GOOD DESIGN AWARD

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CC

2008

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
車椅子 [U2 ライト]
事業主体名
パンテーラ・ジャパン株式会社
領域/分類
身体領域 - 高齢者、ハンディキャプトに配慮した道具・機器
受賞企業
パンテーラ・ジャパン株式会社 (神奈川県)
受賞番号
08A01030
受賞概要
2008年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

その軽やかな動きは、まるで氷上を滑るようです。車椅子を極めたい方のための究極のモデル。徹底的に無駄を省いたフレームデザインは、耐荷重100kg。量産モデルの車椅子としては世界最軽量。「軽い力で動く車椅子」、そして「長時間使っても疲れない車椅子」というパンテーラ社創設時からの基本コンセプトに忠実に、それをより高いレベルで実現しました。また、軽量化によって車への積み込みも、さらに楽になりました。

プロデューサー

パンテーラ・ジャパン株式会社 代表取締役 光野有次

ディレクター

ヤッレ・ユングネル/デザイナー(設計者)/パンテーラ・プロダクションAB(スウェーデン)

デザイナー

ヤッレ・ユングネル/デザイナー(設計者)/パンテーラ・プロダクションAB(スウェーデン)

ヤッレ・ユングネル(スウェーデン)

詳細情報

http://preview.red.shared-server.net:8080/www.panthera-japan.jp/u2light.html

発売
2006年3月1日
価格

521,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

問い合せ先

パンテーラ・ジャパン株式会社
Email: info@panthera-japan.jp
URL: http://www.panthera-japan.jp

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

成人用車椅子としては、耐荷重100kgは最近の基準となっているが、それをクリアした上で、これまでの世界最軽量7.688kg(自社モデル「U2」)をベースにし、更なる軽量化を図ったニューモデル。

デザイナーのコメント

1976年、バイクのレース中の事故で車椅子ユーザーとなったが、障害者になったことよりも不便な用具を一生使い続けないといけないことに悲観した。それで自分にとって最も使いやすい車椅子の開発を始めた。1989年に開発した初代モデルに、これまでも改良を重ね進化させてきたが、今回のモデルは進化の最先端と言える。自分のためにベストを求めてきたが、結果として自分と同じよう状況の人にとっても最良の用具となった。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

下肢障害者でアクティブユーザーと呼ばれている活動的な車椅子ユーザーを対象。前輪のキャスターを挙げたままで坂道をスムーズに下ることのできるような方、すなわち車椅子に乗り慣れたユーザー。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

長く座っても疲れにくいというこれまでの利点を継承し、更なる軽量化によって、これまで以上に軽い力で動かせるようになった。また、自動車を運転するユーザーは自力で車へ積み込むが、軽量化によって肩の負担が更に少なくなり、将来、肩を壊すという二次障害が予防できるようになった。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

メインフレームは肉厚0.6mmのクロムモリブデン鋼によって構成されているが、肉厚が薄いため溶接が困難で蝋付けになっている。そのためジョイント部に応力が集中しにくい構造になっている。力がかかる部分は、ジョイント部を二重にするなどの工夫を行った。また、耐久パーツと消耗パーツを明確に分けてあり、消耗パーツはいつでもどこでも入手可能。

その問題点に対し、どのように対応したか

パンテーラ社の車椅子は、その優れた機能によってユーザーの社会参加の機会を増やしてきた。また、このような車椅子の出現で、よりアクティブな使い方(例えば階段の乗り降りや悪路走行など)が可能になり、障害者の生活をより広げ、社会的なポジションも高くしてきた。シンプルな構造の開発により、丈夫で長持ち(一般的な車椅子の2?3倍の寿命)になった点は環境面からも特筆すべき点ある。

審査委員の評価

量産モデルとしては世界最軽量の車椅子。無駄を削ぎ落とした形状が美しい。車椅子ユーザーとなったデザイナーが自分自身のための道具として改良を重ね、軽い力で動くこと、安定した直進性と速やかなターン、長時間座っても疲れない快適さを実現した点が高いユーザビリティーを生んだ。容易な車への積み込み、シンプルな構造の開発による耐久性の向上という点でも優れている。ユーザーの活動範囲を広げ、より豊かな生活を可能にするデザインとして高く評価したい。

担当審査委員| 左合 ひとみ   井上 斌策   岩崎 一郎   川島 蓉子  

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