GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建マンションによるまちづくり [akiki戸建マンション タノジによるまちづくり]
事業主体名
有限会社羽田エンタープライズ
領域/分類
社会領域 - 土木環境・都市計画・まちづくり
受賞企業
ラッツ・アーキテクツ株式会社 (大分県)
株式会社秋月事務所 (大分県)
有限会社羽田エンタープライズ (大分県)
受賞番号
08B11023
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

設計事務所、建設会社、管理会社がコラボレートした戸建マンション企画である。(akiki戸建マンションという名称で特許取得済。)それは、マンション管理方式を戸建賃貸に応用している事を意味している。居住者は内部空間のみを専有し、躯体、外壁以降の空間は、共用部分として管理会社が管理を行う。デザイン性の高い建築が複数棟建つ事と、その管理システムにより、街並の形成に寄与できる総合的なシステムである。建築デザインは、過去にグッドデザイン賞を受賞した作品をベースとし、面積の縮小などにより建設費を抑えることで、賃貸事業性を高めている。

プロデューサー

ラッツ・アーキテクツ株式会社 古後信二

ディレクター

ラッツ・アーキテクツ株式会社/伊藤憲吾

デザイナー

ラッツ・アーキテクツ株式会社/伊藤憲吾

古後信二+伊藤憲吾

詳細情報

http://tanozi.com/index.php

利用開始
2008年7月31日
価格

780 ~ 985万円

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

オーナーは、賃貸住宅事業を戸建化する事で、建設後における土地の利用価値(分筆販売など)が高まる。併せて、建築デザインの質の向上と、管理システムにる街づくりの質の向上により、資産価値と資産運用性が向上する事になる。結果、ユーザーに快適な空間を供給する事になる。街の空洞化を防ぎ、永く愛される街並になる事を目標としている。

デザイナーのコメント

よい街づくりとしてのシステムである事が必要であった。一つの建築、一つの敷地の中で完結するデザインではなく、発展性を持つシステムとしてのデザインを模索する事になった。「新しいデザイン」では、奇抜性を与える結果になる為、周辺環境と馴染みやすさを持つ合理的な建築とした。配置計画は、安全性・コミュニティの生まれやすい環境を造る事とし、周辺環境に対しての閉鎖感・開放感のバランスをとるようにしている。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

都市部、郊外地を問わずに提案できる商品形態としている。土地の有効活用を考えるオーナーから、安定した不動産投資物件、相続対策、狭小敷地の活用など、幅広く利用できる。入居者(ユーザー)は、現代の一般的な家族形態(夫婦+子供1?2人)を想定し、転勤族などの定住できない方、社宅、寮、保養施設など多様なニーズに使用展開が可能としている。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

生産から管理までのトータルプロデュースを行うことにより、街づくりの質の向上が可能である。永く愛される街となることで、オーナーに対しての資産価値の向上となる。ユーザーは、管理され整った街並により、常に快適な居住環境を得る事が出来る。管理される事で、狭小敷地で起こりがちなトラブルが減り、良質なコミュニティが形成され、街としての価値が生まれる。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

木造賃貸住宅の供給により、生産・解体時の省力化が可能である。戸建化することで、一住戸あたりの活用が可能であり、財産分与など運用の可能性が高まり、コンバージョンなど解体せずに活用できる。外張り断熱通気工法や断熱サッシの採用で、建築の基本仕様を高めて省エネルギー化が行っている。木材は地産材を基本とし国内資源の活用に寄与している。管理体制、低層化によりコミュニティが生まれ、街の長寿命化となる。

その問題点に対し、どのように対応したか

現在、賃貸住戸は過剰供給にあるといえる。需要が減る事を見越しながら、生産エネルギーを増加し続ける事は出来ない。同時に将来の解体エネルギーも減らす必要がある。生活によるエネルギー消費の省力化が必要である。国内資源である木材の有効利用し、炭素の固定化を図ると同時に、日本の木造文化の継承を行う必要がある。居住区域の高層化による地域コミュニケーションの希薄化を解消する必要がある。

審査委員の評価

「戸建マンション」というユニークな企画によって、優れた町並み景観と高い居住性をローコストで達成している点が高く評価できる。本来、建築外観は公共性を持つものである。しかし日本には「パブリックレルム・公的範疇」という意識が薄く、それが景観の混乱を招いている。そうした課題を、制度として解決した点が優れている。

担当審査委員| 田中 一雄   隈 研吾   黒川 玲   南雲 勝志  

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