GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
あかりによる地域活性化プロジェクト [月見光路]
事業主体名
金沢工業大学月見光路プロジェクト
領域/分類
社会領域 - まちづくり・地域づくり
受賞企業
金沢工業大学 (石川県)
受賞番号
09D08003
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

金沢都心部の空洞化を背景として、照明オブジェにより広域的なランドスケープと夜景観の創出を行い、昼夜における都心部の活性化を図る「まちづくり+デザイン教育」プロジェクトである。この試みはH16年から開始され、「月見光路」としてNPO法人や幼稚園・小学校との協同、能登地震復興キャンペーンへの参加、金沢市との連携といった広がりを続けている。このデザイン制作やまちづくりは大学の実践的なデザイン教育の一環として行われている。そこでは金沢工業大学建築系学生有志が中心となり、計画意匠・景観・構造・構法・光環境といった専門背景を持つ教育・研究者の指導のもと、地域と協力しながらのデザイン活動を展開している。

プロデューサー

金沢工業大学月見光路プロジェクトチーム+広坂振興会+金沢中心商店街まちづくり協議会

ディレクター

金沢工業大学 金谷末子、川﨑寧史、宮下智裕、下川雄一、西村督

デザイナー

金沢工業大学月見光路プロジェクトチーム(建築系学生有志)

金沢工業大学建築系学生プロジェクトメンバー

詳細情報

http://www.kanazawa-it.ac.jp/prj/tsukimi/

プロジェクト開始
2009年9月19日
販売地域

日本国内向け

設置場所

金沢市広坂(金沢市役所前、金沢21世紀美術館広場、四高記念館周辺、石浦神社境内等)

問い合せ先

金沢工業大学 産学連携推進部企画委員会室
Email: noriko_n@neptune.kanazawa-it.ac.jp
URL: http://www.kanazawa-it.ac.jp/prj/tsukimi/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

ランドスケープの創出、建築技術と照明効果、地域連携のまちづくり、デザイン教育といった4つの目標があり、その底流には地方都市の活性化、大学の地域貢献、地場産業との協同という背景がある。特にデザインに関しては、あかり演出の広域マスタープラン策定(都市空間の把握と景観資源の利用)、さらにこれをベースとした建築技術(形態・構造・構法・材料など)と照明効果の融合的デザインの開発というテーマを持っている。

デザイナーのコメント

月見光路は金沢の中心に学生と地元商店街が力を合わせ、あかりで人々が集える場を創り出そうという想いから始まった。数十個のあかりが、年を追うことに盛り上がり現在では3000個を超える壮大なあかりの場にまで成長し、人々の意識の中に金沢の秋の風物詩の一つとして定着してきている。学生による金沢をイメージした自由な発想から生まれたデザインと改良を重ねながらの丹念なものづくりがその理由であると考える。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

プロジェクトの発足当初は、金沢工業大学の学生有志と広坂地区を中心とした地域住民、プロジェクトを観賞してくれる金沢および近郊の市民、観光客を利用者の対象としていた。その後、地域の児童や非営利団体の有志などの協力も得て、利用・使用者の対象は石川県全域に広がってきている。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

金沢市民や金沢を訪れる人に対しては、金沢の季節の風物詩として新しいまちの魅力や楽しみを生み出した。地域住民、児童や非営利団体の有志、能登半島地震復興キャンペーンのメンバーなどには、世代や地域を超えて自ら参加することによるまちづくりの楽しさや重要性を示すことができた。デザイン教育の側面では、学生にとってまちづくり・デザイン制作の実践的な教育効果があった。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

都心部における魅力創出については、あかりオブジェを利用したライトアップをテーマとした。ここでは、都市空間の把握や景観資源の利用を検討し、昼間においても魅力的な都市空間を創出した。さらに、加賀五彩や雪つり等の文化や風景について検討し、あかりの形態や素材の中に金沢らしいデザインとして取り入れた。市民参加については、大学生が主体となり、児童や地域住民と協力するかたちでデザイン制作を実施していった。

その問題点に対し、どのように対応したか

社会的課題としては、金沢でも中心市街地における夜間の空洞化が見受けられ、昼夜における都市部の活性化が課題となった。また、少子高齢化が進む中、世代を超えた市民参加型のプロジェクトが望まれる背景があった。さらに文化的な課題としては、歴史都市金沢において、金沢らしさをテーマとするデザインが求められていた。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

「月見光路2009」9月19(土)?9月22日(火)広坂商店街およびその周辺地域(金沢市役所前、金沢21世紀美術館広場、四高記念館周辺、石浦神社境内等)
http://www.kanazawa-it.ac.jp/prj/tsukimi/

審査委員の評価

学生が主体となり、地域住民を巻き込み、まちを元気にするためのあかりのデザインプロジェクトである。5年間に渡り実践してきたこと、参加人数、参加エリアを見ると簡単に実現できるものではなく、その活動を評価したい。今後とも息の長い活動として継続していくために、ある意味無理なく、より本質的な金沢らしさを追求していくことを願っている。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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