GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
図書館 [北区立中央図書館]
事業主体名
東京都北区
領域/分類
社会領域 - 公共・文化教育関連施設
受賞企業
東京都北区 (東京都)
株式会社佐藤総合計画 (東京都)
受賞番号
09D06005
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

計画地周辺は、明治38年より東京砲兵工廠があった場所であり、現在では陸上自衛隊十条駐屯地、北区中央公園などとして受け継がれている場所である。東京砲兵工廠は様々な建物から構成された工場であり、その多くは煉瓦造であったが、近年の建て替えなどにより、現存している建物は少ない。新中央図書館は、この数少ない「レンガ倉庫」を、北区の近代史・郷土史における重要な文化財として保存活用し、新たに「歴史に学び未来を考える場」として計画を行っている。

プロデューサー

東京都北区

ディレクター

佐藤総合計画 鳴海雅人

デザイナー

佐藤総合計画 近藤富美、篠原正樹

鳴海雅人、近藤富美、篠原正樹

詳細情報

http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/054/005490.htm

利用開始
2008年6月28日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都北区十条台1-2-5

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

レンガ倉庫を新しく図書館として生まれ変わらせ、また建築自体を図書館としての郷土資料として見せることに配慮した。機能上必要とされた新たなボリュームはレンガ倉庫の勾配屋根の対比としてシンプルな矩形とした。またレンガという近代の素材に対して現在の「コンクリート打ち放しとガラス」という選択を行い、レンガ倉庫に貫入させた。これにより、レンガ倉庫部分と新たなボリュームとが互いに際立たせ調和する関係を目指した。

デザイナーのコメント

歴史の知恵を未来に生かす図書館の使命と、歴史の空間を生かす建築プログラムは同じベクトルにあるという考えのもと、「歴史の知的集積と知的創造のインタラクティブな関係」を実現し、この図書館建築自体が本来的な図書館の役割である、「過去から現在に繋がっている知や時空の体験」として表現することを目指した。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

高低差のある敷地であったため、低いレベルにある公園からの利用者及び高いレベルにある前面道路からの利用者を想定した。広域的には北区民、及び地域住民を想定。施設は、1階を一般利用者を対象とした大人の図書館として、2階を小学生までを対象とした子供の図書館としてどちらも接地階となるように計画し内部階段で繋がるようにした。また3階は図書館機能を補う職員やボランティアを想定した計画を行った。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

図書館という機能が生まれたこと、またレンガ倉庫を保存活用すること、だけでもある意味において地域住民に一定の価値を実現したかもしれないが、北区立中央図書館は文化財として価値のあるレンガ倉庫を保存・展示の機能をもつ図書館の中に取り込み、生まれ変わらせることに新たな価値を生み出している。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

高低差を活かす階構成として、1階を一般開架室に、2階を児童開架室とすることで両開架室を接地面とし、明快な構成にした。さらに1階の屋根となる部分に緑化を行い、広場を設けることで公園と一体化するよう計画した。外観は、公園との連続性に配慮して北側は透明性の高いカーテンウォールとし、東側の都営住宅に対しては半透明のプロフィリットガラススクリーンでプライバシーに配慮し、光のみを取り入れる構成とした。

その問題点に対し、どのように対応したか

敷地のもつ3つの特性に調和することに心がけ、計画を行った。①北側に緑豊かな芝生の広場として整備された「公園との一体化」に取り組むこと、②前面道路を挟んで東側に隣接する都営住宅や南側に隣接する官舎などの「隣接住宅を配慮」した計画を行うこと、③前面道路と公園との間にある1層分(約4m)の「高低差を活用」すること、である。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都北区十条台1-2-5
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/service/272/027236.htm

審査委員の評価

マチの歴史的文化財を今という時間の中に活かすあり方として、「歴史=時間軸的な認知の知恵=図書館」という設定を選択したことが成功の第一の要因となっている。また空間構成の上でもこの「レンガ倉庫」の活用のあり方としても「静かな時間の流れ=過去から未来へ流れる知の継続性=図書館」というあり方が素直に快く納得できる、適切な活かし方として評価できる。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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