GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
植物インターフェイスと栽培メディア [植物を介在した新しいコミュニケーションインターフェースと新しい方法での植物栽培を可能にする"栽培メディア"の開発、及び丸ノ内地域での実証実験]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
慶応義塾大学田中浩也研究室 (神奈川県)
受賞番号
07D01028
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

植物を用いたインターフェイスを研究開発し、それらを、「栽培という行為を喚起するためのメディア」として、実社会の中で応用する実験を進めている。日常生活の中での継続的な「栽培」行為を通じた、都市の中での人と自然・人と人の新しい気付きとコミュニケーションの創出や、植物の生態的側面の可視化を目的としている。PlantioとPocket Plantioは環境変化に対する植物の反応を照明光等で可視化する植木鉢である。Merririumは周囲の人々の「にぎわい」を「水草」の気泡に変換して可視化する水槽である。I/O Plantは植物を汎用的な入出力装置として運用し、栽培メディア開発を支援するツールである。

プロデューサー

慶応義塾大学 環境情報学部 専任講師 田中浩也

ディレクター

慶応義塾大学 政策・メディア研究科 栗林賢

デザイナー

慶応義塾大学(Plantio+Pocket Plantio)坂本雄祐、森原まや、栗林賢 (Merririum)外池千尋、佐藤李子、根本和、木川賢仁、宇野美穂子

左から坂本、森原、栗林、根本、外池、木川、宇野、佐藤

詳細情報

http://mountain.sfc.keio.ac.jp/~cultivativemedia/

開始日
2006年10月23日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

植物を介在した新しいコミュニケーションインターフェースの研究開発をすることで、都市に住む人と自然の共生を支援したい。情報化(メディア)と緑化(植物)を融合することで、植物との生活・植物栽培をより楽しくし、人と緑を同時に活性化できることを主張したい。生態システム、情報システム、社会システム、の3つが調和する未来を、小さな鉢や水槽に託し、日常生活の中でそれらが均衡するポイントを実感していきたい。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.「情報化」と「緑化」は本質的に別々の潮流であり、縦割りの専門分野のもとでは、アイディアとしても人材としても完全にセパレートされている。その両者を“統合的に”デザインできる基盤づくり・実践を通じた検証。
2.「植物を介したインタラクティブデザイン」の研究を、実際に運用可能なプロダクトのかたちにまで洗練させ、「大手町カフェ」「エコッツェリア」にて実証実験を行い、社会への普及を目指すこと。
3.自然環境と人間の距離が離れてしまっている現代の都市において、かつて情報技術が人と人のコミュニケーションを支援したように、先端技術によって人と自然の共生・交流を支援すること。
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

「栽培すること」と,「栽培に関わることを通じて人間どうしがコミュニケーションを交わすこと」を同時に目指している。植物とのインタラクションデザイン/植物とのコミュニケーション支援。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

無線ネットワーク、センサー技術、小型 コンピュータなどの先端技術を応用すると同時に、植物の栽培・育成の原理を組み込んだ「情報化」と「緑化」の融合を目指す「植物を介したインタラクティブシステム開発」。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

植物をモチーフやマテリアルとしてではなく、生体システムを情報システムとして利用した新しい情報・生態・社会システムを構築する。例えば、環境の新たな生態的側面の可視化・可聴化と都市生活の質的向上。

審査委員の評価

植物と情報技術の融合により、ネーチャーインターフェイスの可能性を様々に提起しているリサーチデザイン発想を評価。単なるネーチャーアートに留まらず、再開発地域のグリーンデザインなどにも展開できる可能性がある。

担当審査委員| 赤池 学   生田 幸士   タナカノリユキ   西山 浩平   原島 博  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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