GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ペットと暮らす家 [K邸「減築」工事]
事業主体名
個人
領域/分類
生活領域 - 戸建住宅・集合住宅
受賞企業
有限会社Y設計室 (福岡県)
受賞番号
09B08042
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

猫9匹、犬1匹と暮らす家。敷地は、狭小の借地区画に木造住宅が密集して建ち並ぶ街区にある。既存建物は、必要十分な床面積があったため改装を検討したが、依頼者が望む安全快適な住環境を実現するためには、この大きさはむしろ不要であると判断した。ここでは、サスティナビリティの観点からも、間口、奥行、高さともに、既存よりあえて縮小して造り直す「減築」が望ましいと考えた。生活の中心となる居間は、前庭(犬の庭)と中庭(猫の庭)に面することで、十分な採光と通風(そして癒し)を確保している。

デザイナー

有限会社Y設計室 家原英生

家原英生

詳細情報

http://homepage3.nifty.com/y-sekkeishitsu/

竣工
2009年1月31日
販売地域

日本国内向け

設置場所

福岡県

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

都市部の狭小密集宅地において、耐震、防火、防犯性能を向上させた安全な住居に、採光と通風を確保して快適に住まうこと。

デザイナーのコメント

今後の人口減少、高齢化社会、環境配慮の時代において「減築」「ペット共生」「車を持たない生活」といった主題は、広く普遍性を持ち得てくるのではないだろうか。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

猫9匹、犬1匹と暮らす家。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

ここでは、前庭の犬と、中庭の(また吹抜を介し2階の)猫たちと、常に顔を会わせながら暮らす。犬は側面の隣家から後退することでできた「犬走り」を行き来して、南と北の両玄関を警備する。猫は2階の猫室から「キャットウォーク」を通り、猫用らせん階段で自由に中庭に下りてくる。二つの庭に面した居間は、十分な採光と通風(そして癒し)を確保している。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

防災上、またサスティナビリティの観点からも、既存建物を縮小する「減築」が望ましいと考えた。しかし、既存の軸組みを残しての(文字通りの)減築では、耐震、防火、防犯性能の確保が困難であると判断し、改装によらず、あえて「造り直して面積を減らす減築」を選択した。結果的に、建築面積、延床面積は、ともに既存建物の約7割、高さは約8割に縮小した。

その問題点に対し、どのように対応したか

各地の都市部においては、様々な歴史的由来に基づく狭小密集宅地が存在する。この敷地一帯は、かつての陸軍兵舎が戦没者遺族などへ供与され、それが(「木造2階建まで」との条件付きで)漸次更新されつつ現在に至る、という特殊な事情があった。そのため、各住戸への通路は狭いところでは幅2mにも満たず、狭小の借地区画に建蔽率100%近くで木造住宅が建ち並ぶ、防災上も問題がある街区であった。

審査委員の評価

古い町家を減築することによって、以前よりもコンパクトでありながら伸び伸びと空間をつくり出している。改築のあたらしい可能性を試みた秀作である。

担当審査委員| 難波 和彦   高橋 晶子   手塚 由比   西沢 立衛  

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