GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
住宅 [筒の家]
事業主体名
相田
領域/分類
生活領域 - 戸建て住宅、集合住宅
受賞企業
岩堀未来建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
08A05019
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

住宅街のバス通りに面して建ち、車椅子で生活する男性とその両親の3人家族の住宅。開放的な筒状空間と閉じた帯状空間で構成される。開放的な筒状空間に各自の生活コーナーを設けることで、御互いに距離を取りながら、つながりも感じられる空間。筒状空間の両端は開口部で光が入り、風が通り抜け、内部は明るく変化のある空間となり、通りに対して開放している。閉じた帯状空間には設備・収納・耐力壁・配管がコンパクトに配置され、筒状空間の開放性に貢献している。集成材軸組金物工法、外断熱パネル工法、基礎外断熱工法、通気工法、水蓄熱対流式床暖房等、環境制御技術を工業化部品をアセンブルすることで実現したエコロジー住宅。

ディレクター

岩堀未来建築設計事務所 岩堀未来

デザイナー

岩堀未来建築設計事務所 岩堀未来

顔写真

詳細情報

http://www.iwahorihideki.net

利用開始
2007年6月10日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都三鷹市

問い合せ先

岩堀未来建築設計事務所
Email: info@iwahorihideki.net
URL: http://www.iwahorihideki.net

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

親子であり介護者と被介護者という関係にあるこの住宅の住人、さらに都市において共同生活をする人達に対して、(個別生活と共同生活を両立させる快適な距離感やつながりのある住空間)、(都市において享受できる自然や人との関係を取り込んだ住空間)、(光・風・熱・音といった目に見えないエレメントをコントロールする環境制御技術が作り出す空間の質や快適性)、というものを提供したいと考えた。

デザイナーのコメント

光、空気、熱、音、視線、距離、それらを含めた内外の関係等、目に見えないエレメントに特に着目し、それらに一定のバランスと豊かな変化が生じるような建築を目指した。またこのようなテーマに沿って空間構成・構法等を追求し徹底して合理化単純化を押し進めることで、明快で爽やかな空間を生み出したいと考えた。(写真(C)HIROYASU SAKAGUCHI)

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

対象敷地は東京都三鷹市、武蔵境駅から徒歩10分程の住宅街のバス通りに面した一区画。バス通りに面して店舗兼用住宅が並び周囲には高い建物もなく緑が残る閑静な場所。敷地の三方は建物に囲まれているが南側のバス通りを挟んで対面に果樹園が広がっている。住人は、30代の車椅子で生活をする男性と60代の両親。具体的な環境と使用者は以上であるが、都市空間において共同生活を営む人達全般を想定してデザインを行った。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

筒状空間に各自の生活コーナーを設けて生活することで、各自の生活場所の距離を保つことができる一方、時には場所を共有して使うことも可能となり、共同生活における個別性と共有性を微妙に調整できる生活が可能になった。開かれた筒状空間により、都市における自然や人と関係を持てる住空間となった。環境制御技術が作り出した新しい空間の質や快適性を普段の生活のなかで体験することができるようになった。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

この住宅では、居間のような中心的な場所を持たない、通りに開放され大きな筒状空間を作った。そこに個人のコーナーを設えることで、個別生活と社会との関わりも含めた共同生活を両立させる快適な距離感とつながりを作り出している。また筒状空間を環境制御技術と合わせて綿密に組み立てることで、光・風・熱・音・視線といった目に見えないエレメントをコントロールし、新しい快適さを持った空間の質を作り出している。

その問題点に対し、どのように対応したか

現代社会は核家族が緩やかに解体し、様々なコミュニケーションツールによって個人が家族を含めた社会と直接つながっていく。このような状況に求められる、個別生活と共同生活の調整の仕方は、住居において大きな課題である。またエコロジーな住居であることは前提として、エコロジー技術が生み出す住空間が、そこ関わる人にとって、今までと違うどのような空間の質や快適性を備えていくのか、新しいイメージが求められている。

審査委員の評価

筒状の空間を立体的に組み合わせることによって、単純な箱形の外観の中に、プライベイトな空間と共有空間を絶妙に併せ持った、複雑な内部空間をうみ出している。内外ともシンプルなデザインで統一されている点も好ましい。室内に引きこもり勝ちな車椅子生活のクライアントに対し、街に開かれた生活空間を提案した点を高く評価したい。

担当審査委員| 難波 和彦   芦原 太郎   高橋 晶子   手塚 由比  

ページトップへ