GOOD DESIGN AWARD

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2011

GOOD DESIGN|中小企業庁長官賞

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受賞対象名
超撥水風呂敷 [ながれ]
事業主体名
朝倉染布株式会社
分類
雑貨・生活用品
受賞企業
朝倉染布株式会社 (群馬県)
.:.:.: (東京都)
受賞番号
11G02003
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

一千年以上の歴史をもつ「風呂敷」は、江戸時代に風呂に入る際にその上で着替えたり、身の回り品をまとめたり運んだりすることからその名で呼ばれるようになったといわれている。その風呂敷が撥水性を持つことで、包んだものが濡れず、逆に濡れたものを包めるようになった。その出自の下、正統的な進化を遂げたといえる、超撥水風呂敷。衣類だけでなく、濡れては困る重要書類を包んだり、不意の雨に備えたり、と従来の風呂敷よりも用途が拡大した。さらに素材によっては10リットルもの水を包むことも可能であり、非常時のバケツやシャワーとしても機能する。日本製。

プロデューサー

朝倉染布株式会社 営業部 部門長 久保村健吉

ディレクター

.:.:.: イトウジュン

デザイナー

イトウジュン+河野麻樹+山下裕子+高橋未妃

.:.:.: イトウジュン

詳細情報

http://www.nagare-furoshiki.com

発売
2006年7月1日
価格

2,520 ~ 5,250円

販売地域

日本国内向け

問い合せ先

朝倉染布株式会社 営業部
URL: http://www.asakura-senpu.co.jp

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

日本独自の知恵ともいえる、繰り返し使える風呂敷に、撥水加工を施したことにより、用途の拡大を図った。傘替わりやスカーフ、ショールとして、またバケツとしてなど、縫製されたエコバッグでは出来ないフレキシブルな使い方が可能であり、携帯するメリットが高くなったことで、結果として使い捨て文化からの脱却を促そうとしている。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

超撥水加工が施されていますので、不意の雨から身を守るのにも使えます。ブラウスにも使われるような触りの良い生地を使用していますので、寒いときにひざ掛けやスカーフのように使っていただいても良いですし、お茶やコーヒーなどの飲み物をこぼしても平気ですので、テーブルクロスとしても使っていただけると思います。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

『エコバッグ』(という名の『エコじゃないバッグ』)替わりに普段の荷物に一枚加えておけば、買い物の荷物を包むだけでなく、雨よけになるので結構便利です。日常生活だけでなく、旅行やマリンスポーツ、山歩きなどにも一枚あると重宝すると思います。縫製上の工夫などが施され、傍系進化した様々な風呂敷も優れていると思いますが、一枚の四角い布だからこそ生まれた手の技(包み方)の文化を継承する、正統進化した風呂敷です。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

風呂敷は、かつて(そう遠くない昔に)はヒーローごっこのマントとして描かれるほど、大衆の必需品でしたが、現在はニッチなアイテムとなってしまっています。しかし、撥水機能が付加されたことにより、アウトドアライフやウォーキング・旅行など画期的に用途が拡大し、需要が増え始めています。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

洗濯耐久性に優れているため、生地自体が駄目になるまで繰り返し使用可能であり、コンビニエントな使い捨て文化からの脱却に貢献します。『もったいない』という言葉が注目された際に風呂敷も注目されましたが、一過性で終わるのではなく、撥水という新たな機能を付加することによって、温故知新の生活文化として再定着することを願っています。

ユーザー・社会に伝えたいこと

メーカーの超撥水技術の高さ(洗濯を繰り返しても撥水性が保持される)が既に十分な説得力をもつものでしたので、デザイナーがお手伝いできることは、和風に限らず幅広いシーンで使っていただけるような意匠を施すことくらいでした。ばさっとひと払いすれば付着した水滴は飛び落ちるので、使用後の扱いも容易です。「風呂敷」の名の下で正統進化した超撥水風呂敷を是非ご活用下さい。水が汲めるのは災害時にも重宝すると思います。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

ふろしき専門店「やまとなでしこ」神楽坂店
http://www.yamatonadeshiko-tokyo.com/

審査委員の評価

一千年以上の歴史を持つ日本の伝統文化である風呂敷。その素材を見直して超撥水性を持たせ、そうすることで風呂敷そのものの機能性が格段に進歩した。身近に多発する災害時には水を蓄えることができたり、急な雨にも大切な中身を濡らさずに維持でき、被ればポンチョにもなる。日本古来の風呂敷が現代の災害時など、さらなる機能性の発展を得て新たな用途を見つけて進歩していることに驚きを覚え、高く評価した。

担当審査委員| 澄川 伸一   吉良 康宏   サイトウマコト   廣田 尚子  

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