GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
大分空港国内線到着ロビー(手荷物引渡所)アートワーク [ようこそ大分?豊穣の海への誘い?]
事業主体名
大分航空ターミナル株式会社
領域/分類
社会領域 - 公共・文化教育関連施設
受賞企業
大分航空ターミナル株式会社 (大分県)
受賞番号
09D06003
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

大分県の観光・産業資源である豊かな海をテーマに、退屈なバゲージクレーム空間を、歓迎の空間としてリニューアルデザインしました。空間全体は海をイメージした深い青色に染まり、床面は豊後水道の海流を青のストライプで表現。また色彩心理学によれば、青色にはリラックス効果や待ち時間を短く感じさせる効果があり、飛行機から降りた人々を癒す空間にもなっています。天井は、大分県内の一般公募によって集められた200個以上の原寸大魚拓が覆い尽くします。地域の特色を生かしたデザインで大分という土地性を訪問者に伝えながら、一度訪れたら忘れられない空港を実現しました。

プロデューサー

大分航空ターミナル株式会社 経営企画室 河野茂文

ディレクター

有限会社アースケイプ 団塚栄喜

デザイナー

有限会社アースケイプ 永森志希乃、高岡友美

団塚栄喜

利用開始
2008年9月23日
販売地域

日本国内向け

設置場所

大分空港国内線到着ロビー

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

大分県に住む人々にとっては、親しみやすいと同時に、大分という土地を自慢できるような空間になるよう、県外の利用者にとっては、他で体験したことのない歓迎の空間として、そして大分の旅への期待感を高める空間として体験できることを目指しました。また、地域に根ざしながらも話題性のある空間作りをすることで地域を活性化させる一要素となることを目標としました。

デザイナーのコメント

大分の島に生まれ、幼少の頃から豊かな海に育まれた私の原風景は、海中を悠々と泳ぐおびただしい数の魚影であった。大分には釣りバカが多い。どこの海も入れ食いである。そこであの「魚拓」がひらめいた。集まった魚拓には、いくつものドラマがあった。今は亡きおじいちゃんが残していった魚拓や、初めて釣りをした孫の魚。中には大分出身の有名なミュージシャンの自慢の魚もあった。飛行機で帰郷する度、あの頃の青い記憶が蘇る。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

旅行、ビジネス等で大分県(大分空港)を訪れる人、また大分県に住む人々とし、老若男女あらゆる層を想定し、様々な人が楽しめる空間を目指しました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

深い青の空間と魚拓のグラフィックにより、大分県が持つ豊かな海や漁場のイメージをダイレクトに伝えています。空の旅から深海へと誘うダイナミックな空間演出で、ただ荷物を待つだけの退屈な到着ロビー空間から、訪れる人々の期待感を高めたホスピタリティある空間へのリニューアルを実現しました。また、青色は心を落ち着かせる効果や時間を短く感じさせる効果があり、荷物の待ち時間を快適に過ごすことができます。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

大分県在住の方から魚拓を集め、天井グラフィックのモチーフにするという、住民が参加できる新しいかたちの空間デザインとして対応しました。県外の方には漁場豊かな大分の地域性をアピールし、大分県在住の方には、空港という場所がより身近に感じられるきっかけとなりました。地元メディアを中心に新聞や雑誌に掲載されたことや、他に無いデザイン手法が話題を生み、地域を盛り上げました。

その問題点に対し、どのように対応したか

空港はその地域の玄関口であり、訪れた人を歓迎する場所だと言えますが、現在多くの地方の空港は画一的でどこも同じ印象を持ちます。本プロジェクトでは、来訪者の大分に対する印象を高めるとともに、地元の人には自分の土地を自慢できるような、この土地でしか成立しない空港にすることが求められ、そのことがひいては大分の活性に繋がっていく、という地域貢献の課題がありました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

大分空港国内線到着ロビー
http://www.oita-airport.jp

審査委員の評価

どこの空港においても、到着ロビーは出発ロビーに比べ、地味で味気ないものが多い。このアートワークはそうしたネガティブになりがちな場を、グラフィックワークにより比較的安価な施工費で、空間の質を見事に転換させている。飛行機を降り、現地での旅の始まりを感じさせる、楽しく夢豊かなデザインである。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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