光を遮り、緑で冷やされた風が開け放しの家を通り抜ける為、6年経った今もエアコン無しで暮らしている。高床式は湿気対策でもあり暑さ対策は建物の構造に、寒さ対策は温水床暖房に頼っている。

ディレクター

山下喜明

デザイナー

山下喜明

山下喜明 顔写真

詳細情報

http://www.yoshiaki-yamashita.com/works07.html

利用開始
2005年3月24日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

奈良県奈良市

問い合せ先

ycf/山下喜明建築設計事務所
Email: info@yoshiaki-yamashita.com
URL: http://yoshiaki-yamashita.com

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

未造成の宅地(雑木林)を未造成のまま活用する 国産の木材、間伐材を多用する 夏のエネルギーを削減出来る住環境をつくる

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

「暑い」「寒い」というネガティブな感覚も含めて自然環境を積極的に受け入れ、自然と向き合うことによって、本来人間も持っている地球上の生き物としての感覚を呼び起こしたい。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

回廊や深い軒や高床式はなにも目新しい物ではなく、むしろ奈良時代や平安時代(寝殿造等)からの伝統です。蚊帳を吊って寝るのもつい最近まではあたりまえでした。網戸をなくし(万人向きとは言いませんが)蚊取線香と蚊帳で凌ぐのも楽しめば風流です。テクノロジーで重装備したエコハウスではなくとても軽装備な環境共生型住宅です。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

雛壇状に造成された敷地は住宅産業の為のお膳立てだと否定しているのではありません。そろそろ住宅産業全体の価値観を変えて行く時期ではないでしょうかとうい示唆です。建築家個人に出来る事は僅かでも住宅産業全体が新しい価値観で家づくりを始めれば新たなビジネスチャンスだけではなく社会全体の価値観を変える事も出来るのではないでしょうか。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

「造成しなくても(造成に費用を費やさなくても)家は建てられるんだよ」「林を残して家を建てると夏涼しいですよ」という示唆

ユーザー・社会に伝えたいこと

家を建てるにあたりこの国では土地の取得にかかる費用の割合が大きすぎます(森を切り開き、宅地開発によって膨大なコンクリートと費用を投入した雛壇状の土地が高いのは当然。地球環境にも良い筈がありません)。その為建物までにコストがかけられず妥協せざるを得ないのが現状です。土地取得コストを抑えその分建物にまわすことで個々に豊かな住環境が実現しひいては「豊かで美しい街並」にも繋がって行くのではないでしょうか。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

http://www.yoshiaki-yamashita.com/works07.html

審査委員の評価

日本古来の縁側空間が蘇ったかのような住宅。半屋外空間の魅力を、単に視覚的な効果のために使うのではなく、周辺の森も含めた環境が作り出す空気環境にまで踏み込んで計画している点が優れている。

担当審査委員| 難波 和彦   千葉 学   手塚 由比  

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