GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
医療用はさみ [ジョーウェル・エルゴ・スーパー剪刀シリーズ]
事業主体名
株式会東光舎+株式会社メディカルR&D
領域/分類
社会領域 - 医療関連機器設備
受賞企業
株式会社東光舎 (東京都)
株式会社メディカルR&D (東京都)
受賞番号
09D01004
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

手術中、臓器の剥離・切断の目的に使用される医療用剪刀(ハサミ)に対して、デザインと機能性を大きく改善した製品を提案する。剪刀の持ち手部分にエルゴノミクスデザインを導入し、手指との接触面積を増やすことで、手により馴染み、刃先のブレを抑えることと、刃先に指の力を正確に伝えるという基本機能を大幅に向上させた。その結果、剪刀の持ち手が指に食い込む状況が解消された。器械台から容易に持ち上げられる利点も生まれた。更に、刃先の先端にレーザーマーキングを入れ、内視鏡の拡大画面においても、刃先が組織に侵入する深さの視認性を向上させた。今回、先端をより細く、深部での操作性を向上させたシリーズを追加した。

プロデューサー

株式会社メディカルR&D 代表取締役 宮武哲也+千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター手術・生体機能支援機器研究部門 教授 五十嵐 辰男

ディレクター

株式会社東光舎 常務取締役 井上研司+千葉大学大学院工学研究科デザイン科学専攻 准教授 下村義弘

デザイナー

千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター開発設計試作工房室 関根雅

千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター 関根雅

詳細情報

http://www.medrd.jp/supersentou/htm

発売予定
2009年10月28日
価格

135,000円

販売地域

日本国内向け

問い合せ先

株式会社メディカルR&D
Email: t.miyatake@medrd.jp
URL: http://www.medrd.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

手術に使われる鋼製小物は旧来の形状のままであり、最先端のデザイン技術が生かされていない。使いにくさを補うために医師側に身体的、技術的負荷がかかっている。剪刀は手術の重要な局面で使用されるため、切れ味、操作性が手術の質や安全性にかかわってくる。現場の医師の意見を入れ、持ち手形状を大幅に変更し、剪刀の刃先の操作性を上げ、長時間使用しても疲労の少ない、手になじむ器具を作ることを目標とした。

デザイナーのコメント

開発当初から、製品化になるまでの細かな改良・変更の積み重ねが本対象品に集約されている。新しい医療機器をデザインする仕事は、プロフェッショナルとしての医師の要望に、すべて満点の答えを出すということでもあり、予想以上に大変な仕事だというのを実感した。本対象品が発売され、全国の医師から最良の評価が得られるとともに、手術器具を通じて、人助けに貢献できれば、デザイナーとして幸せである。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

今回の応募対象品は、泌尿器科の腹腔鏡下小切開手術での使用を対象とした特大サイズから、小児手術用の小さいサイズまで、長さを変えて4種類揃えている。長さに応じて、泌尿器科・胸部外科・腹部外科・小児科・耳鼻咽喉科・整形外科向けにも、同じ剥離剪刀という製品コンセプトで、使用できる。持ち手の形状は、複数の対象者を調査し、標準的な日本人に合う寸法を採用しているので、大多数の医師には、そのまま適応できる。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

剪刀(ハサミ)の持ち手に、手術者の手指が馴染み、十分な接触面積が得られることは、器具の操作性が向上し、手術の質の向上に貢献できる。刃先のブレが無くなり、指先の操作が刃先に正確に伝わることは、無駄な出血や予期しない損傷を回避して手術の安全性を増す。更には、手術者の指が痛くないので、手術への集中力が持続し、刃先が内視鏡ライトでの反射を抑えて視認性が向上するので手術者や患者に優しい医療器具である。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

製品開発に当たり、現状使われている剪刀(ハサミ)の固定概念を捨て、改良点や理想形状など、複数の医師の自由な討論が開発の基にある。そのアイデアを取り入れながら、製品化を前提に開発コンセプトに沿ったデザインと試作、修正を繰り返す作業を行っている。試作を重ねる中で、その度に医師からの総合評価を受けることにより、最終的に、日本人医師の希望に適う形状を追求した結晶として、本対象品シリーズが出来上がった。

その問題点に対し、どのように対応したか

最近、医療が高度化し、治療効果・安全性・副作用など丁寧な患者説明への要求は高まるばかりである。それに伴い、医療側の負担が増え、医療事故・ヒヤリハット事故が起こりやすい状況にある。特に、手術現場は、医療事故が起こりやすい環境にあり、事故を未然に防ぐ医療器具の改良は重要である。医師が快適に仕事に打ち込めるように、手術環境を整え、より良い状態で、手術に挑んでもらうことが急務になっている。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

協和医科器械株式会社
http://www.kyowaika.jp/

審査委員の評価

剪刀の持ち手部分に手指との接触面積を増し、刃先のブレを抑え、刃先に指の力を正確に伝えるなど基本機能を充実させたデザインとした点、刃先の先端にレーザーマーキングを入れ、内視鏡の拡大画面において刃先の視認性を向上させるなどユーザーの視点に立った価値を高めたデザインを導入した点、前記要素を調和し全体としてまとまったデザインを実現した点を評価した。

担当審査委員| 和田 達也   大月 ヒロ子   橋田 規子   日高 一樹  

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