GOOD DESIGN AWARD

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CC

2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
完全密閉型植物工場システム [産総研型GM植物工場システム]
部門/分類
新領域デザイン部門 - 新領域デザイン
受賞企業
独立行政法人産業技術総合研究所 (東京都)
受賞番号
07D01022
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

抗ガン剤やワクチンなどの医療用物質生産目的で開発された遺伝子組換え植物を外界から隔離した完全人工環境下で栽培し、収穫物から医薬品原材料の抽出・精製までの一貫した工程を同一施設内で行える遺伝子組換え植物工場システムの開発を目的としました。本システムは、各室での異なる室圧制御、施設からの排気に含まれる花粉等の除去、栽培水・廃棄物の滅菌処理等の遺伝子拡散防止措置と空気清浄度クラス100対応の製造・製剤化システムおよび栽培室内最高照度10万luxに加えて、温・湿度・CO2濃度のプログラム制御により、あらゆる作物種の栽培を可能にする、植物バイオ・野菜工場・製薬システムの異なる技術分野の融合システムです。

プロデューサー

独立行政法人産業技術総合研究所 ゲノムファクトリー研究部門 植物分子工学研究グループ 

ディレクター

独立行政法人産業技術総合研究所 ゲノムファクトリー研究部門 植物分子工学研究グループ

デザイナー

鹿島建設株式会社 エンジニアリング本部 アグリ バイオグループ

産業技術総合研究所&鹿島建設株式会社

詳細情報

http://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/aist_today/vol05_08/news/p18.html

開始日
2007年3月1日

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

必要最小限の空間に、医薬品の高度な製造技術と植物工場の完全な環境制御技術を融合・発展させ、一つのシステムとして結晶化。デザイナーとして安全性・機能性を極限まで追求した結果、機能美とシステムとしての美しさを兼ね備えた施設となりました。社会的にも遺伝子組換え植物を規制するカルタヘナ法に適合する世界初の施設であり、先端技術と社会を結び人類と地球環境保全に貢献する新たなデザインの領域を開拓しました。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.遺伝子組換え植物からの遺伝子拡散を防止する措置を施設全体にわたり施した設計
2.医薬品製造工程において求められるGood Manufacturing Practice (GMP)基準に準拠した製造・製剤化システムの設計
3.種々多様な植物種の完全人工環境下で栽培・育成を可能にする人工照明による高照度確保し、温度・湿度・CO2濃度をプログラム制御可能な栽培室の設計
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

植物工場施設内での植物病原菌汚染、作物間での交叉汚染・混同の防止を可能とする作業動線を考慮したゾーニング設計が課題

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

医薬成分の抽出・精製では、組換え植物体の凍結乾燥処理などの不活性化処理及び、GMP対応により清浄度クラス100(クリーンブース)?100,000のクリーンルームの配置が課題

デザインが技術・販売等に対して行った提案

高照度人工照明設置による高熱発生、および一日数十リットルにも及ぶ植物体からの蒸散があるにも関わらず温・湿度制御可能な特殊空調システム開発が課題

審査委員の評価

医療用物質生産を主な目的に開発されたこの工場システムは、植物バイオ研究、遺伝子拡散防止安全技術、次世代型製薬システム、さらに高効率な野菜工場システムの開発を複合的、横断的に行なおうとする世界で初の画期的な研究デザイン施設である。こうした研究の合意形成のために、研究実証施設でありながら、研究の意義と成果を周知させるコミュニケーションデザインプログラムも導入されている。持続可能な食ビジネスへの展開、検査、診断を超えた治療技術への展開を促す意味でも、これから望まれる優れたリサーチデザインのモデルとして、社会的インパクトのある優れた提案といえる。

担当審査委員| 赤池 学   生田 幸士   タナカノリユキ   西山 浩平   原島 博  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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