GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
絶景奄美の隠れ家 地中別荘 “ヴィラファニー” [ヴィラ・ファニー]
事業主体名
ロスフィー・プロジェクト ロスフィー・リゾート コモンヴィラ: ヴィラファニー
領域/分類
社会領域 - 土木・環境関連施設
受賞企業
株式会社ロスフィー (鹿児島県)
受賞番号
09D07005
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

奄美大島北東部、国道沿いから海岸に向けて奄美の海が見渡せるコモンヴィラ(地中別荘+宿泊施設)。臨海部の海岸斜面にあり、建築物の地中化と屋上の緑化によって国道から海岸までの自然景観を保全し・植生を回復させながら、施設内部から奄美の海を舞台としたライフスタイルを確保。地元のリフォーム会社として、地域の自然環境とリゾートライフを再構築し、環境と人が共生する新たな地中別荘宿泊施設:コモンヴィラデザインを開発。また、ランドスケープやビオトープデザイナーや、奄美観光プログラムと連携しながら、奄美の自然と文化再生を体験できる新しい環境リゾートの独自運営を行っている。

プロデューサー

株式会社ロスフィー、株式会社リフォーム鹿児島 代表取締役 保 照光

ディレクター

ランドスケーププロジェクト代表 宮川 央輝(景観・ビオトープデザイン担当)+株式会社ロスフィー+株式会社リフォーム鹿児島 マネージャー 保 栄美子(建築担当)

デザイナー

株式会社ロスフィー+株式会社リフォーム鹿児島 保 清人

左から保照光、宮川央輝、保栄美子、保清人

詳細情報

http://www.losfee.jp/villa_funny/villa_funny_index.html

利用開始
2009年3月1日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

鹿児島県奄美市笠利町大字用安字牧1318-3

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

奄美群島は、国の世界自然遺産の候補地に選定されるなど、豊かな景観と生態系が残る地域である。貴重な自然と観光を中心とした経済が折り合いをつけて共存するデザインはどうあるべきか、我々地場企業として捉えていく必要があった。各種のデザイナーや産業との連携を築きながら、海岸線の生態系と人々が交わるエコトーンでのリゾート施設として、デザインと運営の新たなアプローチを構築することを目標とした。

デザイナーのコメント

臨海地のエコトーンは自然の多様性が絡み合った場所である。本プロジェクトにおいて、我々も建築やランドスケープ・ビオトープの多様な価値観を織り交ぜ、自然をリフォームして生活環境を確保するに至った。生物多様性とは絶えず変化し、安定、そして攪拌へと向かうプロセスであり、本デザインのプロセスはまさにそれである。世界自然遺産に取り組む奄美と人々への大きなステップになりたい。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

奄美大島の既存観光宿泊施設では、これまで自然体験やエコツーリズムを目的に訪れる人のニーズに対応してこられなかった。美しい自然景観と環境・文化への配慮の両立を求める都市部のファミリー及び中高年層による短・中期宿泊者をターゲットとしている。奄美の臨海建築、新しいライフスタイルを提案をするため、リゾート開発や別荘建築を行う、都市部のディベロッパーや個人、団塊世代の人にも焦点を当てている。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

建築自身がビオトープ空間として成長を続け、臨海部の自然環境と間近に接することで、快適な現代建築においても、日本家屋のように自然の関係を断ち切らない外部環境との密接な関係性と環境共感を取りこむ新たなリゾートスタイルを実現させた。また、デザイン化により、環境が保全されるだけでなく、自然環境のワイズユースが図られ、臨海部の自然共生や開発のあり方など社会システムとしても新たな価値観が得られると考える。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

開発圧のかかった環境においては、人為の営みと合わさって回復させることが最も効果的である。地中化と屋上空地の緑化により、劣化していた山-里-海岸林-砂浜-海の繋がりを回復させ、リゾート活用を図ることで、人と資金の関与が図られ、持続的な管理サイクルを生み出す。宿泊者にも、この自然回復サイクルを内在したリゾートライフを提供する。住民の環境意識を高めるために、ワイズユースされた海岸線を広く開放している。

その問題点に対し、どのように対応したか

豊かな自然環境を誇り、多くの観光客が訪れる奄美大島において、海と山のエコトーン、自然と人との出会いの場所である海岸線は、景観的にも生物多様性においても、また奄美の観光資源としても最も重要なエリアである。しかし、現状において、地域住民の持続的な自然環境と文化風土の保全意識も低く、臨海部は道路・宅地開発等で景観や環境的にも劣化している状況であり、保全だけでは持続的な回復は望めない状況になりつつある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

店舗:株式会社ロスフィー 見ることができる場所:鹿児島県奄美市笠利町大字用安字牧1318-3
http://www.losfee.jp/villa_funny/villa_funny_index.html

審査委員の評価

如何にも「これでもか」というリゾート施設・環境が多い中で、ヒトの通俗性に染まっていない奄美という自然環境と立地とライフスタイルを巧に活かした構成となっている。難を言えば、ヴィラの構成素材やアプローチ等にもう少しきめ細かい配慮が必要であろう。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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