GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ワンルームマンション [プラザレジデンス8]
事業主体名
太田紙興株式会社
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
太田紙興株式会社 (東京都)
受賞番号
08A05064
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

本計画地は、中山道から一つ路地を入った6m道路に面するJR山手線巣鴨駅前にあり、容積率800%の林立するビル郡を背に、接道向かいの比較的ビルが低い南面に合わせ全ての窓面を配置している。部屋面積を稼ぐ為にバルコニーを最小限として本来バルコニーに使用するスペースを部屋としている。バルコニーに密集した設備(給湯器、樋、隔て板、エアコン室外機、避難ハッチ)を整理して、居室窓面と同じシルエットとすることで3つのグリットが同じ顔に見える様にしている。一つの建物で、同じ三つの窓(顔)を集め、コミュニティー形成の風習としてある『三方良し、向こう三軒両隣』に似た、街並の一員として溶け込めればとの思いからである。

プロデューサー

太田紙興株式会社 代表取締役 太田耕治

ディレクター

太田紙興株式会社 代表取締役専務 太田栄治

デザイナー

片岡直樹一級建築士事務所 代表 片岡直樹

片岡直樹一級建築士事務所 代表 片岡直樹

利用開始
2008年3月26日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都豊島区巣鴨1-18-2

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

部屋面積を稼ぐために本来バルコニーに使用するスペースを部屋としている。そのことでバルコニーに密集する給湯器、樋、隔て板、エアコン室外機、避難ハッチの設備機器を整理して、さらに窓面と同じシルエットとすることで3つのグリットが同じ顔に見えるようにしている。コミュニティー形成の風習としてある『向こう三軒両隣』に似た3つの窓が集まり、街になり顔となればとの思いからである。

デザイナーのコメント

外部と居室の間にバルコニーの有無による2つの窓辺が楽しめるようにした。窓面と同じシルエットのバルコニー手すりフレームは、住戸単位を曖昧にし、1フロア2住戸が3っのグリッドに分割されている。床壁の厚みと同じ50角モザイクタイル4粒の厚みの中に表現し、居室床とバルコニー床が同じフロアレベルに納まっているように見せたデザインとした。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

計画時は都心JR山手線駅前という立地から、多少狭くても、都心の利便性を享受しながらセキュリティー・デザイン性の高いものを好む比較的高所得の単身者を想定していた。施工時、高所得の親御さんを持つ地方学生のニーズである、高いセキュリティーと学校に近い立地、学生に好まれるいわゆるデザイナーズマンションの賃貸物件としてマッチングした。現在は一括借り上げで学生賃貸となっている。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

都市住居の快適性としてバルコニーを介さず、高層の窓辺から広がる都市の風景を眺めることが出来る。柱・梁に分断された二つの空間が、生活者の寝食空間をセパレートし生活者の多様性を活性化させる。都市に住まうことの楽しさを享受できる快適性とICチップ併用のダブルセキュリティーによる安全性を両立させた。ハイサッシを伴う垂れ壁のない南面は、空への視界を大きく広げ、部屋奥まで全てに光をもたらせる。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

窓辺の景色からほのかに伝わる生活感と(向こう三軒両隣)に通じるコミュニティーが得られるような窓グリッドが三つ並んだファサードデザインとした。また、建物をセットバックして設けた前庭に植えた樹高7mのクスノキが、路地にコミュニティーを伝え促そうとしている。

その問題点に対し、どのように対応したか

高度利用地域の商業化が促進される地区という立地でのワンルームマンションとしての性格から、居住者の利便性と経済性に偏りがちな中で、住み心地や住環境としての佇まいをどのように両立させるか。

審査委員の評価

都心の高密度な商業地域に建つコンパクトな賃貸住宅である。住戸はすべてワンルームで単身者や学生を対象とし、現在は学生用に一括で借り上げられている。バルコニー面積を必要最小限に抑えることによって部屋面積を確保し、設備類の配置やデザインを統一することによって、キレのいいファサードをうみ出している。高密度な都心居住のひとつの典型的なスタイルを示した好例と言えよう。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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