GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ベイビーミル [キッズ用ペーパーファニチュアー]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
有限会社ツールボックス (東京都)
受賞番号
07D01049
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

基本的に製品が紙でできている。さらに、構造を作り出すのに糊や両面テープが一切使われていない。これは限りなく紙という単一素材を使うことでリサイクル負荷の低減を目指している。用途としては幼児用の家具。まず初めに幼児用としたのは、幼児期の道具は子供の成長が早く、すぐに使えなくなることで、リサイクル要求が高いこと。また幼児期には感性教育や情操教育が重要であることから、紙の特性である印刷適性の高さによる表現力の豊かさ、また紙独特の手触りの良さが前記の目的に合致するものと考える。技術は本業での紙加工技術の確立による構造設計能力がベースとなり安全性の確保を実現した。今後は、子供の遊びの空間作りへ発展予定。

プロデューサー

有限会社ツールボックス 代表取締役 田代秀雄

ディレクター

有限会社ツールボックス 代表取締役 田代秀雄

デザイナー

有限会社ツールボックス グラフィックデザイナー 田代秀雄、プロダクトデザイナー 沼澤暁生、プロダクトデザイナー 松田宗紀

左から)田代秀雄、沼澤暁生、松田宗紀

詳細情報

http://www.market-in-lab.com/

開始日
2007年6月1日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

従来のSP業務の中で味わってきた、資源浪費に対する後ろめたさを、これからのデザイン作業の中で胸を張って取り組める仕事に変えていきたい。その為に自らが築き上げてきたスキルを活用する。すなわち紙の加工技術をもって従来のプロダクトの世界をイノベーションする。紙は再生可能な更新性資源であり、CO2を固定したものである。この紙を使用することで枯渇資源の消費削減を実現し、同時にCO2問題の解決に寄与したい。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.本業のSP業務の中では紙を使用した店頭ツール作りに豊かな経験があり、その業務の中から紙の加工技術を確立し、その技術を活かした新しい事業として家具や空間作りの発想が生まれてきた。
2.長年のSP業務の経験の中から紙という素材の安全性や耐久性の高さを発見した時、子供用の家具を作ることを決定。私たちの使う紙は間伐材を使用したもの。そのやさしい感触は子供達の感性や情操をやさしく育みます。
3.現在の家具の主な素材である木やプラスチックやスチールパイプでは難しい、高いグラフィック表現力を持つ紙は、幼児期の色やカタチに対する興味を引き出すのに最適な素材ではないかと考えました。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

家具表面のグラフィック表現は世界中の子供に直感的に理解できることを目指しました。例えば数字の1、2、3や英語のA、B、C等ひと目で「123のイス」等の愛称が付けられ、印象に残ることを意図しました。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

従来、紙の構造体は不安なイメージを持たれているので、しっかりした構造設計が基本と考えています。構造については特許取得も視野に入れた設計を目指し、フォルムについては意匠登録をしています。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

使用する間伐紙はダンボール構造の加工を施し、クッション性を持たせることで、使用時の快適性を作り出しました。これはさまざまなイベント等で子供達に体験してもらうことで実証されています。

審査委員の評価

本業での紙加工技術、構造設計能力をベースとし、安全性、環境性の確保を実現したキッズデザイン提案として評価できる。今後は、子供の遊びの空間作りへの発展なども期待できる。

担当審査委員| 赤池 学   生田 幸士   タナカノリユキ   西山 浩平   原島 博  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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