GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
竹中大工道具館 [竹中大工道具館]
事業主体名
財団法人竹中大工道具館
領域/分類
社会領域 - 公共・文化教育関連施設
受賞企業
財団法人竹中大工道具館 (兵庫県)
株式会社竹中工務店 (大阪府)
株式会社丹青社 (東京都)
受賞番号
09D06009
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

失われゆく道具を民族遺産として収集・保存し、研究・展示を通じて工匠の精神を後世に伝えていきたい。その想いから、1984年に企業博物館として神戸に開設されたのが「竹中大工道具館」である。今年、設立25周年の節目を迎えたのを機に、当初の理念はそのままに、時代のニーズに合わせて増築を含む全面リニューアルを行った。より多くの人々にものづくりの楽しさ、大切さを伝えてゆくため、施設のみならず展示・運営のあり方を一体的に根本から見直し、ハード面のみならずソフト面までユニバーサルなしつらいを備えて、2009年3月新たな一歩を踏み出した。

プロデューサー

財団法人竹中大工道具館 赤尾建藏

ディレクター

株式会社竹中工務店 設計部 山本匡+株式会社丹青社 関西デザイン部 馬場健二

デザイナー

株式会社竹中工務店 設計部 國本暁彦+株式会社丹青社 関西デザイン部 高辻純哉

詳細情報

http://www.dougukan.jp/

リニューアルオープン
2009年3月21日
販売地域

日本国内向け

設置場所

神戸市中央区中山手通4-18-25

問い合せ先

財団法人 竹中大工道具館
Email: info@dougukan.jp
URL: http://www.dougukan.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

デジタル化やコンピュータの普及による工業化・合理化の加速度的進行のもと、昨今のものづくりはプロセスが不可視化され、人々とものづくりの現場の距離感増大は深刻さを増している。大工道具館の所蔵品や活動を通じて伝統建築における先人達の知恵と技の集積を提示することで、ものづくり大国日本の原点を見つめ直す機会をより多くの人々に提供し、将来に向け、ものづくりの現場との距離感を縮める一助となることを目標に据えた。

デザイナーのコメント

古来、世界有数の木造建築技術を支えてきた大工道具は、ものづくり大国日本の原点ともいえる。道具を通して工匠の精神や技を知ることは、未来を想うことである。いくら社会が情報化しようとも、ものづくりは私たちの生活の根底にあり続け、日常的に手にする道具の持つ意味は本質的に大工道具と同じだからである。大工道具館を通して、ものづくり文化への理解が深まり、その担い手が育まれるきっかけとなることを願っている。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

リニューアル前までの利用者の多くは、職業的に建築に携わる人や、大工道具・伝統建築に特に興味を抱いた人などであり、館の意図とは異なって対象が限定される傾向にあった。リニューアルにあたっては、その点を根底から見直し、ものづくりに関心を持つ人々の裾野を広げるべく、建築の専門家のみならず一般の人を正面から対象として取り上げ、興味を持ってもらえるような展示、環境整備を心がけた。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

階ごとに展示テーマを決め、3Fから展示を見ながら降りるに従い自然と理解が深まる動線とした。展示室の照度を抑え展示物に照明を当て浮かび上らせることで大工道具のもつ「用の美」を強調し、使う人や造られる建造物との関わりがダイレクトに伝わるようにした。また木肌や継手・仕口に触れたり、樹種ごとに異なる鉋の削り華の香り比べができるなど、五感に訴える展示を設け、楽しみながら興味を持ってもらうように仕組んだ。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

誰もが楽しめるよう利用者の五感を刺激し、展示物との距離が縮まるようなデザインとした。タッチパネル式の解説モニター「見たままナビ」を導入し、より詳しく知りたい情報を映像と解説で提供、理解を深めるのに役立っている。さらに体験学習、講演会、巡回展等の開催により、大工道具に接する機会をより多く創出した。また、エレベータや多目的トイレを新設することで時代に適合した機能を持たせ、長く使える建物を目指した。

その問題点に対し、どのように対応したか

大工道具や伝統建築への理解を通じ、わが国のものづくりや文化の原点を見直し、ものづくりを身近なものと感じ取ってもらうこと。建築とは、建物を建てる行為を通して社会を建設することでもある。また、既存部分の改修により長寿命化をはかることで、環境負荷低減を目指すこと。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神戸市中央区中山手通4-18-25

審査委員の評価

25年の歴史を持つ「竹中大工道具館」は、その建築的表情、展示内容ともに優れたグッドデザインであった。今回、そうした良好な資産を崩すことなく、ユニバーサルデザインと電子化という時代の要請を取り入れたことは高く評価される。一見、地味ではあるが空間的バランスが良く考えれている点が高く評価された。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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