GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|サステナブルデザイン賞

受賞対象名
ビニールハウス [BGH(バンブーグリーンハウス)]
事業主体名
京都大学
領域/分類
社会領域 - 土木・環境関連施設
受賞企業
京都大学 (京都府)
受賞番号
09D07001
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

バンブーグリーンハウスは,土壌を用いない農作物栽培法(養液土耕栽培)を適用する共同研究で,育成管理上栽培温室の必要をきっかけとして,提案・建設したものである.竹の構造体は接合部の工夫や材料特性を活かし,特殊な技術・部材が要らず誰でもセルフビルドできる簡易な構造とし,農作物栽培に十分な温室空間を確保する.また,近年社会問題となっている竹林の放置・拡大化の状況から,竹材の循環的利用を図るため主要構造材となるモウソウチクは,竹林整備活動で得られた間伐竹材を利用している.

プロデューサー

京都大学農学研究科 平井伸博

ディレクター

京都大学地球環境学堂 小林広英

デザイナー

京都大学地球環境学堂 小林広英+中川竹材店 中川利春

利用開始
2009年4月7日
販売地域

日本国内向け

設置場所

京都市上京区

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

近年社会問題となっている拡大・放置竹林は,現代生活における竹材の循環的利用の低下が一因となっている.このような背景から,バンブーグリーンハウスでは,竹材の新たな利用用途の一つとして,短期サイクルで利用されるビニールハウスと竹材の耐久期間とのマッチングに着目して構造体に竹を利用した.

デザイナーのコメント

里山域での拡大・放置竹林が全国的な社会問題となっているのは,人間と自然との共生関係がバランスを失っているからである.従来見られた自然資源の循環的利用による里山域の環境調和復興の意志を込めて,バンブーグリーンハウスを提案した.この試みをきっかけとして,自然と調和した地域環境が各地で整備されていくことを望む.

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

構造体は接合部の工夫などにより,特殊な技術や部材を用いず誰でもセルフビルドできる簡易な構造となっており,ビニールハウスに関わる農業関係者や利用者が自ら組み立てることを想定している.

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

セルフビルドでつくるバンブーグリーンハウスは,素材調達から組み立てまで自らおこなうことで,周辺の里山環境との連環を意識したものとなる.

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

バンブーグリーンハウスを建設することで,ハウス相当面積の竹林が間伐整備され健全な状態になると想定すれば,環境整備上の意味が大きくなる.

その問題点に対し、どのように対応したか

近年社会問題となっている拡大・放置竹林は,現代生活における竹材の循環的利用の低下が一因となっている.バンブーグリーンハウスをはじめ,各地域で確保できる自然資源の新しい用途開拓によって現代社会への適用を試み,地域環境の調和に則した社会の実現を図る必要がある.

どこで購入できるか、
どこで見られるか

京都市上京区

審査委員の評価

竹であれ、杉であれ、日本全国において間伐材の利活用は広く検討されているが、なかなか決定的なものは少ない。このビニールハウスの竹の構造体は見た瞬間にまるで過去に存在していたような安心感を与えている。シンプルで美しい構造は単に間伐材利用を越えた必然性を感じる。今後、ぜひ広く全国への普及を期待したい。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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