GOOD DESIGN AWARD

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CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
マルヤガーデンズ屋上庭園 ソラニワ [ソラニワ]
事業主体名
マルヤガーデンズ 屋上庭園
領域/分類
社会領域 - 土木・環境関連施設
受賞企業
株式会社ロスフィー (鹿児島県)
受賞番号
10D07004
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

鹿児島市の繁華街、天文館にある商業施設マルヤガーデンズ7F、屋上庭園ソラニワ。衰退する町、アーケードに閉ざされた閉塞的な周辺環境に対し、市民に開放しながら、NPOや地域団体、県外の人々が活動でき、植物と共に“育てあげる庭”をデザイン。土着する植物と絶滅品種の積極的な活用、屋上環境適応のための苗育成を促し、自然保全と同時に人を内包する植栽空間を形成。強烈な日差しと極度の乾燥を防ぐため、自然型ひよけの採用と水盤を配置し、水系の揺らぎによるオアシス空間を演出。環境デザインを一つのサイン(看板)とし、階高施設のゴール地点として顧客の回遊を促し、集客効果を得た庭園になっている。

プロデューサー

株式会社ロスフィー 代表取締役 保 照光

ディレクター

株式会社ロスフィー  マネージャー 保 栄美子

デザイナー

株式会社ロスフィー ランドスケープアーキテクト 保 清人

左から保照光、保栄美子、保清人

詳細情報

http://www.losfee.jp

利用開始
2010年4月28日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

鹿児島県 鹿児島市呉服町6-5

問い合せ先

株式会社ロスフィー ランドスケープ
Email: mail@losfee.jp
URL: http://www.losfee.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

衰退した繁華街にある商業施設の屋上庭園は、緑の“サイン”で集客を目指し、市民への開放とコミュニティ活動を促し、持続可能な緑育成と施設運営、まちの活性化を図るデザインを行った。都心からデザイナーが集まる中、地場企業として、各種のデザイナー、団体と連携を築きながらサスティナブルな緑化空間とコミュニティ運営を結ぶ,地域に根差したアプローチ構築実現を目指した。

デザイナーのコメント

鹿児島という南国の屋上は、コンクリートと強風、強い日差しと照り返しによる極度な乾燥状態であり、庭園作りは砂漠に緑を植える行為に近しく、劇的である。水や影を与えれば育成する植物は多様であるが、健康に育てるには”時間”が必要である。みどりを育てるプロセスを”生命のサイン”とし、人為の営みと共に成長し、鹿児島の新しい都市文化を育む”4次元”の屋上空間は、自然と都市と人々が共に生きるデザインである。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

拡張する商店街空洞化を埋めるべく、地域住民、郊外からの顧客を呼び戻す緑のサインとして屋上庭園はある。来年の九州新幹線開通を機に県外と、外国からの集客を想定し、庭園の顧客獲得に貢献する参加団体、NPO、地域の人々、子供達の利用を図った。小型犬連れの顧客も増えているため、オーナーと連携して犬が使いやすく管理しやすいドッグランも設ける必要もあった。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

高密な都市でも開放可能な屋外空間をワイズユースし、地域との連携を図る当庭園は、閉鎖的な都市環境にいる地元住民の開放的なオアシス空間になる。想定した団体、県外顧客に対しては、鹿児島の南洋風土作りと、出会い、経験できる空間を作り、参加者には、植える、増やしながら収穫するまちの“育てる庭”として、社会参加価値と生物多様性を知る教育的価値をも構築している。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

人が集まった社会性と人が生む文化は、自然環境と人為の営みと合わさってリノベーションさせることが最も効果的である。地域資源である、鹿児島の植生と気候風土を経験できるワイズユースされた屋上庭園と、地域コミュニティによる空間利用は持続的な管理サイクルを生み出し、空間の文化価値を高めている。さらに、環境意識から始まる人と資金の関与を明確にし、集客による経済効果で対応している。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

Maruya Gardens マルヤガーデンズ
http://www.maruya-gardens.com/

審査委員の評価

127年間も市民に親しまれてきた商業施設を、新たな仕組み「ユナイトメントストア」として再生させた施設の屋上庭園。売り手から買い手への一方向の販売のための施設「デパートメントストア」ではなく、売り手と買い手、そして住民などのステークホルダーみんなが有機的につながりあう「ユナイトメントストア」であり、そのための仕掛け「ガーデン」を各フロアに設えている。コミュニティギャラリー「ガーデン」が地域の活動の場を提供し、地域で育てるこれからの商業施設のあり方を示唆する。この屋上庭園は「ガーデン」の考えに基づく、地域と共に「育てる庭」を実現している。

担当審査委員| 南雲 勝志   森田 昌嗣   安田 幸一  

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