GOOD DESIGN AWARD

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2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
書店 [松丸本舗]
事業主体名
丸善株式会社
領域/分類
仕事領域 - オフィス・店舗・生産関連施設
受賞企業
株式会社丹青社 (東京都)
受賞番号
10C05020
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「松丸本舗」は丸善丸の内本店におけるショップインショップの形で、書店がお客様に本の持つ真の力を伝える場としてオープン。丸善が創業以来140年にわたり考えてきた「知とは何か」「人と本のかかわり」というテーマを軸に、独自の編集的方法とそれを具現化するデザインの力を書店に持ち込んだ実験空間である。個々の本が持つ知の情報を文脈として捉え、新刊・古本、新書・マンガなどの分野を問わずに芋づる式に連なる本棚を始め、ここでは「本との出会い」を様々に変容させ、リアル店舗ならではの読者と書店の新しいコミュニケーションの場として、本棚全体から発するメッセージ力を活かした刺激的で挑戦的な書店のあり方を提示している。

プロデューサー

丸善株式会社 小城武彦+株式会社編集工学研究所 松岡正剛

ディレクター

株式会社丹青社 加藤 剛 +株式会社松岡正剛事務所 和泉佳奈子

デザイナー

丸善株式会社ショップ・システム・プロデュース事業部 野口豊、神林千賀子、大久保浩正+MIKAN-DESIGN 美柑和俊

詳細情報

http://www.matsumaru-hompo.jp/about.html

開店
2009年10月23日
設置場所

東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾビル4F

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

ネット上で検索し、ワンクリックで書籍の購入ができる時代に、検索型の配列だけでは実空間を伴うリアル書店の魅力と役割が不十分と考え、図書分類のような“配架”をせず、本との「予期せぬ出会い」の演出を重視。また、本は読むだけではなく、買う、探す、自宅に置くなど、本にまつわるすべてのことを、書店という、本と人が出会う接点上に、できるだけ多様に表現することで、読者と書店の新しい関係性の創出をめざしている。

デザイナーのコメント

店舗コンセプトは「本はもっと遊びたがっている」。通常ジャンルごとに整然と分類された本たちは、それぞれ1冊の本でしかなく、利用者との接し方も受動的である。しかし、ジャンルを超えて、本を知の情報として捉え、テーマをもったストーリーラインの上に配置しなおすと、力強い化学反応が起こり、まさに「遊んでいる」かのように能動的になる。今回はそんな本たちの場づくり、それを体感する利用者の場づくりを重視した。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

一般の書店とは本の配列がまったく異なり、ジャンルや形態別に整然と分類されていないため、目的の書籍を探すのは難しいかもしれない。しかし、用意されたテーマに即して脈々と連なる書籍群を追っていけば、普段あまり立ち入ることのないジャンルの中にも、興味深い本が多々あることに気づく。洋服店でお気に入りの衣服を選ぶように、本との出会いを気軽に楽しむ利用者を想定し、またそのような利用者が増えることを望んでいる。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

よほどの読書好きでなければ、幅広いジャンルの本を満遍なく読むということは珍しく、書店によく行く人たちですら、いつも同じ2、3のジャンルの売り場だけで用件を済ませてしまう、つまり、書店での本との接点が比較的希薄なケースが多い。今回はそのような利用者に対して、積極的に回遊を促し、本をとりまく様々なシチュエーションを設けて本との接点を増やし、書店の新しい楽しみ方や価値、本との出会いを提供するものである。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

ここでは「本の見せ方」「本の接し方」を様々に変容させ、より大胆に独創的で挑戦的なブックウェアの実験を試みたいと考え、本との関わり方に様々な切り口を用意した。そうすることによって、著者と読者と書店の関係に新たな風を吹き込み、さらには版元・編集者・翻訳者はむろん、デザイナー・アーティスト・印刷・製本からメディア・IT業界・広告業界まで、本に関わるすべての人と、新たな「読書文化」を育みたいと考えている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾビル4F 松丸本舗
http://www.matsumaru-hompo.jp/about.html

審査委員の評価

ネットで本の内容を検索したり購入できる現在、書店のあり方、あるいは本の魅力とは何か、を顕在化した提案である。この店舗では、一般的な書店での分類ではなく個人の頭の中を覗くような本のセレクトや陳列に、ジャンルを超えた魅力を創り出している。

担当審査委員| 乾 久美子   千葉 学   廣村 正彰  

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