GOOD DESIGN AWARD

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2007

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
デジタル書体フォント [マイクロソフト・ウィンドウズ・クリアタイプ「メイリオ」]
部門/分類
コミュニケーションデザイン部門 - デジタルメディア
受賞企業
株式会社シーアンドジイ (東京都)
受賞番号
07C02016
受賞概要
2007年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

マイクロソフト Windows Vista 標準搭載の和欧文デジタルフォント。特に液晶ディスプレイ上で表示される小さな本文用文字サイズまでクリアな読みやすさを追求。字形バランス調整、漢字の減画処理、クリアタイプによるアウトラインのスムージング機能などで、特に横組における和文と欧文の混植適性および可読性が格段に向上。漢字・かな・ローマ字の黒み・ウェート・並び具合が調和し違和感がなく、スクリーン上の文章が紙面印刷に比肩するほど読みやすく組めるので、読み誤りや疲労度が緩和され、紙出力確認の依存度も軽減でき、事務効率の向上や資源節約も期待できる。欧文単体の書体としても欧文文化圏で高水準な評価を得られる組版が可能。オープンタイプ仕様で、異種のシステムや国際的な情報交換で生じ易い文字化け防止も期待できる。

プロデューサー

株式会社シーアンドジイ、カーター・アンド・コン Inc、アグファモノタイプ、マイクロソフト コーポレーション

ディレクター

株式会社シーアンドジイ、アドバイザー、河野英一

デザイナー

坂本達、鈴木竹治、植田由紀子、マシュー・カーター、トム・リックナー、マイク・ダガン、ジェラルディン・ウェイド

Meiryo Design Team

詳細情報

http://www.microsoft.com/japan/presspass/addcont.aspx?addid=666

開始日
2007年1月30日
価格

- (0)

受賞対象の詳細

デザイナーのコメント

ノートパソコン、携帯用デバイス等のスクリーン上で快適に文章を読める横組和欧文混植に適したフォントの実現。インターネットで最も使用頻度が高い英語のみの情報交換もますます多く、和文フォント内の欧文文字も高品位な組版に適した文字構成とデザインの必要性。中国語や韓国語における拡張性。小サイズ用ビットマップを省いた簡潔なアウトライン字形構造のみで多言語処理に必要な大量文字数を包括できること等を意識した。

デザインサイドに提示された要求・要望
1.複雑字形に対するピクセルの数量限界を画数省略調整で総体的な字形崩れを防ぎ、可読性を向上
2.和欧文の字形・字間・並列調整で、読者の視線がスムースに流れる読み易い横組文章が組める
3.ビットマップ不要の膨大な文字数を含むアウトラインフォント。多言語の高品位な組版が可能
使用者、社会等への取り組み

ユーザーの使いやすさや商品の親切さの向上のためにデザインが特に取り組んだ事項

インターネット時代に要求されるグローバルな多言語処理に適するため、クロスプラットフォームのオープンタイプ・フォーマットで、最新のJIS規格に準拠し、さらに高レベルの欧文言語にも対応できる文字群を拡充し、幅広く文芸や自然科学など内容の複雑・高級な情報交換に適する。スクリーン上の文字組と印刷紙面上の文字組が同一に近く見えるWYSWYG効果で、視認性がよく快適に作業ができ、紙出力での確認作業も減少できるため、レイアウト作業が容易になり、生産性向上が期待できる。横組和欧文混植の整列具合、文字間隔、太さ、形状が調和しているので、視覚上の微調整に要する作業時間を短縮し、端正なレイアウトが期待できる。

