GOOD DESIGN AWARD

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CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
まちづくり・公共空間デザイン・景観設計 [城崎温泉「木屋町小路」(城崎このさき100年計画プロジェクト)]
事業主体名
豊岡市+城崎町商工会
領域/分類
社会領域 - まちづくり・地域づくり
受賞企業
早稲田大学後藤春彦研究室 (東京都)
かめ設計室 (千葉県)
梵まちつくり研究所 (東京都)
豊岡市 (兵庫県)
城崎町商工会 (兵庫県)
受賞番号
10D08008
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

兵庫県城崎町(合併後は豊岡市)は、城崎温泉のまちづくり指針となる「城崎このさき100年計画」を住民参画のもとで策定した。計画のコンセプトに掲げた「めぐる」を実現するリーディングプロジェクトとして完成したのが当施設である。約3年間にわたり施設建設の意義、機能配置、運営方法、デザイン等の検討が進められ、市が建設、商工会が指定管理者となり、新規ビジネス事業者10戸が入居する施設としてオープンした。震災復興まちづくりの歴史や、温泉情緒ある地域固有の町並みを読み取ってデザインされたこの公共空間には、温泉街の新たな回遊性と賑わいを創出するとともに、今後の城崎温泉の景観形成の規範となることが期待されている。

プロデューサー

豊岡市+城崎町商工会

ディレクター

早稲田大学 後藤春彦

デザイナー

後藤春彦+羽渕雅己+吉田道郎+早稲田大学後藤春彦研究室

詳細情報

http://www.kiyamachikoji.com/

利用開始
2008年7月26日
設置場所

兵庫県豊岡市城崎町湯島391

問い合せ先

早稲田大学後藤春彦研究室
URL: http://www.goto.arch.waseda.ac.jp/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

○城崎このさき100年計画のコンセプト「めぐる」を実現するための街の回遊性及び施設内の回遊性と賑わいの創出 ○地域の若手が新規事業にチャレンジできるテナントの設置・配置 ○観光客に交通安全性と憩いの場を提供する空間形成 ○震災復興まちづくりを継承する街の防災性向上 ○地域の中心である四所神社と連続した公共広場づくり ○地形・自然・歴史・文化などの場所性の読み取りと今後の景観形成へ向けての規範の提示

デザイナーのコメント

兵庫県城崎町からの依頼を受けて約5年間にわたり、調査やワークショップの運営・実施、計画のとりまとめ、本施設の構想策定から設計、現場監理、その間の関係者との検討プロセス進行まで含め、一貫して支援・関与をさせていただいた。本施設は住民や関係者が長い時間をかけて検討し進めてきたまちづくりの取り組みの一つの成果として結実したものであり、今後も地域に愛され手入れされながら成長していくものと信じている。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

○城崎温泉および当施設を訪れる観光客(主に関西方面の日本人観光客のほか海外からの来訪客など) ○当施設にテナントとして入居する若手観光事業者やアンテナショップ運営者 ○当施設で観光イベントや伝統行事を行う観光関係者や地域住民 ○当施設を活動拠点とする地元まちづくり関係者 ○当施設を日常的に目にし利用する地元生活者 ○指定管理者として当施設の運営・維持管理を行う城崎町商工会 ○当施設を建設する豊岡市

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

○温泉街の回遊性の向上と新たな賑わい拠点の創出 ○施設内の店舗をめぐり歩くための仕掛けやイベント空間を整備 ○火伏壁や公共広場により街の防災性を向上 ○まちづくり拠点としての機能を確保 ○地域の歴史・文化を継承し想起させる仕掛けやデザインの実現 ○温泉街の今後の景観形成の規範を提示 ○長期にわたる検討プロセスを地域と協働で進めたことにより、まちづくりの一つの達成点・成果としての価値を実現

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

○構想段階から完成まで商工会や地域住民との検討の場を多く設けることでスムースな運営がなされ愛着と責任感が持たれる施設を実現 ○延焼を防ぐための火伏壁(防火壁)とオープンスペースを整備し、震災前の町並み絵図や壁の意味を伝える陶板を設置 ○参道の延伸による広場形成、折り板形状のRC壁と和紙仕上げ、瓦の大屋根、大谿川沿いは伝統的町家にならった間口分節、坪庭や路地の配置、勾配屋根などにより景観規範を提示

どこで購入できるか、
どこで見られるか

兵庫県豊岡市城崎温泉
http://www.kiyamachikoji.com/

審査委員の評価

関西屈指の温泉地・城崎温泉のまちづくり指針「城崎このさき100年計画」のリーディングプロジェクトとなる温泉地の拠点づくり。地域の信仰の中心となっている四所神社正面にあった経営破綻したホテルの敷地を町が取得し、神社の参道を延伸させる三十三間の道広場を形成している。南北の急峻な山に挟まれた市街地の景観特性を、この道広場が象徴的に位置づけるとともに、城崎の景観デザインのコンセプトである「和」をたくみに表現している。また、この広場空間には、新規ビジネスのインキュベーション機能を建物に内包し、観光客や住民が温泉街を日常的に「めぐる」拠点としての価値と、町を持続させていく長期的時間軸の「めぐる」拠点の価値を創り出している。

担当審査委員| 南雲 勝志   森田 昌嗣   安田 幸一  

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