GOOD DESIGN AWARD

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CC

2011

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ブックカバー [装丁用素材を使ったブックカバー]
事業主体名
株式会社KCP
分類
雑貨・生活用品
受賞企業
株式会社KCP (広島県)
受賞番号
11G02009
受賞概要
2011年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

このブックカバーは製本に使用される布の裏に紙を貼り付けた素材を使い、書店で紙のカバーをしてもらうように自分で折って作ります。本来は本の表紙に使われる素材の為、ブックカバーとして使用しても違和感がなく、それぞれの本に合ったサイズに仕上げる事ができるので本のサイズを気にする事はありません。ボールペンで字や絵を書くこともでき、本だけでなくノートやスケジュール帳のカバーとしても使用できます。天然セルローズ(木材・パルプ)を主原料とした再生繊維を使っているので環境にもやさしく、適度に起毛した表面の手触りはとてもなめらかな質感です。同じ素材の葉の形のしおりが付いています。

プロデューサー

片岡陽介

ディレクター

片岡陽介

デザイナー

荒井美波 久野僚太 横山由貴

詳細情報

http://www.grow-a-plant.jp/

発売予定
2011年10月15日
価格

660円 (文庫サイズ3枚セット:660円)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

本を守るということは人間の叡智を守る事だと考えています。本は過去の偉人の叡智や現在の情報を伝えてくれる情報の集合体です。そこから新たな発見や発明が生まれ、社会の発展に寄与する事は間違いありません。環境にやさしい素材を使い、この製品を通じて一人でも多くの働く人や学ぶ人の役に立つ事が持続可能な社会への第一歩になると信じ製品作りに取り組みました。

デザインについて

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

触覚に訴えかける事ができます。このブックカバーの特徴はしなやかな質感です。適度な起毛があることにより、本を読んでいる時の手に汗握る瞬間に手触りが変わります。その瞬間に指先にぐっと手にまとわり付く、読んでいて力が入る場面や熱くなる場面に自然と素材が反応してくれます。人間の身体の変化に反応してくれる素材です。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

本を持ち歩く際に大切に守ってくれるだけでなく、小さな本棚や好きな本を入れたいスペースの本に、このブックカバーを全て付けて入れることにより部屋の雰囲気に統一感を出す事ができます。カバーと同系色のボールペンでタイトルを書けば遠くから見た時にタイトルは見えません。生活の美意識の中心の「揃える」という行為に合った環境を提供できます。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

この素材を作る工場や製本の産業は成熟産業かつ需要も減少の一途を辿っております。そんな中、この素材の新たな用途を得ることができたことは、派生製品などの新たなる可能性を示唆しています。高度な技術と良品質な製品を国内で作り出し、良い製品を発売し内需の拡大に貢献できます。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

本を大切にすることで、本というモノへの関心や本を大切に残しておくという社会的な意識に貢献ができます。電子書籍が広まれば広まるほど一冊の紙の本に対する想いは大きくなり、大切に残したいという感情が大きくなります。そんな時代性だからこそ、この製品ができる貢献は守るという事だと考えます。この製品は原料が木材やパルプの為、土に還すことができ、燃えるゴミとしても捨てることができます。

ユーザー・社会に伝えたいこと

だれしも一冊の本との出会いで生活や心境に大きく変化があった経験があるはずです。電子書籍はとても便利で合理的な媒体ですが、人々は大切にしたい本は紙の本の形として残す必要があると気が付いています。このブックカバーをきっかけに皆さんに本の大切さ、生きる上での本の必然性を感じてもらいたい。それは本を大切にすることから始まるのです。

審査委員の評価

製本に使う素材をブックカバーにするというシンプルな発想を丁寧に吟味して具現化していることを評価しました。本らしく美しく整頓された装いはすがすがしく感じます。

担当審査委員| 澄川 伸一   吉良 康宏   サイトウマコト   廣田 尚子  

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