製品の寿命を長くするための工夫、あるいは寿命を全うした商品が廃棄される段階での対応

原型デザインは、過去10年来コンピューターのスクリーン上で最も見易いと評価されてきたマイクロソフトの欧文フォント VERDANA を参考。印刷紙面上の繊細な文字画像に比較し、スクリーン上の文字は非常に粗いピクセルで表現されるため、基本字形は極めてシンプルな線分(アウトライン)で構成した結果、字崩れにも強く、複雑な字体にも適している。流行にも左右されない地味な字形ながら、均整のとれたシンプルな文字デザインなので、仕様の異なるスクリーンに対する汎用性にも優れ、より高解像度のスクリーンならば視認性や美観はさらに向上する。将来のグローバルフォントへの発展も期待でき、製品寿命は半永久的といえる。

デザインが技術・販売等に対して行った提案

スクリーン上の可読性と文字量が印刷紙面とほぼ同じになり、ユーザーのプリント依存傾向が減少し、紙やインクの消費軽減が期待できる。また、ウエブ上で迅速にデータ送受でき、運送・保管管理の軽減が可能となり、資源や環境保護への貢献を期待できることなど、電子出版に適したフォントの有用性を提案。和文文字の横組整列位置を、従来方式に反して、欧文に整合してあるので、既存の欧文フォントや他国語フォントとの横組混植も容易にでき、効率のよい多言語出版に適するとの提案。文字データは簡潔なアウトラインのみで構成され、ビットマップが無いため、文字数に対するメモリー量は非常に軽く、汎用性ある携帯デバイスに最適などを提案。

審査委員の評価

OSに標準搭載されるフォントとは、そのコンピュータを使うユーザーにとって、最も長い時間接するフォントである。ユーザーが何気なく毎日使う標準フォントのデザインは、実はコンピュータそのもののエクスペリエンスデザインに大きく影響を与えている。その意味で「メイリオ」の書体デザインは大変重要なデザインワークであり、従来の標準フォントから画期的にデザインのレベルを上げたことによって、ユーザー経験を飛躍的に向上させたことは、非常に高い評価に値する。

担当審査委員| 中谷 日出   戸島 國雄   福冨 忠和   宮崎 光弘  

評価ポイント( :評価された項目)
1. 良いデザインであるか (グッドデザイン商品、建築・環境等に求められる基本要素)
  • 美しさがある
  • 誠実である
  • 独創的である
  • 機能・性能がよい
  • 使いやすさ・親切さがある
  • 安全への配慮がなされている
  • 使用環境への配慮が行き届いている
  • 生活者のニーズに答えている
  • 価値に見合う価格である
  • 魅力が感じられる

2. 優れたデザインであるか (商品、建築・環境等の特に優れた点を明らかにするポイント)
  • デザインコンセプトが優れている
  • デザインのプロセス、マネージメントが優れている
  • 斬新な造形表現がなされている
  • デザインの総合的な完成度に優れている
  • ユーザーのかかえている問題を高い次元で解決している
  • 「ユニバーサルデザイン」を実践している
  • 新しい作法、マナーを提案している
  • 多機能・高機能をわかりやすく伝えている
  • 使いはじめてからの維持、改良、発展に配慮している
  • 新技術・新素材をたくみに利用している
  • システム化による解決を提案している
  • 高い技能を活用している
  • 新しいものづくりを提案している
  • 新しい売り方、提供の仕方を実現している
  • 地域の産業の発展を導いている
  • 人と人との新しいコミュニケーションを提案している
  • 長く使えるデザインがなされている
  • 「エコロジーデザイン」を実践している
  • 調和のとれた景観を提案している

3. 未来を拓くデザインであるか (デザインが生活・産業・社会の未来に向けて積極的に取り組んでいることを評価するポイント)
  • 時代をリードする表現が発見されている
  • 次世代のグローバルスタンダードを誘発している
  • 日本的アイデンティティの形成を導いている
  • 生活者の創造性を誘発している
  • 次世代のライフスタイルを創造している
  • 新しい技術を誘発している
  • 技術の人間化を導いている
  • 新産業、新ビジネスの創出に貢献している
  • 社会・文化的な価値を誘発している
  • 社会基盤の拡充に貢献している
  • 持続可能な社会の実現に貢献している

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