GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
学校用強化磁器食器の「繕い」 [学校用強化磁器食器の「繕い」]
事業主体名
滋賀県野洲市、三信化工株式会社
領域/分類
新領域 - 先駆的、実験的なデザイン活動
受賞企業
三信化工株式会社 (東京都)
滋賀県野洲市 (滋賀県)
受賞番号
08D18024
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

物の大切さや、伝統文化の認知、環境への意識向上を目的とした、破損食器の修復プラン。日本では古来より「繕い」(直し・継ぎ)という伝統があり、「繕い」自体を意匠として評価する文化がありました。私たちは破損食器をわざと見える形で修復し、現代なりの繕い文化を考えます。これを通じ、直して使う事・傷ついた物は直しても完全に直らない等、物の大切さを伝える食育を目指すからです。さらに、修繕する事での高い環境効果、また修復品への意識より破損現象への観察・注意力が生まれ危険対応力が向上すること等を期待します。滋賀県野洲市と三信化工は、上記を目的とした運用の試験・プラン・意識調査等をデザインしています。

プロデューサー

滋賀県野洲市+三信化工株式会社 商品開発部 部長 渡辺 薫

ディレクター

滋賀県野洲市+野洲市学校給食センター+三信化工株式会社 商品開発部部長 渡辺薫+三信化工株式会社 商品開発部 海老原誠治

デザイナー

滋賀県野洲市+野洲市学校給食センター+三信化工株式会社 大阪支店 杉浦理恵+三信化工株式会社 商品開発部 海老原誠治+三信化工株式会社 大阪支店 支店長 古久保彰

詳細情報

http://www.sanshin-kako.co.jp/

利用開始
2008年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

滋賀県野洲市の小中学校・保育園

問い合せ先

三信化工株式会社 商品開発部 海老原 誠治
Email: s-ebihara@sanshin-kako.co.jp
URL: http://www.sanshin-kako.co.jp/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

地球温暖化ガス対策を目的として、「繕い」(直し・継ぎ)技術を施した給食用強化磁器食器の運用・実証試験。また、「繕い」(直し・継ぎ)を施した製品の使用を通して、エンドユーザーである子どもの意識変化の調査。

デザイナーのコメント

私達を取り巻く温暖化問題は、子どもを含む私達自身の問題でありますが、それ以上に、温暖化ガスによる生きるのが困難な環境に最も晒される、未来を生きる「子ども」の問題と考えます。この様な中、食器修復の「繕い」の文化を、今一度、見つめ直して頂きたく思いました。食育とは「食に対する認識を育む」事であり同時に「食を通して様々な認識を育む」事との思いで、出来る範囲でアプローチです。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

集団給食を行う小・中学校・保育園の、児童・生徒・園児

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

傷ついた物を直して使う、物の大切さに対する価値観。傷ついた物は、直しても、完全な復元は難しいと言う価値観。壊れる事への意識より、破損現象に対する観察・注意力を促し、危険対応の意識。資源を大切に使う事と、環境負荷に対する影響に関して、考える機会。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

破損原因と破損状態を分類し、それを元に修復技術を模索。一部の破損品に関して修復可能な技術を確立した。また現場において修復可能な破損品を分類する協力を得た事により、検証試験が実現した。

その問題点に対し、どのように対応したか

従来では、子供を対象とした集団給食の現場では、微小な破損でも安全性の視点より廃棄せざる得なかった。

審査委員の評価

もともと日本の文化であった「繕い」、その文化を継承することは、応募者が指摘しているように物の大切さ、伝統文化の認知、そして環境への意識向上につながる。これを未来を担うこどもたちを育てる学校教育の場において実践しようとする本試みは、これからのデザインの方向性に対するメッセージでもある。

担当審査委員| 内藤 廣   生田 幸士   原島 博   日高 一樹  

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