GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
世界細先端のチタン製手術機器 [togari-MiharaM5]
事業主体名
株式会社EMIファクトリー
領域/分類
社会領域 - 医療関連機器設備
受賞企業
東京大学医学部 形成外科・美容外科 (東京都)
東京大学医学部 (東京都)
東京大学 (東京都)
イーエムアイファクトリー (東京都)
受賞番号
10D01004
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

超微小針糸の開発は、直径0.5mm以下の微細血管を吻合する超微小血管外科「Super-Microsurgery」を可能にしつつある。この技術は日本が誇る世界最先端の手術テクニックである。これに伴い、超微小針糸を的確に操作するため周辺機器の充実は必要不可欠である。しかし、超微小針糸の開発は、直径0.5mm以下の微細血管を吻合する超微小血管外科(Super-Microsurgery)を可能にしつつある。これに伴い、超微小針糸を的確に操作するため周辺機器の充実は必要不可欠である。株式会社EMIファクトリーは、持針器の材質にチタンを使用することで、軽く、磁性を帯びず、加工が容易な持針器を開発した。

プロデューサー

株式会社EMIファクトリー 代表取締役 江見憲昭

ディレクター

三原 誠(東京大学医学部 形成外科・美容外科)

デザイナー

三原 誠(東京大学医学部 形成外科・美容外科)

世界最先端の手術技術と日本のものづくり技術の融合です。

詳細情報

http://emi-factory.co.jp/product/

利用開始
2010年4月1日
価格

28,000 ~ 280,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

従来のステンレス製持針器は、重い、磁性を帯びる、形が一定であるなど、様々な問題を孕んでおり、これらの問題点を克服する新たな持針器の開発が望まれた。医療現場との緊密な連携から生まれるオーダーメイドな医療機器の開発を通した「手術計画に合わせた手術用機器の製作」の可能性に焦点を当てた。

デザイナーのコメント

今回我々は現場の医師と医療機器メーカーとの緊密な連携により、これまで不可能とされた手術を成功させることができるようになりました。医師とメーカーが同じ目標の下、既存の問題の克服に取り組んでいくという姿勢が重要だと思います。このような異分野連携体制の確立により、世界に誇る日本のものづくり技術を発信できればと思っています。病気に苦しんでいる患者さんを少しでも癒してあげられればと思います。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

「手術用持針器の現状」 従来用いられてきたステンレス製の持針器は、約20gという重さもさることながら、磁性を帯びるため針が先端に張り付き、繊細な操作を行いにくいという致命的な問題を含んでいた。また、従来の持針器の作製法では、持針器の形を鋳型により決定してしまうため、術者の手の特徴、手術の目的、部位等にあわせた持針器の改良は困難な状況であった。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

株式会社EMIファクトリーの製作するチタン製持針器は、これまでの問題点を克服しうる様々な特徴を持つ。まず、i) チタンは、ステンレスと比較して非常に軽く(チタン製持針器の重さは約10g)、磁性も持たないため、繊細な作業を容易に、長時間行える。更に、ii) EMI ファクトリー独自の削り出しの技術により、0.2μmまでの微補正が可能となり、手術の部位・目的に適った持針器の作製が可能となった。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

上記問題を克服するための我々の試みを記す。メーカー側は、実際の病気を扱う病院に対して、医療現場が抱えるさまざまな課題を解決するために、医療機器の導入に関する提案活動を継続的に行っている。また、日常的な情報収集活動を行い、医師や看護師の思い(ニーズ)を拾い上げ、その実現に取り組んできたことが新しい製品の開発に繋がった。特に今回はデザイナーを兼ねる医師(三原)の存在は非常に大きかった。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社EMIファクトリー(イーエムアイファクトリー)
http://emi-factory.co.jp/japanese/

審査委員の評価

医師をデザイナーとして位置づけ、実際の使用状況を想定しながら開発した現実が素晴らしいデザインを産みだした。神経を集中して微細な手術を長時間継続するストレスは、わずかな不具合も気になるところ、カーブひとつの決めかたも、ただ美しいだけでは意味がないだろうが、繰り返し吟味して出来上がった製品の曲線も美しく、日本人が創る繊細なデザインの典型である。

担当審査委員| ムラタ・チアキ   馬場 了   山本 秀夫   和田 達也  

ページトップへ