GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
現代アートによる街づくり [多摩川アートラインプロジェクト2007]
事業主体名
多摩川アートラインプロジェクト実行委員会
領域/分類
社会領域 - 土木環境・都市計画・まちづくり
受賞企業
多摩川アートラインプロジェクト実行委員会 (東京都)
NPO法人大田まちづくり芸術支援協会 (東京都)
有限会社TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE (東京都)
受賞番号
08B11026
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

多摩川下流域エリアの鉄道・駅・街を舞台に市民と企業と行政で取り組む現代アートによる街づくりの活動。現代アートを媒体に文化・産業・歴史・風景・人々を繋ぎ、グルーバルかつローカルな公共性の創出を目指しています。2007年は、国内外で活躍する16組の現代アーティストによる22作品を東急多摩川線の駅舎をはじめとする公共スペースに設置。併せて、公園・神社・商店街等で数多くのイベントを実施しました。22作品中の15作品は常設が認められ、現在でも1日平均25万人の人々の目を潤しています。

プロデューサー

多摩川アートラインプロジェクト代表幹事 田中常雅+多摩川アートラインプロジェクト事務局長 田中裕人

ディレクター

多摩川アートラインプロジェクト・アートディレクター 清水敏男、多摩川アートラインプロジェクト・アートコーディネーター 舟越葉子

デザイナー

16組のアーティスト

詳細情報

http://www.tamagawa-art-line.jp

利用開始
2007年11月3日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

多摩川下流域エリアの鉄道・駅・街

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

巨大な社会変化を向かえると共に、様々な問題が世界的規模で広がりつつある社会的背景。その影響下で、中小小売店や中小工場の衰退、新旧住民間のコミュニケーションの断絶、地域アイデンティティの希薄化等の課題を抱えつつある地域的背景。羽田空港の再国際化に際し、こうした問題・課題に取り組む土壌をつくるべく、現代アートをコニュニケーション・ツールとして、グローバルかつローカルな公共性の実現を目指しています。

デザイナーのコメント

既存の街や建物へのアプローチということで、地域資源や地場の技術をモチーフに新たな空間の創出を目指しました。そこには、普遍的なアイデンティティーの再認識と新たなコミュニケーションの創出に繋がればとの思いがあります。また、公共空間における従来の与条件を超えた作品については、公共空間全体に対する市民の意識と積極的な愛着を呼び起こしたいという一念で取り組みました。地域を巻き込んでの制作過程もその一端です。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

一日あたり25万人の東急多摩川線利用者。公園・商店街・学校・神社等を訪れる不特定多数の在住・在勤者。再国際化されて後、羽田空港からの誘導が想定される国内外のツーリストを想定しました。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

日本では極めて希薄な「公」と「私」を媒介する中間領域の形成と、それを対話の場とした未来開拓的な共同産出への先の長い積み重ねの一つの礎、ささやかだけれど心躍る挑戦になったものと自負しています。設置から約1年を経た現在でも、国内外の個人や団体から様々な形での参加希望の問い合わせが、毎日のように事務局に寄せられ続けています。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

製作過程や完成後の利用について、出来るだけ多くの団体や個人が関わり易いように、さまざまなメニューを用意しました。プロジェクト開始以前にはシンポジウムやタウンミーティングを開き、製作は地域の町工場で行い、完成時にはイベントやワークショップを多数実施、個人からのスポンサーシップを募るサポーターズクラブも組織しました。それらの過程は、プロジェクトの一部として書籍にまとめられ、刊行されています。

その問題点に対し、どのように対応したか

伝統社会の崩壊、経済的社会的な流動化の高まり、環境問題等に代表される世界規模での巨大な社会変化を向かえている現在、行政や大企業にみる従来の枠組みによって解決出来る問題は極めて限られており、複雑な相互依存の中でお互いに何が出来るかということを真摯に辛抱強く模索する必要があります。2010年に羽田空港の国際ターミナルがオープンする多摩川下流域エリアにとって、そのことは責務だと考えています。

審査委員の評価

アートを軸としたまちづくりであるが、無理をせず気負わない運営姿勢が持続性を持ちうる可能性を感じる。都心ではなかなか人と人のネットワークが生まれない。それは多種多様な人びとに共通項が簡単には見あたらないからだ。民間主導でありながら、地域のネットワークをアートで繋ぐ事で、多くの生活者の意識共有に成功している。

担当審査委員| 田中 一雄   隈 研吾   黒川 玲   南雲 勝志  

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