GOOD DESIGN AWARD

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2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
オフィス [コンカード博多]
事業主体名
株式会社モリモト
領域/分類
産業領域 - オフィス・商業施設、生産施設
受賞企業
株式会社モリモト (東京都)
受賞番号
08B09023
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

博多の夏の風物詩、山笠の舞台となる通りに建つテナントオフィスビルである。通りに面する西向きの外装を、敢えて全面ガラスカーテンウォールとしながら、内側に光を透過する可動ルーバーと自然換気・排気スリットをしつらえることにより、街の景観を楽しみつつ適度な自然光と風が感じられる、心地よい執務環境をつくりだしている。山笠の伝統色をあしらった可動ルーバーにオフィスワーカー自らが手を伸ばし、光と風を思い思いに調節することが、街に彩りと移ろいを添えている。夕方、内部の光がこぼれ出す頃には、交差点を行き交う人たちのランドマークとしても機能している。

プロデューサー

株式会社モリモト 不動産投資事業本部長 往蔵裕之

ディレクター

株式会社モリモト 不動産投資事業本部 プロジェクト企画推進部 ゼネラル・マネジャー 大橋眞、チーフ 樋貝 真治

デザイナー

株式会社久米設計 宇賀神弦、小牧実豊、石渡慎一

株式会社 久米設計   宇賀神 弦

利用開始
2007年11月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

福岡県福岡市博多区店屋町

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

一日の大半を過ごすオフィス、その多くはブラインドが下ろされたままの密室である。並木の緑が豊かな西向きの敷地で、自然光、風、景観、プライバシーを、気分や状況に合わせて選択・調節し、多様な環境を創出するオフィスを目指した。一方、繰返しで退屈なイメージが付き纏うオフィスビルの外観だが、祭りの舞台となり、演劇場に近接する地として、街のハレの日にも見劣りしない表情とすることを考えた。

デザイナーのコメント

西日と上手に付き合いながら街の景観を享受できる仕掛けとして、適度に光を透過する可動ルーバーをガラスカーテンウォールの内側にしつらえた。オフィスに居ながら刻々と変わる陽射しや街の風景を感じ、そのときの気分や状況に合わせてルーバーや換気スリットを調節、変えることができる環境。そして、オフィス内のその息使いが外観の移ろいとして街に伝わればよいと考えた。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

大規模なオフィスビルではなく、気分転換できるアメニティ・ゾーンが比較的少ない、中小規模のテナントビルのオフィスワーカーを想定した。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

オフィスワーカーが長時間生活するワーキング・ゾーンの外装を、通風機能を持ったガラスカーテンウォールと透光性可動ルーバーの構成とすることにより、季節によって、また一日の中でも、日々刻々と変わる外部環境を身近に感じながら内部環境を調節できる、快適なオフィスを実現した。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

ガラスクロスを太鼓張りにし適度に光を透過する可動ルーバーと、自然換気スリットを組込んだLow-eガラスの全面カーテンウォールにより、自然光と外気を積極的に利用・調節しながら排熱機能を持たせた省エネオフィスとしている。また、可動ルーバーに祭りを彩る伝統色をあしらい、そこに動きと光を持ち込むことで、街の表情とエネルギーに寄与することを意図した。

その問題点に対し、どのように対応したか

省エネ・自然エネルギー利用のエコロジービルであることだけでなく、自然環境を身近に感じられる仕掛けづくりが必要と考えた。また、かつての商都・博多の中心地としての面影は失いつつも、伝統の祭りの舞台として機能しているこの街にオフィスを設計するにあたり、この地が依然として持っている文化的ポテンシャルを、さらに高める必要があると感じた。

審査委員の評価

テナントオフィスのファサードを、おおぶりな内部ルーバーで構成した作品。中で働く人々が自然に利用できるような使い勝手のよいルーバーのサイズと、前面道路でくりひろげられる伝統的な祭りから導きだされたというカラーリングの考え方から、この作品が穏やかな汎用性を獲得しようとする意思が感じられる。ガラスファサードには換気スリットがもうけられており、可動ルーバーから感じる開放性は、機能的な開放性とも結びついていることがわかる。

担当審査委員| 安田 幸一   乾 久美子   川上 元美   北山 恒  

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