GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|中小企業庁長官賞

受賞対象名
企業の原点を売り続けるブランディング [ロクマルビジョン]
事業主体名
ディアンドデパートメントプロジェクト
領域/分類
新領域 - 先駆的、実験的なデザイン活動
受賞企業
ドローイングアンドマニュアル有限会社 (東京都)
受賞番号
08D18030
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

60VISIONは流行に左右されない普遍的な定番商品をしっかりと作るメーカーと、しっかると売るマーケットを開発するプロジェクトです。1960年代、「世界に通用するスタンダードを作りたい」と情熱を込めて物づくりをしていた時代の商品を、企業のものづくりへの思いとともに掘り起こし、再び世の中に送り出しています。商品の発掘からブランディング活動、流通販売網の整備とマーケット開拓までを一貫したコンセプトの中、参加メーカー12社と共同で行う異業種合同プロジェクトです。

プロデューサー

D&DEPARTMENT PROJECT ナガオカケンメイ

ディレクター

D&DEPARTMENT PROJECT ナガオカケンメイ

デザイナー

参加メーカーのインハウスデザイナー

ナガオカケンメイ

詳細情報

http://www.60vision.com

発表
2002年9月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

創業の思いのこもった原点商品の復刻により、自分達らしさを見つめ直し、自社のブランド力の強化へと繋げる。メーカーによる商品開発だけではなく、ショップでの売られ方や、生活者による使われ方といったマーケットの創造までを視野に入れた活動を行うことにより、ロングライフ商品をしっかり作り、売り、使うという継続性の実現を目標とした。

デザイナーのコメント

ものを新しく生み出すだけを「DESIGN」と呼ぶ時代ではない今、すでに生まれたデザインを新しく見せたり、価値をよみがえらせることも、デザインだと思います。「60VISION」は、復刻を通じて、新しい商品やブランドそのものを見直す行為のブランドです。デザインの寿命を短くするデザインから、寿命の長いデザインを考える時代のブランドとして、評価下さい。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

1.流行の早いサイクルや海外企業との価格競争に巻き込まれ、ブランドを失った日本の製造メーカー 2.新商品であることを売りにして次々と短命な商品を売り続けることに疑問を持った販売店 3.そんな短命商品を消費しては廃棄し続けることに疑問をもった生活者

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

永く作り続け、売り続け、使い続けることのできるロングライフ商品の魅力を提案。メーカーは企業原点ともいえる商品を復刻することにより自分達らしさを再確認し、ブランドを取り戻し、生活者にしっかりとそれらの思いが伝わることにより、使い続けるというロングライフマーケットを創造した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

企業の原点ともいえる商品を復刻し、製造の技術とその商品に込められたものづくりへの思いをも掘り起こすことにより、その原点を見ながら自分達らしい「こと」や「もの」を創造していく。個性ある商品によりブランド力を取り戻し、継続して安定的に販売するロングセラー商品が育っている。また3R(リデュース、リユース、リサイクル)の一歩先をいく「そもそも捨てない」というロングライフ商品は、究極のエコである。

その問題点に対し、どのように対応したか

消費の多様化と海外企業の参入により自分達らしさを失い価格競争に巻き込まれ、ブランドを喪失している日本の製造メーカー。何のための会社が生まれたのか、競争している会社と自分の会社が何が違うのかさえわからなくなってきて増々競争力は弱まっている現状。また、短命な商品を消費しては廃棄するというサイクルは地球環境にも多大な影響を与えている。

審査委員の評価

1960年代の商品をリメイクする試み。レトロなイメージを狙った試みかと思いきや、そうではない。仕掛人の目指す所は「懐かしさ」ではなくて「原点に帰る」だからこれを評価しないわけにはいかない。目新しいデザインの商品が氾濫する中、世界に通用するスタンダードを作る、という精神に基づいた60年代の商品を蘇生させ現代に問う、という斬新な試みに賛意を表したい。12のメーカーとスクラムを組み、作り手ばかりでなくマーケット開拓まで視野に入れている。審査では個別の商品については賛否が分かれたが、この試みと志を評価する声は高かった。新領域としては、この試みとマーケティングを評価したい。

担当審査委員| 内藤 廣   生田 幸士   原島 博   日高 一樹  

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