GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
千葉中央市街地再開発ビル [きぼーる 千葉中央]
事業主体名
千葉中央第六地区市街地再開発組合
領域/分類
社会領域 - 公共施設・建築
受賞企業
株式会社日建設計 (東京都)
受賞番号
08B11017
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

再開発準備組合の設立から約13年の時を経て2007年秋にオープンした複合再開発ビル。千葉市の中心市街地活性化の中核施設として計画された本建物は、目抜き通り交差点の角に建物のシンボル空間としてのアトリウムを配置し、低層部1?2階に商業施設、3?15階に公共公益施設を配置されている。アトリウムは、施設の目玉であるプラネタリウムの球形をガラスの大空間で包んだデザインとしており、街と建物を、また建物内各施設を賑わいで繋いでいる。多方面で省エネルギー化を実現し、かつ非常時の安全性能を兼ね備えた地球環境・地区環境に寄与する建物を目指した。

プロデューサー

株式会社日建設計 プロジェクト開発部門 再開発コンサルティング室長 黒澤俊彦

ディレクター

株式会社日建設計 設計部門 設計室長 杉山俊一

デザイナー

日建設計/建築 杉山俊一、慶伊道夫、村上勝英、森雅博、山下真理子+内原智史デザイン事務所/照明 八木弘樹+KMD/サイン 宮崎桂、渡辺光恵

株式会社日建設計 設計部門 設計室長 杉山俊一

詳細情報

http://www.qiball.info/

利用開始
2007年10月20日
販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

千葉県千葉市千葉中央

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

千葉市の中心市街地活性化の起爆剤となり、周辺地域全体が元気になること。世代を超えた市民の憩いの場を提供すること。子供達の成長過程を支え、結びつきの場を提供すること。もともとこの土地が記憶してきた歴史や地権者の方々の思いを尊重し、そのメッセージを計画に反映し、具現化すること。

デザイナーのコメント

かつての中心街の活性化の鍵となる空間創造が最大目標。五つの公共施設と地権者店舗・大型店舗という、高度に複合された機能の最適な構成を目指した。球を内包したアトリウムが、駅から離れた街の遠近双方から目印となり街と建物をつなぐ。広場から全施設に導く構成を空間形態・エレベーター・サインに至るまで総合化した。内部は子供関係機能を中心に空間と視線が交錯し、世代相互間の認識・刺激が得られる事を意図し計画した。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

子どもを中心とした地域住民の方々をはじめ、地域・世代を超えたあらゆる方々。具体的には、子ども交流館では学年を超えた子どもの放課後利用、子育て支援館では乳幼児と保護者の共同利用、科学館では小中学校における課外学習に加え、あらゆる世代の利用を想定した。一方、中央保健福祉センターでは行政窓口としての利用とともにサポートを必要とされる方々の利用、ビジネス支援センターでは若手起業家の利用を想定した。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

個々の施設を1つに集積することで、自分と同世代の子供達と触れ合うだけでなく、幅広い世代との一体交流を可能にした。これにより子供達に自分の成長プロセスを自覚させ、結びつきの中で一歩踏み出した遊びや学習が体験できるようになった。建物としてもその効果を最大限発揮できるよう、他の人の動きや視線を感じられる動線・配置計画とした。また全館をハートビル法誘導的基準に準拠させ、誰にでも利用しやすい施設とした。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

街をつなぎ賑わいを導く役割に対し、中心となる交差点にアトリウム広場を配置し、10層吹抜けに直径26mのプラネタリウム球体を浮かべる空間を計画し、広場部を含め南北の通り抜け動線を4箇所配置し、従前の歩行者動線の構成を踏襲した。環境面では千葉市新エネルギービジョンの先導役を担うべく、コジェネ・太陽光発電・アトリウム熱循環システム・屋上緑化・雨水の有効活用等多岐に渡る取り組みを行った。

その問題点に対し、どのように対応したか

現在の郷土博物館である千葉城址とJR千葉駅を結ぶ直線上に計画地のアトリウム部が位置し、軍都として栄えた明治から旧千葉駅が移転する昭和中期までの中心地区と現在の中心地区とを結ぶ役割が本計画に求められた。計画地周辺には活気を失った雑多な商店街が残され、街のイメージの健全化が大きな課題となった。加えて、地球環境保全の面においても古いビル群の地域に対する規範となる建物づくりが求められた。

審査委員の評価

中心市街地の複合再開発ビルとして、地区再生のシンボル的機能を高度に達成している。地域の市民に開かれた建築でありながら、都市景観に新たなインパクトを与えるデザインが巧みになされている。総合的に完成度の高い施設として評価に値するものと言える。

担当審査委員| 田中 一雄   隈 研吾   黒川 玲   南雲 勝志  

ページトップへ