GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
現代アートによる街づくり [多摩川アートラインプロジェクト2008]
事業主体名
多摩川アートラインプロジェクト実行委員会
領域/分類
社会領域 - まちづくり・地域づくり
受賞企業
多摩川アートラインプロジェクト実行委員会 (東京都)
NPO法人大田まちづくり芸術支援協会 (東京都)
有限会社TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE (東京都)
受賞番号
09D08001
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

多摩川下流域エリアの鉄道・駅・空港・街を舞台に市民と企業で取り組む現代アートによる街づくりの活動。現代アートを媒体に文化・産業・歴史・風景・人々を繋ぎ、グローバルかつローカルな公共性の創出を目指す。2008年は4ヶ国、22組のアーティストが26作品を展開。公園の在り方を提案するデザイン活動等に注力した。公園内に40年の時を経て制作された関根伸夫「位相ム大地」、公園入り口前の路上に置かれた随建国の赤い恐竜「Made in China」、鉄道が劇場と化した「多摩川劇場」、入札制度の在り方に一石を投じたポケットパーク改修工事「ぽたん公園」等。24の常設作品は1日30万人の生活者の目を楽しませている。

プロデューサー

多摩川アートラインプロジェクト代表幹事 田中常雅、事務局長 田中裕人

ディレクター

多摩川アートラインプロジェクト・アートディレクター 清水敏男、多摩川アートラインプロジェクト・アートコーディネーター 舟越葉子

デザイナー

22組のアーティスト

2008年度 作家とスタッフ

詳細情報

http://www.tamagawa-art-line.jp

利用開始
2008年11月1日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

多摩川下流域エリアの鉄道・駅舎・空港・公園・街路等

問い合せ先

多摩川アートラインプロジェクト実行委員会 事務局
Email: office@tamagawa-art-line.jp
URL: http://www.tamagawa-art-line.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

巨大な社会変化、その影響下で噴出する地域社会におけるさまざまな問題。羽田空港の再国際化を控えた多摩川下流域エリアにおいて、現代アートをコミュニケーションツールに、そうした課題に取り組む素地をつくり、グローバルかつローカルな公共性の創出を目指した。また、その過程がそのまま、都市部における公共空間の可能性、公共空間における芸術の役割の可能性、延いては都市生活の可能性を拡げる挑戦となることを目標とした。

デザイナーのコメント

都市における既存の建築や公共空間へのアプローチを通じて横断的なコミュニケーションを創出する非営利の街づくり活動、というのが多摩川アートラインプロジェクトのアートワーク、デザインワークの基本的な立ち位置である。その為に、プロジェクトの各段階において選択してきた方法と姿勢が支持され、一方では公共空間の可能性を拡げるより新たな挑戦、一方では二次的な反響や制度化への流れへと繋がったことは、大変に喜ばしい。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

常設作品を目にする1日あたり30万人の生活者(鉄道、公園、街路の利用者)。述べ2万人のイベント来場者。再国際化されて後、羽田空港からの流入が予想される国内外の旅行者等。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

都市部における公共空間の可能性、公共空間における芸術の役割りの可能性を拡げる挑戦が、そのままコミュニケーションの可能性を拡げる結果となった。大企業や自治体の内部、市民と企業と自治体と教育機関の間、地域内外、さまざまな関係性において横断的なコミュニケーションが行われるようになり、国内外からの参加、視察やセミナーの依頼に限らず、事務局を介さない二次的な反響や成果の声も多く聞かれるようになった。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

プロジェクトの運営、資金調達、実施内容の合意形成、作品の製作といった全ての段階において、地域内外の出来るだけ多くの人々が関われるような仕組みづくりと、持続と定着が可能な方法の選択を心掛けた。制作前には数度に渡るタウンミーティングを開催し、製作は地域の工場で行い、現地での作業は安全性の許す限り公開とした。特に、ポケットパークの改修工事は、入札制度を崩すことなく質的指標を取入れた画期的な事例となった。

その問題点に対し、どのように対応したか

巨大な社会変化、その影響下で噴出する地域社会におけるさまざまな問題。現代アートをコミュニケーションツールにそうした課題に取り組む素地をつくる、という意識が多摩川アートラインプロジェクトの通奏低音となっている。2008年は、とりわけ公共空間としてのポケットパークの可能性を考えることに重点を置き、従来の、利用者との合意形成の方法や管理運営の仕組み、入札制度の在り方に一石を投じるアートワークを行った。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

多摩川下流域エリアの公共空間(東急多摩川線、他)
http://www.tamagawa-art-line.jp

審査委員の評価

多数の作家を起用しての広域アートプロジェクトは珍しいものではなくなったが、多摩川下流域エリアの各拠点を場として市民と企業が取り組む街づくりの活動には、1日あたり30万人の利用者への波及という特徴がある。関根伸夫の「位相―大地」といった現代アートを地域資産として見直し、制作プロセスを作品として公開した点も好ましく、鉄道駅舎を中心とした前年度に対して2008年度は公園を中心に展開した継続性を評価する。入札制度の改変が同種のプロジェクトの先例となることを期待する。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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