GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [ナチュラルパッチ]
事業主体名
株式会社EDH遠藤設計室
領域/分類
生活領域 - 戸建住宅・集合住宅
受賞企業
株式会社EDH遠藤設計室 (東京都)
受賞番号
09B08023
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

この住宅は、夫婦と子供3人の5人家族のために計画されています。敷地は、23区外れの住宅地の角地で道路2面に大きく接しています。地価は高く、住宅に借りられるお金は限られているため、庭の代わりに家賃収入が見込める駐車場を多く確保する案が考えられました。建物を一層分持ち上げる構成で、隣地境界壁のようなコンクリート壁に3つのキューブを載せています。3つのキューブには2種類の窓がパッチワークのようにデザインされています。構造ユニットの繋ぎ目を基準にした幅20㎜のスリット窓と、ユニット自体に特殊な断熱材を挟み込んだ白く大きな半透明の開口です。どちらも限られた空間を広く感じさせ、熱環境を考慮したものです。

デザイナー

遠藤政樹/千葉工業大学

遠藤政樹

詳細情報

http://www.edh-web.com/

利用開始
2007年2月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都練馬区

問い合せ先

株式会社EDH遠藤設計室
Email: endoh@edh-web.com
URL: http://www.edh-web.com/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

都市に住宅を建築するための手法として、3つの目標を達成させました。1つ目は、住宅に収入を見込めるスペースを付随させ、その収入を建築費に充てる新たな建築的解答。2つ目は、光と空気を別々に扱うことで実現した、高性能で安定した室内環境。小さな窓から入る僅かな光でも、拡散させ均質で明るい室内空間を生み出しました。3つ目は、パッチングの裂け目から外部に漏れた光が淡く結ぶ、地域との新たな関係です。

デザイナーのコメント

この住宅は私事務所にとって大きな存在になりました。なぜなら、それまでの住宅設計で積み重ねられた経験をこの住宅に多く活かすことができたからです。具体的には、事業性を持った住宅や、外部に閉じながらも明るく快適な内部環境、生活感を出さないインテリアデザイン、ダイナミックな構造と構成などです。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

この建物は、若い夫婦と子供3人(中学生1人と小学生2人)の計5人が暮らしています。デインクスでなく子供に恵まれた家族を想定しています。限られた資金の中で、限られたスペースを工夫して、それでも積極的に都市に住もうとする家族を想定しています。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

安全、安心で快適な終生の住処を実現させました。複数の貸駐車場の収入を建築費にあてることで建築の資産価値を向上させました。また将来的に増築部分に充てることも可能です。2種類の特殊な開口と完全なキューブ空間は、限られた狭い空間を外部に閉じながらも、狭さを感じさせず、明るく快適で安定した室内環境を提供しています。それらは、住まい手に提供した都市に建築するための新しい手法です。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

部屋同士を分棟のような数珠つなぎにしました。それにより、それぞれの部屋は独立しながらも有機的に繋がった機能的で豊かな空間を作りました。境界(壁や開口)においては、極細スリット窓と、透ける特殊な断熱材をガラスで挟んだ窓の2種類の開口をデザインし、適切な割合と位置に配置しました。それにより、外部に閉じながらも光を室内に取り込み、断熱性を高め、環境的ヒエラルキーをつくらない室内空間を実現しました。

その問題点に対し、どのように対応したか

この住宅では、多くの部屋数が求められたので、各部屋を有機的に繋ぐ方法が最初の課題でした。さらにこの敷地は、2面が道路に接しているため外部に対し無条件に開くことのできない土地でした。そうした条件の敷地に対して、建築内外の境界のデザインが大きな課題でした。それらと同時に、外部環境に大きく影響されない、明るい室内環境を目指しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

(株)EDH遠藤設計室 電話:03-3377-6293 住所:東京都渋谷区本町2-13-8-101
http://www.edh-web.com/

審査委員の評価

ミニマルなデザインが特徴の住宅で、三つの箱から成る構成の明快さが魅力のひとつになっている。他にもスリットや半透明窓など様々な実験的試みが成されている。

担当審査委員| 難波 和彦   高橋 晶子   手塚 由比   西沢 立衛  

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