GOOD DESIGN AWARD

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CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
百貨店跡地の再生商業施設 「ユナイトメントストア」 [マルヤガーデンズ]
事業主体名
株式会社丸屋本社
領域/分類
社会領域 - まちづくり・地域づくり
受賞企業
株式会社丸屋本社 (鹿児島県)
ディアンドデパートメント株式会社 (東京都)
受賞番号
10D08001
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

三越鹿児島店跡地を活用した商業施設で、各フロアに「ガーデン」と呼ばれるコミュニティギャラリーを設置、地域のNPO法人や民間団体が活動できる場所を提供する。商業施設を持続的に運営するには、地元市民との連携が不可欠であると考え、百貨店に興味のない人々にも開かれた場所となり、人と人との出会いや交流のある買い物集会所として機能することを目指す。建築のリノベーションは「みかんぐみ」が担当、自然光と天然素材を多く取り入れ、気持ちのよい空間を実現した。コミュニティ組織化は「Studio L」が担当し、ガーデンの運営方法などについて地元市民と共同で構築、運営している。

プロデューサー

株式会社丸屋本社 代表 玉川惠

ディレクター

D&DEPARTMENT PROJECT ナガオカケンメイ

デザイナー

D&DEPARTMENT PROJECT ナガオカケンメイ/建築リノベーション みかんぐみ/ガーデンコミュニティデザイン Studio L/ワードデザイン 渡辺潤平

詳細情報

http://www.maruya-gardens.com

グランドオープン
2010年4月28日
販売地域

日本国内向け

設置場所

鹿児島市呉服町6-5

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

昨今の中心市街地空洞化は鹿児島においても例外ではなく、天文館エリアも、商業施設の分散化や、三越鹿児島店の撤退によりさらに集客が弱まっていた。丸屋の創業の地である天文館エリアの活性化を図るべく、また、地元の人々が気軽に集まれるオアシス的存在として、これまにない形での商業施設つくりに取り組んだ。テナントと市民が一緒に取り組む地域活性のひとつ方法となりたい。

デザイナーのコメント

テナントへの場所貸しとしての商業施設が増える中、「意思をもった百貨店」が必要であると考えていました。そしてただの物販の場所としてだけではなく、地域の人々が集まり、地域のコミュニティによって運営されるギャラリースペースをつくることで、ひととものとまちをつなげる新しい施設のあり方を実現できるのでは、と考えています。都市型の地域活性のひとつの解決策として提示したい。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

これまで鹿児島の地でマルヤデパートから鹿児島三越へと長きにわたり、ひいきにして頂いたお客様だけではなく、従来の百貨店に対して興味をもたなかったお客様にも、十分に満足いただける新しい商業施設。また鹿児島のお客様だけでなく、観光客にも足を運んでもらえる施設を目指す。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

各階に設置したコミュニティスペース「ガーデン」。販売という一方通行の施設ではなく、地域のコミュニティを大切にした「場」を提供することで双方向の関わりをもつ新しい施設として、店舗の特性を発信する。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

鹿児島天文館のオアシス的な存在として、くつろぎの空間を提供するとともに、内外装に緑を豊富に取り入れるなど、完成ではなく成長する施設として、またフローリングや自然光をふんだんに取り入れるなど、人にも環境にもやさしい施設としてオリジナリティを発信し続ける。

審査委員の評価

1892年創業の呉服商・丸屋が、1961年に丸屋デパートをオープンさせ、三越との業務提携の後、1984年鹿児島三越と屋号を替えて活況を呈したが、2009年5月に117年の歴史に幕を下ろした。長年市民に親しまれてきた商業施設を、2010年4月に、新たな仕組み「ユナイトメントストア」として再生させた。売り手から買い手への一方向の販売のための施設「デパートメントストア」ではなく、売り手と買い手、そして住民などのステークホルダーみんなが有機的につながりあう「ユナイトメントストア」であり、そのための仕掛け「ガーデン」を各フロアに設えている。コミュニティギャラリー「ガーデン」が地域の活動の場を提供し、地域で育てるこれからの商業施設のあり方を示唆している。

担当審査委員| 南雲 勝志   森田 昌嗣   安田 幸一  

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