GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
桂川町の住宅 [桂川町の住宅]
事業主体名
個人
領域/分類
生活領域 - 戸建住宅・集合住宅
受賞企業
矢作昌生建築設計事務所 (福岡県)
株式会社緒方組 (福岡県)
受賞番号
09B08018
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

宅地造成された敷地に建つ、木造平屋の住宅(夫婦+三姉妹)である。周辺環境は、新興住宅地特有の、南側に庭・駐車場を配した住宅が、規則正しく広がる。本計画では、周辺環境のルールを読み取り、地域との最適な距離/プライバシーの確保を実現し、快適な住空間を目指した。配置計画では、用途の異なる3つの庭(駐車場・中庭・家事)を軸とし、内部のプライバシーを守りながらに、開放性が保てるものとした。内部空間は、子供の成長と共に変化する、可変的な容器として計画した。また、間仕切り・建具・家具など、構造と意匠が一体となったデザインを行い、極力シンプルなものとし、経済的メリットも得た。

プロデューサー

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

ディレクター

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

デザイナー

矢作昌生建築設計事務所 矢作昌生

矢作昌生

詳細情報

http://www.myahagi.com/

利用開始
2008年10月5日
販売地域

日本国内向け

設置場所

福岡県嘉穂郡桂川町大字土師字赤水2177-39

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

新興住宅地における、プライバシーの確保と開放性の両立。また、生活スタイルの変化に応じた、建築的自由度/可変性の獲得を目指した。さらに、構造と意匠の一体化を図り、建築に要求された要望の整理・実現を考え、手数の少ないデザイン手法により合理的に解決することを試みた。

デザイナーのコメント

多くの新興住宅地では、南面信仰が配置計画の基本であり、その風景はどこまでも広がっている。そこに執着するこにより、本来獲得すべき快適な住空間は、カーテンで閉ざされている現状がある。このような住宅事情の中で、より豊かな生活空間の場として、建築を模索した。施主の要望を丁寧に整理し、それと同時に敷地環境を十分に読み解き、小さなアクションで、多くの事象を同時に解決することをデザインと考え、PJに挑んだ

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

本住宅では、大きく2つの視点より計画を進めている。一つは施主の生活の場としてのリアルな要求を、より豊な空間として実現・提供すること。二つ目は、新興住宅地における住宅建築の可能性への挑戦。上記、2つの問題をデザインというツールにより、同時解決かつ問題提起を試みた。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

敷地内に性格の異なる3つの庭(駐車場・中庭・家事)を配置し、V字のボリュームを建ち上げたことにより、内部(敷地内)と外部(隣地・前面道路)の適度な距離がうまれ、閉じながらに開くことを可能とした。また、外部に対しても閉ざずプライバシーを確保しているので、地域の防犯的効果も期待できる。見る/見られるの快適な関係が築かれた。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

敷地に対して、V字のボリュームを配置したことにより、隣地への圧迫感が軽減された。また、パブリックな空間へと繋がる中庭に面して、フィンが並び、外部からの視線をカットする。これにより内部では、開放的な生活空間を確保することができた。住宅におけるプライバシー/防犯の問題は、閉じながら開くことにより、地域全体でより安全・安心な社会を築いていく、有効な手段であると考えた。

その問題点に対し、どのように対応したか

近年、新興住宅地における、住宅の引きこもり化が問題となっている。住み手は、プライバシーを守るために過剰な防御を行い、地域全体の活力が低下している。このような問題には、少なからず建築的な責任は否めない。本計画では、このような問題に対して、建築的解決を試みた。

審査委員の評価

ユニークなV型の配置計画と構造でもあるフィンの組み合わせがわかりやすい。構造材が内部仕上げ材ともなっており、シンプルな中にも勘案されている。

担当審査委員| 難波 和彦   高橋 晶子   手塚 由比   西沢 立衛  

ページトップへ