GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
群としての狭小住宅 [フォーシーズンズヴィレッジ]
事業主体名
コーポラティブヴィレッジ春日原南町Ⅵ建設組合
領域/分類
生活領域 - 戸建住宅・集合住宅
受賞企業
株式会社エス・コンセプト (福岡県)
九電不動産株式会社 (福岡県)
受賞番号
09B08050
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

福岡中心部から電車で10分、駅徒歩圏で生活利便性が高く、周辺環境にも恵まれたこの場所は、いわゆる都市型の高地価住宅地となっている。この計画は、より豊かな住環境の確保とより多くの人が望める価格での住宅供給を「群としての狭小住宅」というかたちで実現している。それは、住宅と住宅、住宅と周辺環境などとの〝関係性のデザイン〟であり、コーディネイター提案型のコーポラティブハウジングの手法(住み手が共同して、土地購入、造成、設計、工事発注、管理まで行う仕組み)を用い、複数の住み手による合意形成による〝集まった数だけ豊かになる〟住空間を創出している。

プロデューサー

株式会社エス・コンセプト 馬越重治、川上亜紀、大豆生田亘+九電不動産株式会社 田中浩輔、久門壮彦、師井康太郎

ディレクター

有限会社建築デザイン工房 谷口遵

デザイナー

信濃設計研究所 信濃康博+渋田建築計画事務所 渋田耕治

左:谷口氏、中央:信濃氏、右:渋田氏

詳細情報

http://cvkasuga.s-concept.co.jp

利用開始
2009年3月28日
販売地域

日本国内向け

設置場所

福岡県

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

地価の高い都心近郊住宅地で、より豊かな住環境を、より多くの人が望める価格で供給することを目標とした。それは、「群としての狭小住宅」というかたちで、住宅と住宅、住宅と周辺環境に配慮するなどした〝関係性のデザイン〟や、複数の住み手の合意形成により、住空間が〝集まった数だけ豊かになる〟コーディネイター提案型のコーポラティブの手法によって実現される。

デザイナーのコメント

狭小にならざるをえない敷地条件の中で、4棟の住宅を“群”として考えた、いわば「関係性」によるデザインである。内側に向かっては、ランドスケープの手法により、空間のつながりや外部の景観を「取り込む」。近接した住宅相互の“すきま”は、少しずつ要素をずらしながら「かわす」。交通の多い周辺環境に対しては、2重の皮膚によって「まもる」。「開放感=広さ・面積」ではない、狭小住宅の新たな住まい方の提案である。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

①地価の高い都心近郊住宅地で、より豊かな住環境に暮らすことを考えている人たち。②居住空間として高層型開発のマンションではなく、人の目線や歩く楽しさに配慮した戸建住宅で生活したい人たち。③既成概念にとらわれずに新しい住宅の建て方・住まい方・環境を求める人たち。④昔は当たり前にあった、向こう三軒両隣のつかずはなれずのコミュニティを楽しみたい人たち。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

地価の高い都心近郊住宅地で、より多くの人が望める価格での住宅供給の実現。それが、配棟のコントロール、境界のデザインにより「群としての狭小住宅」として成立する。近接した住宅同士には、プライバシー確保のための路地空間や駐車スペースによる空地のデザインという〝関係性のデザイン〟を行った。さらに、コーポラティブ方式により、複数の住み手による合意形成を図った〝集まった数だけ豊かになる〟住空間を創出できた。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

①関係性のデザインにより、より多くの人が望める価格で狭小住宅群として供給できたこと。②コーポラティブ方式による、価格構成の透明性、複数の住み手による合意形成を図った〝集まった数だけ豊かになる〟住空間の創出。③水を吸う地面となる素材選定による地球環境への配慮。④「自分たちの住まいを自分たちでつくる」といったプロセスから生まれてくるコミュニティの創出。

その問題点に対し、どのように対応したか

①一般所得層にとって地価の高い都心での豊かな住環境の実現性の低さ。②通常の分譲マンションや建売住宅の既成品価格の不透明さ、住宅の間取りや建て方の不自由さ。③メンテナンス上の懸念から工業製品を多用する地球環境への配慮の少なさ。④人間関係を希薄にさせがちな敷地境界に高い塀が並ぶまちなみ。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

http://cvkasuga.s-concept.co.jp

審査委員の評価

狭小住宅四棟をばらばらに設計するのでなく、ひとまとまりの群として捉えて一体的に設計することによって、住環境を向上させることに成功した点が評価された。

担当審査委員| 難波 和彦   高橋 晶子   手塚 由比   西沢 立衛  

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