GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [木箱・深大寺 56/100]
事業主体名
葛西潔建築設計事務所
分類
住宅
受賞企業
葛西潔建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
11G05048
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

当事務所で開発した木造一方向ラーメン造「木箱212構法」による木造一戸建住宅。規格部材の2×12材を柱と梁に用いた門型フレームを並べてトンネル状の架構を形成する。内部に構造要素を持たないため、柱や梁のない一室居住空間や空間の可変性の確保が可能になった。また、間口には自由に開口を設けることができ、採光・通風などの自然エネルギーの有効利用に成功した。室内は、柱・梁、無垢フローリングなど自然素材をそのまま活かし、木の耐久性を高めた。材料の輸入、構法の開発、設計、施工とすべて1事務所で行う。経費が削減できる上、家づくりの責任が明確になり、品質も安定する。新しい家づくりの提案である。

プロデューサー

葛西潔建築設計事務所 葛西潔

ディレクター

葛西潔建築設計事務所 葛西潔

デザイナー

葛西潔建築設計事務所 葛西潔

葛西 潔

詳細情報

http://www.kasaikibako.com/056/056.htm

利用開始
2010年5月14日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都調布市

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

柱・梁に同じ2×12材を使用し、余った端材はスペーサーや棚板として利用するため、材料に無駄がなく、施工段階でのゴミを大幅に削減した。採光や通風など自然エネルギーの有効利用により、冷暖房時の消費エネルギーの削減に成功した。柱や梁を表しすることで、木の耐久性を向上させている。内部に構造要素がないことから、間仕切りの付替えにより自由に間取りを変更することができる。木造住宅の長寿命化を目指した。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

柱や梁、無垢フローリングなど自然の素材をそのまま活かし、シックハウスを予防。木は表しとすることで、調湿効果も活用。基礎は高く立ち上げることで、薬剤を用いずに防腐・防蟻に対処。冬は、土壌蓄熱式床暖房や太陽光を蓄熱した1階床の熱が吹抜けを介して家全体を暖め、夏は南斜面から吹き上がる風が室内を通り抜ける。年間を通し、吹抜けを介して住宅内に大きな温度差をつくらずに冷暖房している。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

一室居住空間とし、家族がいつも一緒にいられる大きな空間をつくった。内部に構造要素を持たないため、間取りを自由に変更することができ、家族の生活スタイルの変化にも対応できる。また、室内側は柱が表しになっており、端材を利用した棚板や扉をつけることで、壁面全面が収納となり収納量を大きく確保できる。単純な「箱」は、ただ提供されるだけの「家」ではなく、これから家族が作り上げていくものになった。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

1設計事務所が、構法の研究開発、材料のコンテナ単位での継続的な輸入、設計、施工を全て請け負っている。単一部材による簡易構法が実現したことから、施工集団も組織することができた。各過程を1設計事務所が行うことにより、家づくりの責任が明確になり、品質も安定する。経費も削減でき、コストも抑えることができた。簡易構法の開発によって可能になった、新しい家づくりの提案である。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

柱・梁に同一部材を用い、余った端材はスペーサーや棚板として利用するため施工段階でのゴミを削減できる。施工が容易なことから工期も短縮でき、工事現場(住宅地)の環境に配慮できた。南面全面開口からの太陽光や、南北の開口による通風、土壌を利用した蓄熱式床暖房など自然エネルギーを有効利用することで、消費エネルギーの削減に成功。内部に構造要素を持たず、間取りの可変性を確保することにより、住宅の長寿命化を実現。

ユーザー・社会に伝えたいこと

家族は年月を経るとともにその志向や暮らし方が変わっていきます。そのためにはそこに住む家族の生活の可能性を限定しない、あらゆる生活に対応できる空間を提供したいと考えました。大きな空間は、提供されるだけの家ではなくこれから家族で作り上げていく家を意味します。「木箱212構法」では、南北の開口による省エネルギー性、内部空間の可変性が大きな特徴です。これからの住宅を考える上で1つの答えになればと思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

葛西潔建築設計事務所
http://www.kasaikibako.com/

審査委員の評価

住まいの究極の姿をワンルームと見定め、その空間を実現させるための材料、構造、構法などを一貫して管理することで住宅供給を行う、その取り組み姿勢は見事である。実現しているワンルームの空間も、様々な生活を受け止める場として魅力的である。

担当審査委員| 難波 和彦   千葉 学   手塚 由比  

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