GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
別荘 [シェル]
事業主体名
個人
領域/分類
生活領域 - 戸建住宅・集合住宅
受賞企業
株式会社アールテクニック (東京都)
受賞番号
09B08049
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

軽井沢に建つ週末住居。コンクリート打ち放しの特徴的な構造体は、大きさの違う2つの楕円筒を直列に連結し、諸条件に合わせて自由な曲線でカットした形。断面形状は様々な機能を兼ね備えたオリジナル空調システムと合理的に一体化され、理屈に裏付けされた形状となっている。奇抜な外観とは裏腹に内部空間は落着いた居心地の良い空間を目指した。住む人の快適を第一に考え、それが建築の寿命を延ばし、真の高耐久住宅となることを意図している。殆どの家具・照明・取手にいたるまでオリジナルでデザインした。外部は、経年変化によって自然と同化していくように、またメンテナンス性も考慮して、打放しに浸透性改質剤による防水処理としている。

プロデューサー

井手孝太郎/アールテクニック一級建築士事務所

ディレクター

井手孝太郎/アールテクニック一級建築士事務所

デザイナー

井手孝太郎、井手真名美、藤原盛幸、光安るり、本谷卓/アールテクニック一級建築士事務所+藤井兼祐/設計協力+北山直身/構造設計+中山浩、佐藤淳悦/設備設計

井手孝太郎の顔写真

詳細情報

http://www.artechnic.jp

完成(追加工事含む)
2008年10月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

長野県軽井沢町

問い合せ先

アールテクニック一級建築士事務所
Email: info@artechnic.jp
URL: http://www.artechnic.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

建物が長い間使用され、朽ちることなく自然の一部として土地に溶け込んでいってほしいと考えた。その為に「使いたくなる快適な建築」を目指した。また、週末住居として滞在中に心を豊かにし英気を養う為の空間を創りたかった。自然と一体となって一日眺めていても飽きない風景を作り出し、現代彫刻のように周囲の自然をも豊かにし、またそれを有機的に内包空間に引きずり込む、そんな建築を目指した。

デザイナーのコメント

設計から工事監理・コンストラクションマネジメントまで、全精力を掛けてほぼ3年を費やした。構造体からサッシ・空調電気システム・家具・浴槽・照明・取手にいたるまでほぼ全てのものをオリジナルで制作した。ある雑誌で「渾身の住宅」と評して頂いたが、まさにその通りとなった。その甲斐あって施主は本当にこの家を愛してくれているようだ。我々も最大の信頼を頂き、計画後半はほぼ完全に任せて頂いた。至福の仕事であった。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

東京に暮らす夫婦息子娘の4人家族が主に週末に滞在する。年に数回は祖父母・夫の親戚5家族が集う(宿泊はしない)。総勢20名以上の家族が集まった際にもそれぞれが自由に佇める場(シーン)を随所に用意した。祖父母のための寝室には、1階に下りずとも会話を共有できる様リビングを見下ろせる内部のバルコニーを併設した。東京から新幹線で1時間強の位置であり、深夜に到着しても瞬時に快適に使用出来る仕組みを構築した。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

生体認証によるセキュリティ連動開錠に始まり、ボタン2つで全館の空調および電源の留守在宅管理、完全自動での凍結防止運転等、使用勝手を追求した。ホテルに滞在するのと変わらない簡易さと快適さを維持することにより、頻繁に継続的に使用してもらい、結果建物の高寿命化につながるようにした。施主は冬季も通じてほぼ毎週末滞在している。建物の外壁にロッククライミング用の手掛かりを設置し、建築自身が遊具と化している。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

地域ではコンクリート建物をタブー視する傾向もあるようだが、湿度の多い地表から建物を浮かせ、RCの高床式シェルターのような建築を発想した。生活空間を自然から保護するシェルターとしての性能を高めることで、家自身も保護され快適な空間を提供し続けられる。最小エネルギーで冬季の配管凍結防止装置を兼ねる空調システムの開発に始まり、居心地の追求と共に仕様勝手やメンテナンスの容易さにも最大限の配慮を配った。

その問題点に対し、どのように対応したか

土地に溶け込んでいくとは、朽ちるように同化するのではなく、いつまでも在り続けてこそと思う。地域の多くの建物は下見板貼りの木造の家だが、それらは皆朽ちていて森に同化しているものの決して快適そうではない。そのため別荘として建てられたものの多くはもう何十年も使われておらず廃墟化しているものが多い。長期間愛され手入れされ使用され続けるには、快適に頻繁に使用したくなる建物にする必要があった。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

長野県軽井沢町
http://www.artechnic.jp

ページトップへ