GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅、商業ビル [Poram Building]
事業主体名
冠ベネフィット
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
宮崎均/REP研究所 (埼玉県)
受賞番号
08A05039
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

敷地は中心市街地の角地であり、遊、住、働の多用途の賃貸形式(住居12戸、テナント7区画、事務所2店舗)とした。街の中に複合的な機能を配置することで、別機能を盛込んだ生活様式とするプログラムが生まれた。間口60mと長い敷地を活かし、建物をセットバックさせ、凹凸をつけることで中間領域を設けている。中間領域が外部と一体となることで、街路と内部空間を豊かな空間とすることを意図した。又、並木、サッシ、ルーバーとそれぞれ違ったオーダーとすることで、建築の形体を身近なスケールに近づけることを意図した。構成素材を杉板型枠の打放し、ガラス、アルミと限定することで、表情の質感が強調され、相乗効果を生み出している。

プロデューサー

宮崎均

ディレクター

宮崎均

デザイナー

中山秀樹、赤羽暢之 

宮崎均

詳細情報

http://www.inst-rep.co.jp

利用開始
2007年4月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

埼玉県さいたま市浦和区仲町1-10-1

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

サッシ外側のルーバーは通行者の視線を断続的にカットしつつ、外部に対して生活感を醸しだしている。落とす影は室内のイメージを構成する一部となり、夜にはルーバー間から漏れる光が街を明るく照らす。また遠目のルーバーは面として見えるために、2、3F部分は目隠しとして機能し、1Fのガラスカーテンウォールが強調され、室内の動き、陳列物が目を引きよう意識した。又、街路空間を豊かな通りにすることは街並みを変える。

デザイナーのコメント

外壁は杉板型枠の打ち放し、ガラス、アルミを使用している。それぞれの特徴を生かすことで、表情の質感(杉板の温かみと荒々しさ、ガラスの透明感、アルミの繊細さ)が強調され、相乗効果を生み出している。また杉板型枠に杉板を目透かしで使用することで、杉の木目と共に板の水平方向に影を落し、外壁に荒々しさと不均一な表情を作り出せた。このことにより都市の中に緊張感と野性感を混合させることが出来た。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

商業は街路空間と建築空間が一体となっている為に経済効果を期待し、飲食、物販、サービス業と幅広く営業できることとした。集合住宅は駅から近いこともあり、単身者又はディンクス(子供のいない夫婦)を想定した。事務所は中小企業や支店を想定することとした。この多機能なプログラムが新たな都市生活スタイルとなり、使用者には理解されている。又、建物を使わなくとも、街路を通る人、周りの建物を使う人も意識した。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

商業は法規上2方向避難が不要な広さとし、長細い敷地の外面にガラスを多用することで、広告としての役割を果すと共に、内部の「にぎわい」が街の中にあふれ出している。集合住宅は需要が多い広さとしている。ルーバーを設けることで、街と適当な距離を保っている。長い敷地を活かし、全スペースが道路側(南側)に面するように計画している。又、多機能な為、クライアントに対しては収支という意味でリスク回避が出来ている。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

今回の提案では道路より建物を1.3mセットバックさせることで中間領域を設け、圧迫感を軽減させている。中間領域に並木を設けることで温かみをあたえつつ、長い敷地を活かして遠近感を強調している。並木、サッシ、ルーバーとそれぞれ違ったオーダーとすることで、建築の形体を身近なスケールに近づけることが出来た。サッシ外側のルーバーは内からの風景は良く見えるが、外からの視線はカットするように検討した。

その問題点に対し、どのように対応したか

今日、商店街の中にある多くの建築物は、経済面から道路ぎりぎりに建設され、圧迫感を与えている。今回の計画は長いファサードとなるため、その通りに与える影響は大きい。計画前は人通りが少なく、街路が殺風景だったために通りに温かみと活気を与えること。プライバシーを保ちつつ、街との関係を持ちながら住むことが、街を活性化することになり、サスティナブルなまちづくりとなる。

審査委員の評価

市街地の南面道路に面した東西に長い角地に建てられた、テナント用商業施設と賃貸住宅の複合建築である。駅に近い敷地条件を生かして、1階全体と駅側にテナントスペースをまとめ、それ以外の2階から5階までを集合住宅としている。商業空間と住宅部分は注意深く分けられており、道路斜線を逆手に取って、セットバックと縦ルーバーによって圧迫感のない建物にまとめている。特異な敷地を最大限に生かした都市建築の好例と言えよう。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

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