GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|日本商工会議所会頭賞

受賞対象名
チェア [HIDAシリーズ Arda(アルダ)、Arno(アルノ)、Po(ポー)、Naviglio(ナヴィリオ)、Piave(ピアーヴェ)、Tevere(テヴェーレ)]
事業主体名
飛騨産業株式会社
領域/分類
生活領域 - 家具・インテリア用品
受賞企業
飛騨産業株式会社 (岐阜県)
受賞番号
09B05016
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

日本での持続可能なものづくりを考えた時、学名「クリプトメリアジャポニカ」つまり「日本の隠された財産」を意味する杉という素材に着目した。柔らかい特性がある杉材を家具に適した堅さとするため切削に変わる3次元不等厚成形技術としても注目される圧縮技術を導入した。又、この技術を生かした家具のデザインをエンツォ・マーリ氏に託した。「デザインプロジェクトとは理想的な社会を創造するための行為」と考えるマーリ氏は、今回の協業の意義を理解し、日本の伝統に基礎を置きながらも現代的に解釈・表現された椅子を考案した。又、間伐材に多く含まれる節については、美しく尊重されて然るべきものと考えデザインに生かした。

プロデューサー

飛騨産業株式会社 代表取締役社長 岡田 贊三

ディレクター

飛騨産業株式会社 デザイン室長 中川 輝彦

デザイナー

Enzo Mari(エンツォ・マーリ)

Enzo Mari

詳細情報

http://www.em-hida.jp/

発売
2006年2月11日
価格

38,000 ~ 49,000円 (価格は圧縮杉材による場合です。)

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

世界初の圧縮杉による家具ブランドの構築。私たちは絶え間なく変化してゆく時代のテーマにふさわしい「発明」という観点こそ、生産活動を進化させてゆく唯一の鍵であると考え、「杉の圧縮」という画期的な技術を導入した。更に、今後「圧縮」技術を深化させてゆくことで、多工程が必要であった複雑な形状加工の変革や、この技術の応用から様々な素材が生まれると考え、研究の高度化を試みている。

デザイナーのコメント

100万の1万倍もの日本の杉は間伐が必要だが、柔らかく節が多い為家具に不向きとされていた。飛騨産業は大学と協力し杉の活用技術を開発した。又、工場では多くの職人が働いている。もはや大都市では失われてしまった偉大な日本文化の魂が今なお彼らの心の中に深く染み透っている。今日、このように人間を大切にするエコロジーは森林エコロジーに劣らず重要だと私は考える。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

「賢明な生活者」 ものを選ぶ時に、カッコよければよい。安ければよい。という短絡的発想ではなく、ものの背景にあるもの(環境への配慮、産地の透明性、作り手のクオリティー、ライフサイクルコスト等トータルコストの評価、・・・)を含め、本当に良いもの・正しいものを選ぼうと考えている人たち。「世界の生活者」 世界初の圧縮杉によるこのプロジェクトが面白いと考える世界中の人たち。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

「賢明な生活者」に対しブランドタグを作るなど、ものの背景にあるものの説明に努めた。又、10年保証制度を取り入れ購入後10年間の破損に対し無償で修理を行う事とした。・「世界の生活者」に対し、日本の暮らしだけでなく、欧米等の暮らしにもフィットするサイズ・デザインとした。又、グローバル経済下において貿易コストを削減するためノックダウンや圧縮杉以外の金属部品等は他国での生産・調達も視野に入れ構造を決めた。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

①国産杉(地元杉)による持続可能な循環型のものづくりを実行。②柔らかい杉は家具に不向きとされたが、柔らかい特性を生かして、圧縮技術開発。③日本発世界ブランドの構築。(ミラノサローネ出品etc.)

その問題点に対し、どのように対応したか

①海外での木材資源の食い潰しなど輸入木材を使用した家具開発の見直し。②放置されている国産杉を家具に使用するためのデザイン及び技術開発。③杉は家具に適さないもの、本物家具=海外のブランドといった世の中の風潮の変革。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

飛騨の家具館 東京・大阪・名古屋・高山
http://www.em-hida.jp/

審査委員の評価

日本の杉がピンチを迎えている、今多くの杉が伐採の時期を迎えている。森林の間伐を怠ると、山が荒廃していく。飛騨産業は産、官、学で杉の圧縮材の共同研究開発に着手して以来、建材、内装材、家具への適用を目指したファーストランナーである。元来、針葉樹を家具(椅子)に使う事は無く、不向きであった。岐阜県のオリベプロジェクトの一環として始まった、エンツオ・マーリ氏とのコラボレーションの中から生まれた、これらの地元の杉を使った3次元不等厚成型による、チェアはワールドワイドのブランドを志向した家具である。

担当審査委員| 北山 恒   赤池 学   五十嵐 久枝   川上 元美   黒崎 輝男  

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