受賞ギャラリー
2009
グッドデザイン賞
グルコース分析装置
アントセンス ロゼ
受賞対象の詳細
医療従事者が不特定多数の糖尿病患者に対する検査を目的としたグルコース分析装置(一般医療機器、クラスⅠ)。血液感染の防止を考えた独自のチップフィルタを用いた採血方法。バーコードリーダー搭載で測定者、患者、消耗品を本機器内もしくは電子カルテで管理する。測定原理に生化学自動分析装置と同じ酵素電極法を採用。生化学自動分析装置と高い相関のデータを提供する。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
株式会社堀場製作所 医用システム統括部長 奥 成博
ディレクター
株式会社堀場製作所 開発センター 分析・計測開発部 A-design21チーム マネジャー 米澤 俵介
デザイナー
株式会社堀場製作所 開発センター 分析・計測開発部 A-design21チーム 島 充子+有限会社ウーゴ 坪岡 徹+株式会社ソフトディバイス 藏野 文子
発売予定
1970-01-01
販売地域
国内
設置場所
病棟内
デザイナーの想い
コンセプトは「新・親・心」。検査室レベルの測定をベッドサイドで可能にする新提案。看護師の親しみやすさをイメージさせるデザインを目指し、患者との距離感を上下に優しくつながる滑らかな曲面で表現しています。看護師と患者、両者への血液感染リスクの低減を図りました。
使用者、社会等への取り組み
どのような使用者・利用者を想定したか
病棟内で働く看護師が不特定多数の糖尿病患者の血糖値を計ることを想定。
その使用者・利用者にどのような価値を実現したか
バーコードリーダーを搭載することによりID管理ができるようになり、測定者、患者の測定状況管理、消耗品の管理がデータでできるようになりました。持ち運び可能で寝たきりの患者でもベッドサイドまで看護師が行き、寝たまま測定することが可能です。
社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点
SMBGは使い捨てのチップを本体に装着して患者へ近づけるが、アントセンス ロゼは使い捨てチップフィルタだけを患者へ近づけて採血してから本体に挿入して測定するので患者が他の患者の血液に接することはなく血液感染することはない。またチップフィルタの採血部は本体内へ入らないので本体内の血液汚染もなくなった。SMBGとは違い、測定原理は過酸化水素電極法でより正確な測定結果。
その問題点に対し、どのように対応したか
簡単に計れて持ち運びが容易な個人ユーザー向けのSMBG(血糖自己測定)機器が病院内で医療従事者が不特定多数の患者を対象に使用されることがあった。SMBGで不特定多数の血液を扱うとSMBG本体を不特定多数の患者に近づけるので血液感染が発生する可能性がある。また個人ユーザー向けのため測定結果数値の精度が低い。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
和田 達也大月 ヒロ子橋田 規子日高 一樹
評価コメント
この血糖測定器のデザインは、血液感染の防止のための細長いチップを採用し、バーコードリーダー搭載で測定者、患者などを本機器内もしくは電子カルテで管理するための情報端末で、全体としてユーザビリティを向上させ、シンプルでまとまりのあるデザインとなっている点を評価した。
