GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
ホテル [志摩観光ホテル ベイスイート]
事業主体名
近畿日本鉄道株式会社
領域/分類
社会領域 - 公共・文化教育関連施設
受賞企業
近畿日本鉄道株式会社 (大阪府)
株式会社大林組 (東京都)
受賞番号
09D06024
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

伊勢志摩国立公園内、賢島に建つ高級リゾートオーベルジュホテル。客室は全50室がスイートルームで、一室約100㎡の広さを有する。地元志摩の鮑や伊勢海老料理で有名なフレンチレストラン『ラ・メール』をメインダイニングとし、その他和食レストラン、スパ施設等から構成される。各室からは、複雑に入り組んだ島々と海面が織り成す英虞湾の美しい風景を望むことが出来る。建物北側に村野藤吾氏設計の既設建物、志摩観光ホテル クラッシックがある。

プロデューサー

建築設計:大林組本店一級建築士事務所 大井昇二+内装設計:FFE:HBA(ハーシュ・ベドナー・アソシエイツ・デザインコンサルタンツ) マイケル・ベドナー

デザイナー

大林組本店一級建築士事務所 伊藤直幸、神谷浩司+HBA 堀井直子

詳細情報

http://www.miyakohotels.ne.jp/baysuites/index.html

利用開始
2008年10月10日
設置場所

三重県志摩市阿児町賢島

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

1951年の開業以来、日本有数のリゾートホテルであり続けた志摩観光ホテル(現クラッシック)が持ち得なかった、新たな魅力の創出。もう一つは、この地に多くの観光施設を持つ事業主が望んでいた、エリアのシンボル施設建設による地域の活性化。

デザイナーのコメント

当該敷地にあっては、眺望確保を最優先し、建物を高層化するという選択肢もあったが、周辺景観に配慮し、可能な限り高さを抑えたボリューとにすることが計画初期に決定した。プロジェクト関係者間で、環境配慮の思想を首尾一貫して共有出来たことをとても幸運に思い、事業主に敬意を表したい。丘陵地の尾根、地形に導かれたおおらかな建物フォルムも先の思想に基づくものである。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

既存棟(志摩観光ホテルクラシック)の利用者、および伊勢志摩地方を訪れる観光客。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

全客室は、約100㎡の面積を有し、開口部から周辺のビューを大胆に取り込んでいる。刻々と変化する英虞湾の眺めを楽しみながら、ゆったりと静かに過ごすことが出来、滞在型リゾートホテルとしての贅沢な空間、時間を提供する。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

事前の眺望調査を綿密に行なうことで、質の良い眺望を得られる位置、高さを確認し、低層ながら眺めの良い建物の形、配置を割り出した。さら土地の稜線に沿うようボリューム調整され、地盤、コンタと呼応した配置計画が出来上がった。

その問題点に対し、どのように対応したか

周辺の景観、環境と調和する為に建物ボリュームを押えながらも、利用者に楽しんでもらえる眺望を確保する必要があった。また、敷地が丘陵地であった為、建物をどのような形で、どこに据えるかという大きな課題があった。

審査委員の評価

景勝地に建つ観光施設には直接の利用者のみならず、景観を享受するエリア利用者全体への配慮が強く求められる。このリゾートホテルは、可能な限り高さを抑えて躯体がラウンドする計画としたことに、歴史あるホテルの見識がうかがわれる。複雑に入り組んだ島々と海面が織り成す湾の風景を楽しむのに高い位置からの眺望がベストとは限らない。低層でありながら眺めの良い建物は可能なはずで、ビューバスはリゾートならではの楽しみをもたらすことだろう。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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