GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
企業情報
CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
子供用漆塗りカトラリー膳 [co・zen]
事業主体名
ぬしさ産業株式会社
領域/分類
生活領域 - 食卓・調理用品
受賞企業
ぬしさ産業株式会社 (埼玉県)
受賞番号
09B03001
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

漆が塗られた4種のメープル製カトラリーと1膳の箸。そして蓋がお膳としても使用できる半月型桐箱。これらを”一式揃い”にし、子供達に漆の文化を伝える道具として商品化した。商品名「co・zen」とは、「co」=「子」どもが「個」人ではじめて使う「小」さくてかわいい「古」来から伝わる漆を使った、「zen」=カトラリー・箸一式揃いの「膳」のこと。漆器に唇が触れたときに感じるなめらかさ、ぬくもり、みずみずしさは、漆器特有の口心地。そんなやさしい口心地を、道具を永く大事に使う心とともに、次代の子供達に伝えたい。江戸漆器の老舗の思いが込められた子供用漆塗りカトラリー膳「co・zen」である。

プロデューサー

竹俣圭清

ディレクター

竹俣圭清

デザイナー

竹俣圭清

宜しくお願いいたします。

発売予定
2009年10月1日
価格

17,955円

販売地域

国内・海外共通仕様

問い合せ先

ぬしさ産業株式会社
Email: nushisa@mo.petit.cc
URL: http://nushisa.petit.cc

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

漆という素材は、直接口に触れる器に塗るには最適な塗料である。漆塗りは口心地が良く、食べ物の温度を奪わず、木を丈夫に保護し、変化を愉しめ、抗菌・防臭効果に優れ、そして何より安全だからだ。今では触れる機会の少なくなった本物の漆の口心地を「愉しい一式揃い」という新しい形で、初めて漆塗りに触れる子供達に感じてもらうことを目的とした。

デザイナーのコメント

いち生活者として、日本の食卓や慣わしの将来を考えていた。漆器をはじめ昔ながらの道具が生活の中から消えていくことは、同時にその背景にある大事なものまで忘れ去られていくことのような気がして寂しかった。身体と深く繋がっている椅子職人だった頃の経験を活かし、頭と身体を使いデザインを探っていった。プロダクトに人の温もりを残すこと、そして漆の未来へ種を蒔くことが、私を含め弊社が取り組む役割と考えた。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

出産祝い・入学祝い・誕生祝いあるいは西洋のシルバースプーンを贈る習慣の日本版として、子供へのお祝いの行為(贈り物)として使ってもらう。利用者である子供は、離乳食を食べさせてあげる時、自分で食べれるようになった時、箸が持てるようになった時に使ってもらう。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

子供用の普段使いの食器にも、安心して長く使えるものを揃えてあげたい。また子供の暮しの中にも日本の伝統文化が感じられ、道具を慈しむような生活経験をさせてあげたい。そんな希望を持ちながら既存の製品では満足できなかったユーザーの欲求を満たし、子供用漆器という食育における新しいツールを提供した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

子供を含め各世代の声を商品作りに反映し、長く子供に愛着を持ってもらう為に、修繕をして使い続けられる商品作りを目指した。子供が成長したら捨てられるものでなく、下の兄弟、自分の子供などに使い継ぐことができる長寿命商品とした。また漆は時間とともに変化する特徴を持っており、長く変化を愉しめることから、本商品の中心的な素材として選んだ。

その問題点に対し、どのように対応したか

大量生産・大量消費が当り前となった現代では、ものを大事に使うという発想は生まれにくい。しかし将来にわたって持続可能な社会の実現の為には、壊れたら捨て、無くしたら新たに買い揃えるといった「使い捨て文化」を見直す必要がある。その為かつて日本人の営みにあった「道具を直しながら使う文化」を、商品を通して提案しなくてはいけないという課題があった。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

NUSHISA (埼玉県)
http://nushisa.petit.cc

審査委員の評価

プラスティックが主流の子供用カトラリーの世界に、品質の良い日本的なものを提供するというコンセプトのもと、非常にバランスよくそれぞれのアイテムがデザインされている。品質の良さはギフトとしても喜ばれるものである。

担当審査委員| 澄川 伸一   安積 朋子   原 研哉   廣田 尚子   山本 秀夫  

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