GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
色覚UD支援ツール [UDingシミュレーター]
事業主体名
東洋インキ製造株式会社
領域/分類
移動・ネットワーク領域/コミュニケーション - 企業などがおこなう広告・広報・CSR
受賞企業
東洋インキ製造株式会社 (東京都)
受賞番号
08C16025
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

現在、日本国内には色覚タイプが通常と異なる方が320万人いるといわれている。UDingシミュレーターは、そのような方が色彩をどのような色として見えているかを、画像の見え方としてPC画面上で確認できるとともに、より判別しやすい配色に自動変換してくれる無償ソフトウェアである(Windows版とMacintosh版がある)。色覚タイプ別に画像の見え方を簡単にチェックでき、その画像の中から判別しづらい配色部分を自動抽出する。さらに自動抽出された色を適切な配色に自動変換できるため、作業者や作業環境によるバラツキがなく、誰にでも容易に色覚UDを考慮した配色を実現することができる。

プロデューサー

東洋インキ製造株式会社 カスタマーネットワーク本部 マーケティング部 部長 武田一孝

ディレクター

東洋インキ製造株式会社 カスタマーネットワーク本部 マーケティング部 担当課長 高田知之

デザイナー

東洋インキ製造株式会社 メディア材料事業本部 企画管理室 佐藤尊之

詳細情報

http://www.toyoink.co.jp/ud/

無償配布開始日
2004年3月26日
販売地域

日本国内向け

問い合せ先

東洋インキ製造株式会社 カスタマーネットワーク本部マーケティング部
Email: MK-INFO@toyoink.co.jp
URL: http://www.toyoink.co.jp/ud/

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

本来の色使いをなるべく損なわずに、色覚障がいがある方にも判別しやすい色使いになるように自動変換することができ、その結果、すべての人にわかりやすい色使いへの配慮がなされることを目標とした。社会生活の中でよりよい環境を誰もが普通に享受できることを考慮し、多くの方が利用できるように無償配布とした。

デザイナーのコメント

「色覚に障がいのある人は、程度の差こそあれ、学校のクラスに一人はいる」という事実を知り、色彩に関するユニバーサルデザインという考え方を広めるべきだと思ったのが発端となった。事実を周知する活動はそれまでも行われていたものの、それだけでは何の解決にもつながっていなかったため、積極的に使いたくなるツールを世の中に提供することで状況を変えていこうと思い、開発を行ってきた。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

色を使って作成されるあらゆるものをデザインするすべての方。またそれらの製作物を発注する立場にある方。色を使ったデザインを企画・実行するといった場面に携わるすべての方。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

このツールを利用することにより、健常者でも色覚に障がいを持つ方でも、誰もが判別しやすい色使いを専門的な知見なしに容易に実現できるようになった。それにより、従来のような試行錯誤といった時間的なロスも軽減され、より本来の制作目的に注力することができるようになった。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

「色覚の障がいにより色彩感覚がどう変化するか」をテーマにした研究結果から、カラーデザインが実際にどのように見えているかをシミュレートするソフトウェアを作成した。さらに、色覚障がいの有無に関係なく認識できるデザインにするには、どう変更すればよいか自動的に提示する機能を持たせた。これにより、専門知識のない健常者であっても、短時間で適切なカラーデザインを制作することが可能となった。

その問題点に対し、どのように対応したか

日本国内で約320万人いるとされる「色覚障がい」「色弱者」と呼ばれる色覚タイプの方は、特定の色同士が判別しにくいといった特性があるが、その色覚タイプによる不便さはカラーデザイン上あまり配慮されてこなかった。それらの不便さを取り除くには、知見や経験、勘のようなものが必要であり、さらに解決に向けた試行錯誤のための時間や協力者を必要としていた。

審査委員の評価

一般生活者の中にも多くいる色覚の障害に、問題へのソリューションとして、デザインする側をサポートしていくという仕組みそのものにリアリティーがあり、とても意義深い。また、実際に使用する人が直感的に扱える、わかりやすいインターフェイスであることも評価した。

担当審査委員| 永井 一史   佐藤 可士和   佐藤 卓  

ページトップへ