GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
アネモネ動物病院 [アネモネ動物病院]
事業主体名
個人
領域/分類
仕事領域 - オフィス・店舗・生産関連施設
受賞企業
矢作昌生建築設計事務所 (福岡県)
株式会社宮沢工務店 (長野県)
受賞番号
09C05033
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この動物病院は、地方都市の田園と住宅が混在する地区に位置する。周囲の住宅のスケール感を壊さないように木造2階建とした。また、車での来院が多数を占めるため可能な限り広い駐車場を確保する必要があった。面積比が2:1の病院と住宅をそれぞれ1階、2階に単純に積層させることで建築面積を最小とした。平面的は1階の動物病院では厳密な動線計画が必要であり、2階の住宅では生活をシームレスにオーバーラップした「分けながら繋がっている空間」が求められた。1階と2階での相反する要求を満たすために、梁間方向を6つに輪切りにし、ひとつおきに180度回転させるという簡単なボリューム操作のみですべて解決した。

プロデューサー

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

ディレクター

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

デザイナー

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

矢作昌生

詳細情報

http://www.myahagi.com

利用開始
2008年10月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

長野県諏訪郡下諏訪町西赤砂4350-12

問い合せ先

矢作昌生建築設計事務所
Email: info@myahagi.com
URL: http://www.myahagi.com/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

病院部では、医療設備の更新や医療技術の進歩などの将来の変化に対応できる合理的でリジッドな空間を目指した。住宅はヒダ状の平面と多様な天井高さが混在することでワンルームでありながら、様々な場を持つルーズな空間を目標としている。また、1階病院と2階住宅という異なる用途を吹抜けに適切な開口部を設け、適度な距離感をを保ちながら空間としての一体感を感じることが出来るよう心がけた。

デザイナーのコメント

景観との調和を保ちながら商業施設としての特徴的なファサードを模索した。また、ファサードを表層の表現とせず、内部空間の成立ちや構造の構成がそのまま外観デザインに現れることで内部と外部が重なり合う建築を目指した。ここでは、病院と住宅という異なる機能をボリュームの回転という操作により、2階建のボリュームの中に様々な天井高の空間を作り出し、天井高の違いを凹凸のファサードとして外部に表現した。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

病気や怪我の治癒を目的とする一般の患者、急患や伝染病などの隔離が必要な患者、温泉やトリミングなどのクア施設の利用を目的とする人など性質が異なる目的を持った人々が来院する。病院側は24時間の入院患者の管理が必要であり、また、効率的な治療が可能な動線計画が求められた。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

病院部分は、病気や怪我の治癒を目指すケア施設の機能と温泉やトリミングなどのクア施設の機能が共存している。ケア施設は、生死が関わる深刻な状況も想定される。一方、クア施設は趣味的で娯楽的な要素を含んでいる。そのため、二つの施設の間にエントランスを挟むことで動線分離し距離をとった。また、動物病院には入院施設も備えているため、2階住宅から入院室が視認できる計画とし24時間の管理を可能とした。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

構成を単純化し建築面積をコンパクトにまとめ、15台の駐車スペースを確保した。また、交差点から離れた位置に建築を配置し敷地内空地を歩道として利用でき且つ交差点での見通しの良さを保った。木造2階建のボリュームに片流れの屋根を架けているため、最高高さで2階建住宅程度、低い部分では1.5階程度の高さにボリュームを抑えて、周辺のコンテクストを守りながら地域のアクセントとなる凸凹のファサードとした。

その問題点に対し、どのように対応したか

地方都市の類に漏れず車社会のため駐車場を最大限取る必要があった。また、周辺は田園風景と新興住宅地が混在したエリアであり、2階建住宅が多く遠景に見える日本アルプスや霧ケ峰などのランドマークへの視界を遮るものがないという利点があるが、その反面、住宅メーカーの画一的デザインが多く個性的な街が形成されているとは言えない状況にある。

審査委員の評価

クリニックと住宅のバランスが非常に良く、まさに「分けながら繋がっている空間」をうまく表現できている。外観もロゴのデザインも良く、動物病院にふさわしい親しみのある感じをセンスよく表現している。

担当審査委員| 隈 研吾   芦原 太郎   乾 久美子   佐藤 可士和  

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