GOOD DESIGN AWARD

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CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン・フロンティアデザイン賞

受賞対象名
産学協同ソーシャルデザインプロジェクト [震災+design ?デザインは何が可能か]
事業主体名
hakuhodo+design / studio-L
分類
グッドデザイン・フロンティアデザイン賞
受賞企業
株式会社博報堂 (東京都)
受賞番号
10F01004
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本プロジェクトは、デザインの持つ「美と共感で人の心に訴え、社会に幸せなムーブメントを起こす力」を用い、日本・世界が抱える社会的課題の解決を試みる産学協同の取り組みです。全国44名の大学生が「首都直下型地震発生。約300名が小学校体育館に緊急避難中」という状況を想定し、水、食糧、医療、人間関係などの課題解決に取り組みました。阪神・淡路大震災を追体験し課題の理解を深めるワークショップ、被災経験者が参加しアイデアの実用性を確認する講評会を経て、練り上げた空間、プロダクト、グラフィック、コンテンツ等のデザイン案を東京・神戸・福岡での展示会・発表会で社会に提案し、最終成果を書籍にまとめました。

プロデューサー

hakuhodo + design 筧 裕介

ディレクター

studio-L 山崎 亮

hakuhodo+design 筧 裕介

利用開始
2008年7月26日
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

本プロジェクトではデザインを「問題の本質を一挙に捉え、そこに調和と秩序をもたらす行為。美と共感で多くの人の心に訴え、行動を喚起し、社会に幸せなムーブメントを起こす行為」と定義しています。。震災という緊急時の過酷な環境を一つのケーススタディとし、「デザインに何が可能か。どんな貢献ができるか」を検証し、その可能性を社会に提言すること、新しい分野のデザインに取り組む新しい人材の育成を目標としました。

デザイナーのコメント

私は工学と社会学のバックグラウンドを持つ人間で、いわゆるデザイナーではありません。しかし、仕事や趣味を通じて、デザインの持つ大きな力を実感しました。デザインは私の生活を豊かにしてくれました。社会不安あふれるこの時代の課題解決にも貢献できるはずです。そして、それはデザイナーと呼ばれる専門家以外の人間にも可能なはずです。このことを色々な人に知ってもらいたいと思ったのがプロジェクトの動機です。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

2種類の利用者を想定しました。1つは参加大学生です。このプロジェクトを通じて新たなデザインの可能性を探り、学び、新たなデザイナー像を体現してもらうことを目指しました。もう1つは社会課題とデザインに携わる全ての人々です。デザイナー、メディア関係者、行政関係者、社会的起業家など関連する職業人から、一般の方々まで幅広い人にデザインの新しい可能性を感じてもらうことを目指しました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

「美しい形を造ることに疑問を感じていた自分の悩みが晴れました(デザイン学部学生)」「閉ざされた医療の世界にこそデザインが必要です(医学部学生)」「デザインで住民が抱える課題を解決したい。住民にデザインのことを知ってもらいたい。(地方自体職員)」。プロジェクトに関わって頂いた様々な立場の方に、新しい視点や発想を提供し、デザインの持つ大きな可能性を知ってもらうことができました。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

世界、日本、地域が抱える社会課題の解決に貢献できるテーマとして「震災」を選択しました。日本は世界有数の地震大国であり、防災・救助・避難・復興に関する多くのノウハウが蓄積されている地震先進国です。日本の、日本人のデザインが世界の地震災害を救えるはずです。そんな思いからプロジェクトテーマを選択しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

http://issueplusdesign.jp/

審査委員の評価

当プロジェクトは、デザインを「問題の本質を一挙に捉え、そこに調和と秩序をもたらす行為」とし、デザインの社会的な意味や意義を再定義した。その可能性を実証するために、「首都直下型地震発生。約300人が小学校体育館に緊急避難中」という極限状態を設定し、未来を担う様々な分野の学生たちに極限状況下で起こりうる問題の解決策をデザインさせている。提案された内容は、知恵を最大限に使い、必要最小限度の材料と費用で実現可能な提案が多くリアリティーがある。当プロジェクトは、デザインを様々な分野を横断し活用できる概念として広く周知させたと同時に、人類が生き延びるためのリスクマネジメントとしても有効であることを示したと言えよう。

担当審査委員| 松井 龍哉   安次富 隆   タナカノリユキ   西山 浩平  

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