GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
人の色覚の多様性に配慮し、一般色覚の人にも色弱者にも正確に分かり易い視覚情報UD活動 [カラーユニバーサルデザイン]
事業主体名
NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
領域/分類
新領域 - 先駆的、実験的なデザイン活動
受賞企業
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構 (東京都)
受賞番号
08D18021
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

UD概念が普及の昨今ですが、これまでの福祉は目が見えない人、歩けない人等のいわゆる障碍者や高齢者への配慮が中心で、「目は見えるが、見え方が他の人と少し違う人」は重度の弱視や老人性白内障等に比べ、ほとんど考慮外に置かれてきました。しかし07年バリアフリー新法に基づいたバリアフリーガイドラインおいて、色弱や弱視の利用者に対する配慮が初めて正式に盛り込まれたこともあり、弱者対応に大きな変化が求められます。日本男性の5%程の色弱者にとって分かり易く、なお且つ一般色覚の人にも違和感なく使い易い、色覚に配慮された視覚情報UD化を提唱し、色弱当事者を活動基軸として「色弱」への正しい知識を啓蒙してきました。

プロデューサー

東京大学 分子細胞生物学研究所 准教授 伊藤啓+東京慈恵会医科大学 解剖学講座 教授 岡部正隆+株式会社武者デザインプロジェクト 代表取締役 武者廣平

ディレクター

NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 理事長 武者廣平、副理事長 伊藤啓、監事 岡部正隆、事務局長 田中陽介、テクニカルアドバイザー 伊賀公一+石川県工業試験場電子情報部 専門研究員 前川満良

デザイナー

株式会社武者デザインプロジェクト 代表取締役 武者廣平+工学院大学情報学部情報デザイン学科 准教授 市原恭代

武者廣平

詳細情報

http://www.cudo.jp/

NPO法人設立
2004年10月1日
販売地域

国内・海外共通仕様

問い合せ先

NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 杉並分室

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

人色覚は多様で遺伝子タイプの違いや眼疾患により色の見え方が一般の人と異なる人が、日本に500万人以上います。ところが「色」は誰でも同様なはずと言ったマジョリティ思考下では、そのの対応は消極的でした。しかしUD社会実現の中、多様な色覚を持つ方々の特性理解・啓蒙の必要性の高まりに呼応し活動NPOを設立すると共に、できるだけ全ての人に情報が正確に伝わる事を目標に視覚情報UDの確立を目指しました。

デザイナーのコメント

デザイナーには一般色覚が多いため、誰でも同じ見え方をしていることを前提にデザインして事が多く、過去の自分自身もまたそうであったことへの反省も感じています。「色盲・色弱」はそれ自体差別的な語感を持っていますが、元来遺伝子タイプに起因する特性の違いであって、例えば血液型違いと同様です。視覚情報側を適正化することで色覚に関わらず多くの人が同時に同じ情報を得られる環境作りはUD社会には必須と考えます。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

人種・民族・性別さらに色覚タイプに関わらず、分かり易く正確な視覚情報を求めているできるだけ多くの人々と、同様な適正情報を送りたい事業体や企業、個人。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

日本においてはバリアフリー新法において色弱や弱視の利用者に対する配慮が初めて正式に盛り込まれたことも追い風となり、色覚に依存しない分かり易く正確な視覚情報作りがUDの一つの潮流になりつつあります。また世界的には学会発表等も行っており、今後はソフトウェア展開も含め世界標準化も視野に入れています。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

元来医学者と科学者2名が提唱してきた色覚バリアフリー活動を前身とするカラーユニバーサルデザインは、国際的にも学会や個人的なパイプを持ち、CUDO設立当初より世界視点での活動をしてきました。また既にプロダクトに導入された事例も多く、輸出国である日本からはカラーユニバーサルデザイン認証製品が輸出されておリ、徐々に浸透し始めています。

その問題点に対し、どのように対応したか

色覚タイプの違いは日本人だけでなく人類に共通する特性で特に色弱者は2億人と言われており、できるだけ多くの人への視覚情報の適正化・UD化と共に、色覚多様性に対する正しい認識啓蒙は世界各国において今後広がって欲しいところであり、我々CUDOの役目でもあります。

審査委員の評価

一般色覚の人にも色弱者にも正確で分かりやすい視覚情報構築のためのカラーUD活動は、1. 色弱者の就業機会の増加、パブリックスペース等での表示認識向上など社会生活全般において有効性が高い点、2. 先進的なこの研究は世界標準になる可能性がある点、3. さまざまな製品等に使用されることにより商品価値の上がる点で高く評価した。また本色覚バリアフリーの世界的な啓蒙、普及活動により新たな観点からの色覚デザイン研究が誘引されることも期待される。

担当審査委員| 内藤 廣   生田 幸士   原島 博   日高 一樹  

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