GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
店舗、共同住宅 [イーグルコート御所参道、イーグルコート京都六角雅心庵]
事業主体名
株式会社ダイマルヤ
領域/分類
社会領域 - まちづくり・地域づくり
受賞企業
株式会社東洋設計事務所 (京都府)
受賞番号
09D08005
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本計画は、京都の市街地の真中に位置する築180余年になる京都市指定の歴史的意匠建造物に、新たな機能を与えて全体計画の一部として取込んだ、商業施設と共同住宅の複合施設である。歴史的意匠建造物を住宅部のエントランス及び店舗として利用し、平面的、断面的に新設部分と融合させた計画としている。歴史的意匠建造物と連続する南面の1,2階に店舗を設け、また住宅部のエントランスを歴史的意匠建造物である京町家の通り庭を抜けるかたちで構成した。伝統的な意匠構成を持つ建物のファサードが通り景観を構成し、京都固有のまちなみデザインとして次世代へと受継がれることを目標としている。

プロデューサー

株式会社ダイマルヤ 代表取締役 森田 一道

ディレクター

株式会社東洋設計事務所 齋藤篤史、吉田茂博

デザイナー

株式会社東洋設計事務所 小田知則

詳細情報

http://www.toyosekkei.co.jp

利用開始
2009年5月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

京都市

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

市指定の歴史的意匠建造物の存続と、次世代への継承が大きな目標となっている。また、計画の開始時期が景観条例改定を目前に控え、京都の景観に対する気運が高まっていた時期と重なり、古都の通り景観、まちなみへの提案が期待された。今後の京都の景観づくりの先行事例となるべく、街を印象付ける通り景観を伝統的な意匠を基に新たに創出し、道行く人が京都固有のまちなみを新しいかたちで享受できる計画を目指した。

デザイナーのコメント

歴史のある街ほど時代を特徴付ける建物のかたちが多様に存在する。どの時代の意匠も優劣はなく等しいと思う。ただ時代に合わなくなり消えていくものも多い。文化的価値判断は難しいが、必要とされなければ存続も難しい現実がある。本計画はその意味でブレークスルーを果たした計画であるといえる。新たな命を再注入され、受継がれていく建物が地域に刺激を与え、活気のあるまちづくりに繋がることを願っている。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

職住共存の歴史的地域形態の示す通り、ここに居を構え、ここに職を持ちたいという人々を想定し、そのニーズを酌み取り計画を行っている。また同時に、街行く人々の意識を捉える通り空間づくりにも注力している。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

職住共存の歴史的地域形態を維持し、さらにまちなみへの意識を高め、歴史性を享受できる空間の提供を行い、建物の残し方として一つのモデルケースを提示した。住居と店舗という日常空間の中で、京都の特色を意識できる空間を提供するとともに、居住者・利用者だけでなく街の散策をする人々にも地域の個性が感じられる空間を提供した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

庇の奥行きによるファサードの陰影や、内部空間を印象づける格子の構成等を強調する意匠計画とした。その結果、ファサードの連なりに一体感を保ちながらも新旧の対比を生じさせる、インパクトのあるまちなみ空間の形成に結実したと考えている。また同時に、人々を惹き付ける効果を生み出しており、店舗にとってのメリットを創出することができた。

その問題点に対し、どのように対応したか

歴史的意匠建造物を生かしながら残すことが社会・文化面で意義が大きく、歴史を継承し発展する都市には相応しいと考えられる。歴史的意匠建造物の外観を残すことによるまちなみ空間への効果を十分なものとする為、伝統意匠の連続するファサードのあり方が最も重要な課題であった。また、それを適えるための条件として、京都の持つ伝統的空間や建築意匠の継承を事業メリットとうまく結びつけることも解決すべき課題であった。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

京都市中京区六角通柳馬場東入る大黒町71他
http://www.toyosekkei.co.jp

審査委員の評価

京都の中心市街地における歴史的意匠建造物の存続と、集合住宅を組み合わせた、今後の京都における景観づくりのモデルケースになりうるひとつの解答である。京都の街並みを印象付ける通りの景観を、伝統的な意匠を基に修繕、改良し現代の商業施設として提案。住宅部のエントランスも歴史的建造物から出入りし、ファサード全体の印象を途絶えることなく店舗と住宅の存在を共存させている。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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