GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
防災用・産業用ヘルメット [カクメット]
事業主体名
株式会社イエロー
領域/分類
仕事領域 - 産業・土木建築関連機器設備
受賞企業
株式会社イエロー (東京都)
受賞番号
09C01001
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

カクメットは、大量備蓄に不可欠な「スタッキング」機能を実現した、今までに無い防災用・産業用ヘルメットです。丸い形の既存ヘルメットは、重ねようとすると頭を固定する内装材と丸いフォルムが障害となり、スムーズなスタッキングが不可能でした。カクメットは、内装材が開きスタッキングの妨げにならないと同時に、装着時には瞬時にフィットする「クイック アジャスト ヘッドバンド」のデザイン開発によって、問題を解決しました。さらにスタッキング機能の実現は、ヘルメットのデザインを刷新するような結晶体フォルム誕生をも引き出す結果となりました。

プロデューサー

株式会社イエロー 代表取締役 森田法勝

ディレクター

株式会社ウイール 代表取締役 平田敬一

デザイナー

株式会社イエロー 代表取締役 森田法勝+株式会社ウイール 代表取締役 平田敬一

詳細情報

http://www.kakumet.jp

発売予定
2009年10月21日
価格

2,500 ~ 3,800円 (予定価格)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

我々が目標としたデザインは、単なる新規フォルムの実現ではありません。生活の中で道具が果たすべき役割を見い出し、問題解決する中で生まれ出る「必然的デザイン」の創出達成です。カクメットでは、今まで不可能だったヘルメットの「省スペース・大量備蓄」に着目、そしてスタッキング機能の実現に注力してきました。機能模索の中で今まで出会ったことの無いフォルムにたどり着き、未開拓デザインの実現を達成しました。

デザイナーのコメント

働く環境、生活環境がめまぐるしい発展を遂げる中、防災用・産業用ヘルメットのデザインは、長い間大きな変革もなく存在してきました。ある意味この事実は、プロダクトスタンダード化の領域まで成熟した分野ともいえます。しかし今回、市場の声をダイレクトに聞きながら新ニーズを発見、そして新たな機能を見つけ出したことが、結果、大きくデザインを新しい方向に導いたことは価値があったと思います。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

地震大国日本、いつ来るかわからない地震への備えは日増しに高まっています。そんな中、既存のヘルメットは、保管にかさばり備蓄への躊躇が否めません。また、オフィス空間あるいは住宅での備蓄も、スペース・たたずまいの視点から消極的になりがちです。また、弊社開発、折りたたみヘルメットの機能は認めるものの、コスト面で折り合いのつかない企業ユーザー、そして一般ユーザーを想定し「カクメット」は誕生しました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

スタッキング機能の追及から誕生した「カクメット」。今までに無い機能創造は、まったく新しいフォルムを生み出しました。企業においては、大量備蓄という新価値をもたらすと同時に、露出を余儀なくされる環境においても違和感の無いデザイン価値を提供出来ます。また、一般ユーザーにおいても同様、あえて露出したくなるデザインは、いざという時すぐに使えるという新しい価値を実現しました。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

形態は機能に従うことの意味を再認識し、現代生活における問題点の抽出からスタートしました。とかくイメージ先行になりがちなデザイン開発プロセスを見直し、徹底的に社会、そして人間行動の本質を観察。見つかったテーマに対し純粋にデザイン化を試みるプロセスを実行しました。常識にとらわれないこの試みの中に、結果、見たことの無い形態を導き出し、生活に根付く道具の出現があるのだと確信しデザインに挑みました。

その問題点に対し、どのように対応したか

時折、プロダクトデザインにおける斬新なフォルムは、生活に新鮮な情緒を与えることはありますが、時間の経過とともに風化しゴミと化すことも少なくありません。社会的にも環境的にも、デザインという概念そのものを軽視化されかねないと思います。今回の提案は、現代社会に必然な機能こそが社会を変革する斬新なデザインを生み出し、未来を創造していくという想定の確認作業でもあります。

審査委員の評価

開発のコンセプトどおり、「スタッキング機能」の向上という見落としがちな機能への取り組みを評価したい。面構成のフォルムが安全面を超えて、新しい機能を導いている。とくに集団で働く現場での情報伝達面においてカクメットの平滑面がグラフィックとして機能する。シンボルマークやグループ情報、コーション、ヘルメットが視覚情報を全面に打ち出すことで、プロ集団の意識向上につながるであろう点を評価したい。

担当審査委員| 大島 礼治   福田 哲夫   村上 存   山田 晃三  

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