GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
住宅 [谷中の家]
事業主体名
住友不動産株式会社
領域/分類
生活領域 - 戸建住宅・集合住宅
受賞企業
住友不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
09B08045
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本プロジェクトは,谷中の狭小地に建つ一戸建て住宅の再生事例である。解体に伴う産業廃棄物の発生を最小限に抑えて環境負荷を低減しつつ,時間の経過とともに老朽化したデザイン・空間・機能を,時代に即してリノベーションすることにより,サステナブルな住宅として蘇らせた。また,安易にスクラップ化せず,使用可能な構造躯体を補強しつつ再生することで建物の寿命を延ばし,その建設コストの減分を,デザインや機能の刷新費用に置換することで,周辺環境および居住者の生活を良好に維持する総合的なサステナビリティーを目指した。

プロデューサー

住友不動産株式会社 技術執行役員 建設技術本部研究開発部長 和泉沢忠晴

ディレクター

住友不動産株式会社 建設技術本部研究開発部次長 安西哲哉

デザイナー

住友不動産株式会社 建設技術本部研究開発部 増谷登、鳥内政良、土居愛喜、山下勝利

利用開始
2009年7月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都台東区谷中

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

住宅再生において,環境低負荷を前提条件とし,さらに洗練されたデザインの空間をローコストで提供することが本プロジェクトの目標である。また,家族構成の変化に柔軟に対応できる空間の可変性,住人が健康に暮らすことのできる機能性や安全性,近隣環境への配慮,材料や設備の的確な選定などを十分に検討し,これらの包括的な実現を本プロジェクトで追求するサステナブルデザインと位置づけ,達成を目指した。

デザイナーのコメント

住宅再生によって,環境負荷を低減しつつデザインをブラッシュアップし,広く開放的で融通性の高い間取りを実現した。これにより住宅再生においても十分に現代的で魅力的な住空間を実現できることを示唆できた。費用節約のために既存住宅の改修を考えている人のみならず,新築を希望している人までもが積極的に住宅再生の魅力に気づき,スクラップ&ビルドが慣習化している現実に一石を投じることができれば本望である。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

狭小敷地に建つ住宅でありながら,3世代の家族が同時に集える空間の余裕をパブリックスペースに与えた。その空間には次世代も継続使用が可能となる機能を取りいれ,簡易な改修を重ねながら永きに亘って住まい続ける居住スタイルを想定した。特定個人を対象としていながらも,住宅のサステナブルデザインの一般解を考慮するにあたり,モデルケースとなるにふさわしい案件である。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

広いリビングや屋上庭園による空間用途の融通性,間仕切自由壁による間取りの更新性,バスルームの自動洗浄や造り付け家具など設備による生活の利便性,漆喰壁やヒバ材などの天然素材や軟水利用による健康配慮,これらを白色素材と木素材が調和した空間のもとに統合し,建築躯体の持続性のみならず,居住者の健康でゆとりある生活そのものの持続性を実現した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

従前家屋の躯体部材を最大限再利用しつつ,細かく区切られていた内部空間を,広い吹抜けを持つ開放感のある空間へと変貌させた。内装材や設備は一新し,現代の感性に符合したデザインと,最新の利便性を与えた。また外観においては低彩度の色調を使用しつつ植栽や照明により路地の雰囲気を演出することにも配慮し,再生住宅が,機能の面でもデザインの面でも,十分に現代のニーズを満たし得ることを示した。

その問題点に対し、どのように対応したか

スクラップ&ビルドが慣習化している日本においては,無尽蔵な廃材生産・運搬が環境負担を引き起こしていることが長らく問題視されている。しかし躯体の老朽化,デザインおよび間取りの陳腐化などが,改修によって有効に改善され得る事実は広く認識されていない。また周辺環境に無配慮な外観が地域論争を引き起こす例も多く,新規性がありながらも街並みに馴染むデザインを一般化することも,供給者にとっては大きな課題である。

審査委員の評価

狭小敷地に建つ住宅立替で、ボリュームをおさえながら立体的なインテリアを構成している。特に屋上庭園を活かしたプランニングは空景を取り込み、低層密集地のプロトタイプになりうる。

担当審査委員| 難波 和彦   高橋 晶子   手塚 由比   西沢 立衛  

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