GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
廣榮堂本店藤原店 [廣榮堂本店藤原店]
事業主体名
株式会社廣榮堂
領域/分類
仕事領域 - オフィス・店舗・生産関連施設
受賞企業
一級建築士事務所大角雄三設計室 (岡山県)
受賞番号
09C05026
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

廣榮堂が創業150周年の記念事業として、岡山県北にあった築後150年たった茅葺き農家を解体し移築再生をする事となりました。この建物は農家を移築再生した店舗棟、新築した方形のギャラリー、それを囲うように耐力壁ともなる漆喰塗りの壁、それらに囲まれた中庭、及び道路側の前庭で構成されています。店舗は古い民家の基本的な構造(柱や梁組)は出来る限り以前のままの状態で建てています。新しい漆喰塗りの耐力壁でこの構造をはさむようにし、この民家の黒光りする骨組みの背景として対比的に自立しています。道路側はガラス張りで開放的にしその前に100角の檜の列柱を繁く立て古い民家にある格子とは違った新鮮さを醸し出しています

デザイナー

一級建築士事務所大角雄三設計室 大角雄三

詳細情報

http://www.koeido.co.jp/index.html

利用開始
2006年3月22日
販売地域

日本国内向け

設置場所

岡山市中区藤原60

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

古い民家を新たな店舗として甦らせ、この古くて新しい空間が、この地域の新たな情報発信基地となること。

デザイナーのコメント

古い物を大切にする重要性はよく理解しています。あまりノスタルジックに考えるのではなく、長い歴史を生きのびた古い民家に新たな時代性や個性を持ち込むことにより「古くて新しい」新たな空間を創る事が大切だと考えています。今回は石や木の彫刻家の方々に参加していただいたり、お店の方の協力もあり、お客様で長居する方が多く、楽しそうに使っていただいています。当初考えていたようなお店になってきていると思っています。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

創業150年の伝統がある和菓子屋廣榮堂は、江戸時代末期に「きびだんご」とともに誕生しました。「きびだんご」は気軽に食べられる菓子としてこの地域では定着しています。「お茶」と「きびだんご」は無料とし主に近所の方々に気軽に来ていただき、日ながそこで、お茶を飲みながらお話をしたり、又くつろげる場所として提供していくことを想定しています

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

実際に近所の方々が、気軽に立ち寄っていただき、「お茶」と「きびだんご」で長時間お話のできる場所となっています。又老人施設の方々に来ていただき、くつろいでいただいています。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

古い民家を移築再生して新しい店舗として甦らせるという私共の提案が施主側に受け入れられ、古い民家を探すことから始めました。今回はたまたま壊されかけようとしていた古い農家を移築再生し、新しい店舗として甦らす事が出来ました。柱や梁等の構造材はそのままほとんど再利用し、又小屋組や梁組等も以前のままの組み方にしています。そして、本物で出来た新しいものとの対比により、より新鮮な空間をつくっています。

その問題点に対し、どのように対応したか

地方では古い民家が簡単に壊され、廃材として処分される現実がたくさんあります。古い民家にはその地方の歴史、文化、伝統技術などがいっぱい詰まっています。壊されかけようとした古い民家を生かし、そして新しい建物として甦らせることが、課題と考えています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

廣榮堂本店藤原店
http://www.koeido.co.jp/

審査委員の評価

ありがちな民家再生にとどまらず、新しさを表現するディティールへの細部にわたるデザインが施された意欲作。総合的デザインの高さを評価し、今後も民家再生の参考になることを期待する。

担当審査委員| 隈 研吾   芦原 太郎   乾 久美子   佐藤 可士和  

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