GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ボックス型蛍光撮像装置 [FSX100]
事業主体名
オリンパス株式会社
領域/分類
社会領域 - 医療関連機器設備
受賞企業
オリンパスイメージング株式会社 (東京都)
受賞番号
09D01016
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

近年、バイオサイエンスの研究分野では、ゲノム解析や生化学分析で得たデータを元に、タンパク質等が細胞内でどのように発現し、動き、作用するかについて、蛍光顕微鏡を用いた観察・記録がさかんに行われている。FSX100は、フロントカバーを閉じれば暗室環境が手軽に得られ、「設定」「観察」「撮影」といった一連の作業をマウスによる簡単操作で行える、高解像力対物レンズと高精細デジタルカメラを装備する蛍光撮像装置である。

プロデューサー

オリンパス株式会社 ライフサイエンスカンパニー長 取締役 常務執行役員 柳澤一向

ディレクター

オリンパスイメージング株式会社 デザインセンター センター長 今野博文

デザイナー

オリンパスイメージング株式会社 デザインセンター 田島健司、佐久間いづみ

詳細情報

http://fsx.olympus-global.com/jp/index.html

発売
2008年11月4日
価格

7,600,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

今まで顕微鏡を扱ったことのない研究者に対して、“顕微鏡は難しい”というイメージを払拭し、誰にでも簡単に質の高い蛍光画像を安定して取得できる顕微鏡を提供し、研究者が本来の研究活動に専念できることを目標とした。

デザイナーのコメント

従来の顕微鏡と全く異なるコンセプトであるため、ハードウエアのデザインにおいては、過去の顕微鏡デザインの常識を脱ぎ捨て、“何か新しいことがやれそうな期待感”を演出した。GUIデザインにおいては、顕微鏡に親しみの無い人にも高品質の顕微鏡画像を得て欲しい、という思いでデザインした。機能を減らして簡単そうに見せるのではなく、“操作がわからなくなる”とういう現象を分析した上で画面遷移やレイアウトを作成した。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

遺伝子発現やタンパク質の局在を可視化することを利用した分子レベルの切り口での生命現象の解明や、薬の効果確認などに携わるバイオサイエンスの研究分野の研究者

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

従来の蛍光顕微鏡操作に必要だった手間と時間が徹底的に排除され、“蛍光観察”が誰でも簡単に行えるようになり、研究者が本来の研究に集中することができる環境を提供できた。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

プラスティックモールド部品に素材名を表記してリサイクルを容易にすると共に、法規制対象材料(鉛や六価クロム等)を排除した素材で製品を構成した。また、ハロゲン光源のLED化や放電ランプ変更による省電力および長寿命化を実施している。

その問題点に対し、どのように対応したか

地球環境の視点からは、製品廃棄時に有害物質が発生しないことや、リサイクルを前提とした製品設計が必要である。

審査委員の評価

明るいボディカラーのコンビネーション、内部の複雑な機構を感じさせない威圧感を極力抑えたコンパクトなサイズ、大きなR形状のおおらかなフォルム、そして洗練されたGUIデザインは従来の顕微鏡とは全く異なり、「難しい」というイメージを一掃し、使う人に意欲と期待感を与えるデザインになっている。新たな顕微鏡のデザインに挑戦した意欲的なプロダクトである。

担当審査委員| 和田 達也   大月 ヒロ子   橋田 規子   日高 一樹  

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